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2011年7月 アーカイブ

2011年7月 2日

X220カスタマイズ

■目的
 Thinkpad x220初期設定とセットアップを行います。
 使い勝手向上やDドライブ追加などのカスタマイズを含みます。

■Thinkpad x220
 第2世代intel core i3 /5 /7 CPU搭載の最新ノートPCです。
項目 x220 4286CTO X60 ..これまで使用
OS Windows 7 Home Premium 64bit Windows XP (Vista) Pro 32bit
CPU Core i5-2540 2.6/3.3 GHz 3MB L3, 1333 MHz Core2 Duo T7200 2GHz
Chipset Intel QM67 Express Intel 945GM
Memory 6GB /PC3 -10600 DDR3 SDRAM 1GB /PC2 -5300 DDR2 SDRAM
Display 12.5" 液晶 WXGA /1366 x768 LEDバックライト 12.1" 液晶 XGA /1024 x768
HDD 2.5" /7mm /320GB /7200rpm /SATA2
* interfaceはSATA3サポート
2.5" /9.5mm /120GB /5200rpm /SATA2
Wireless Lan Centrino Advanced-N +WiMax6250 IEEE802.11 a/b/g
Size W305 xD206 xH19-26 mm W268 xD211 xH20-30 mm
Weight 1.46kg 1.44kg
  X220のサイトはこちら
  X220の仕様はこちら

■Win7初期設定
 最初の起動でWin7の初期設定を行います。
 今回はNorton Internet Securityの代わりにMicrosoft Security Essentialsをインストールします。
  Microsoft Security Essentialsの使用例はこちら

■リカバリーメディアの作成
 [コントロールパネル][出荷状態へのリカバリーディスク]でブートディスク/データディスクを作成します。
 * リカバリーメディア作成はUser Manualを参照。

■Cドライブの分割
 標準のパーティション構成ではDドライブは存在しません。
 
 Cドライブをサイズ縮小(64GB)し空きスペースにデータ用のDドライブ(191GB)を新規作成します。
 以下はパーティション追加後のHDD構成です。
 
 * サイズの縮小には今回Paragon SoftwareのHard Disk Manager8.5を使用しました。
 * パーティションの新規追加は[管理ツール][コンピュータの管理][ディスクの管理]を使用しました。
 * 今回はLinuxインストールのための空き領域(31GB)も作成してあります。

■ディスクトップのカスタマイズ
(1)タスクバー
 通知領域のアイコン表示を最小にするため全アイコンを「通知のみ表示」に変更します。
 タスクバーに追加するアイコンは使用頻度の最も高いエクスプローラ/ブラウザ/電子メールのみにします。
(2)スタートメニュー
 使用実績からアクセス頻度の低いメニューは思いきって非表示にして操作性を向上します。
 スタートメニューに追加のAPPアイコンはメモ帳/電卓など使用頻度順に10個程度にします。
 高使用頻度のアイコンはスタートメニュ/タスクバーに置くことで最近開いた項目などは使用機会が少なく非表示とします。
 ・最近開いたプログラムを[スタート]メニューに保存し表示する=off
 ・最近開いた項目を[スタート]メニューとタスクバーに保存し表示する=off
(3)ツールバー
 使用実績から省電力マネージャなどのツールバーは全て非表示にします。
(4)言語バー
 言語バーを簡略化してタスクバーに追加します。
(5)ディスクトップアイコン
 使用しないのでゴミ箱だけを残して全て削除します。
 

■UAC(User Account Control)
 頻繁な警告回避のためUACを変更します。

 [コントロールパネル]
 [ユーザーアカウント制御の設定]
 [UAC=通知しない]
■自動ログイン
 セットアップ期間中に限定して自動ログインを可能にします。
 [control userpasswords2][ユーザがこのコンピュータを使うには、ユーザ名とパスワードが必要=off]
 [ID=xxx][passwd=xxxx]

■WindowsUpdate
 Security更新プログラムなどアップデートします。

■APPのアンインストール
 HDD容量削減のため使用しないプレインストールのアプリをアンインストールします。
 Being Bar/Windows Live Essentials/Games

■APPインストール
 必要なアプリをインストールします。
 7-Zip /Chrome /Thunderbird /NextFTP/ TeraTerm
 Photoshop El /Office 2007 /Home Page Builder
 iTunes /VLC /Radiko
 DiskAid /PrimoPDF
 電辞海 /本格翻訳など

■Userフォルダーの移動
 アドレス帳など全てのUserフォルダーをCからDドライブに移動します。
 
■パブリックフォルダー
 LAN内で自動公開されるパブリックフォルダーは使用予定もなくまたセキュリティ向上のため全て削除します。
 ・パブリックのドキュメント/パブリックのピクチャ/パブリックのビデオ/パブリックのミュージック

■メール保存先の移動
 今回使用するThunderbirdのProfileフォルダーをCドライブからDドライブに変更します。
  「Thunderbird Profileの移動」の例はこちら

■お気に入りの同期
 今回使用するChromeのお気に入りなどの設定をデスクトップPCと同じにします。
  Google Chromeヘルプ「同期を有効または無効にする」はこちら

■バックアップ
 C/Dドライブをバックアップします。
  C:Pragon Hard Disk Manager Suite 2010を使用
  D:[メンテナンス][バックアップと復元]を使用
  Pragon Hard Disk Manager 2010 Suiteの使用例はこちら
  「Win7..バックアップと復元ツール」の使用例はこちら

■Winエクスペリエンスインデックス..参考
 [コントロールパネル][システム]でx220の性能指標を確認してみます。
 
■関連ドキュメント
(1)User Guide日本語版
 X220にインストールされた以下のファイルを参照します。
 C:\ProgramData\Lenovo\userguides\books\ja\X220_X220i_UserGuide_ja.pdf
  *英語版マニュアルはこちらからダウンロードできます。
(2)Hardware Maintenance Manual..英語
  x220の部品交換方法などはこちら
(3)Win7クリーンインストール..英語
  Win7のX220へのクリーンインストール方法はこちら
(4)サポート&ダウンロード..英語
 サポート及びダウンロードはUSサイトにアクセスします。
  http://support.lenovo.com/en_US/

■結果
 問題もなくX220のセットアップとカスタマイズを完了しました。
 HDD構成はC(64GB)+D(191GB)ドライブに変更し、UserフォルダーはCからDドライブに移行しました。
 ディスクトップやタスクバー/メニューバーなどは使い勝手を考慮して最大限シンプルにしてあります。
 パブリックフォルダーは使用しないので全て削除しました。
 C/Dドライブとも不測の事態の備えてバックアップします。
 X220のサポートはUSサイトにアクセスします。
  ..日本語サイトは全ての情報が掲載されていません。

2011年7月 5日

Fedora+Thunderbird5

■目的
 Fedora15にThunderbird5をインストールします。

■Thunderbird5
 Mozillaが提供するメールソフトで数百種類のアドインやデザインなどの柔軟なカスタマイズが特徴。
 今回Win7/Fedora15で使用します。
 
  Thunderbirdのサイトはこちら

■インストール
 現時点でFedora用のRPMやThunderbird5インストーラーは提供されません。
 thunderbirdをダウンロードしたら解凍して/usr/libにコピーします。
 起動するには/usr/lib/thunderbird/thunderbirdを実行します。
 
■Gnome Tweak Tool
 Gnome Tweak ToolをインストールしThunderbirdのショートカットをデスクトップに追加します。
 # yum install gnome-tweak-tool
 [アクティビティ][アプリケーション][アクセサリ][高度な設定のカスタマイズ]でToolを起動します。
 [File Manager][Have file manager handle the desktop=on]でアイコン追加を可能にします。
 

■ランチャの作成
 Thunderbirdのショートカットアイコンを作成します。
 [右クリック][ランチャーの生成]で作成画面を開いてThunderbirdのアイコンを追加します。
 [コマンド=/user/lib/thunderbird/thunderbird]に設定します
 Desktop画面にアイコンが追加されます。
■メール送受信
 アカウントの設定を行えばメールの送受信が可能になります。

■結果
 Fedora151にThunderbird5をインストールしました。
 Gnome3はデフォルトで右クリックに無反応です。
 ショートカットアイコンを追加のためにGnome Tweak Toolでカスタマイズします。

2011年7月 9日

X220+Fefora15

■目的
 SandyBridge CPUのThinkpad x220上でFedora15を動かしてみます。

■Thinkpad x220
 第2世代intel core i3/5/7 CPU搭載の最新ノートPCです。
項目 x220 4286CTO X60 ..これまで使用
OS Windows7 Home Premium 64bit Windows XP (Vista) Pro 32bit
CPU Core i5-2540 2.6/3.3 GHz 3MB L3 1333 MHz Core2 Duo T7200 2GHz
Chipset Intel QM67 Express Intel 945GM
Memory 6GB /PC3 -10600 DDR3 SDRAM 1GB /PC2 -5300 DDR2 SDRAM
Display 12.5" 液晶 WXGA /1366x768 LED バックライト 12.1" 液晶 XGA /1024x768
HDD 2.5" /7mm /320GB /7200rpm /SATA2
* interfaceはSATA3サポート
2.5" /9.5mm /120GB /5200rpm /SATA2
Wire less Lan Centrino Advanced-N +WiMax6250 IEEE802 .11a/b/g
Size W305 xD206 xH19-26 mm W268 xD211 xH20-30 mm
Weight 1.46 kg 1.44 kg
  X220のサイトはこちら
  X220の仕様はこちら

■Fedora15
 Fedoraの最新版です。
 SandayBridgeの内蔵Graphic/SATA3.0/SSD/WXGAディスプレなど対応状況がポイントです。
 なおカーネルなどのverは以下になります。
  kernel: 2.6.38 GNOME: 3
  Apache: 2.2.17 MySQL: 5.5.10 Perl: 5.12.3 PHP: 5.3.6 vsftp: 2.3.4
 
  Fedoraのサイトはこちら

■HDD
 X220の標準構成ではFedoraをインストールできる空き領域は存在しません。
 
 今回はWin7とデュアルブート構成にするのでCドライブをサイズ縮小し空き領域(31GB)を確保します。
 サイズの縮小には今回Paragon SoftwareのHard Disk Manager8.5を使用しました。
 
 * Dドライブ(191GB)はWin7のデータパーティションです。

■インストール
 i386/32bit版ISOファイルをダウンロードしてDVDからインストールします。
 以下はインストール時の指定事項です。
項目 内容 備考
起動 X60 電源オンでDVDよりインストール 事前に CD/DVD ブートを可能にしておきます
メディアテスト インストール DVD をチェック
言語選択 Japanese を選択 インストール画面の言語を指定
キーボード 106日本語 キーボードを選択 ノートでも 106日本語 キーボードで OK
パーティション 空き領域にレイアウト作成
ネットワーク ホスト名/IPアドレスなどを設定
タイムゾーン アジア/東京を選択
root パスワード パスワードを設定
パッケージ インストールのパッケージを選択 FTP /Web /SSHなどを選択
ユーザアカウント root 以外のユーザを追加
日付と時刻 日付/時刻 /タイムサーバーを設定
ハードウェア情報 ハードウェア情報送信可否を指定
完了 ログイン画面に移行
■Gnome3
 Gnome3のアクティビティ画面とGnome Tweak Toolでカスタマイズしたメイン画面です。

■Gnome Tweak Tool
 Gnome3はデスクトップのカスタマイズ機能を標準でサポートしません。
 デスクトップをカスタマイズするにはGnome Tweak Toolをインストールします。
 # yum install gnome-tweak-tool
 ツールの起動は[アクティビティ][アプリケーション][アクセサリ][高度な設定のカスタマイズ]です。
 [File Manager][Have file manager handle the desktop=on]でアイコンの追加が可能になります。
 

■ランチャの作成
 例えばThunderbird5をインストールした場合は起動用のショートカットアイコンを作成します。
 * インストール先:/user/lib/thunderbird/thunderbird
 [右クリック][ランチャーの生成]で作成画面を開いてThunderbirdのアイコンを追加します。
 [コマンド=/user/lib/thunderbird/thunderbird]に設定します。
 Desktop画面にアイコンが追加されます。

■Shut Down
 [Ctrl]+[Alt]+[サスペンド]で電源OFFになる点で注意が必要です。

■関連記事
  「Intel Sandy Bridge On Fedora 15 Is Decent」..phoronix

■結果
 Fedora15のx220へのインストールは問題なく完了しました。
 最新のSandyBridge搭載のX220でFedora15は特に問題なく動くようです。
 X220はSATA3.0をサポートしますが今回は性能未確認です。
 X60で確認の結果Fedora15はSSDをサポートの模様です。
 Fedora15インストールによるHDDの使用容量は4.5GBで20数GBのWin7比較で圧倒的にすくないです。
 Gnome3デスクトップのカスタマイズにはGnome Tweak Toolを使用します。

Fedora15 Screenshotの取得

■目的
 Thinkpad X220のFedora15でスクリーンショットを取得します。

■Gnome-screenshot
 Gnomeデスクトップ環境で画面のハードコピーを取得します。
 Gnome Utilitiesの一部として提供されます。
 Gnome Utilitiesの最新verは3.0.1です。
 
  Gnome Utilitiesのサイトはこちら

■起動
 [アクティビティ][アプリケーション][アクセサリー][スクリーンショットの取得]で起動します。
 

■スクリーンショットの取得
 [スクリーンショットの取得]でスナップショットをとると以下の問題があります。
 問題1:アクティビティ画面のショットを取得できない
 問題2:[スクリーンショットの取得]ウィンドウ自身の画像が取得される
 

■PrtScキー
 [PrtSc]キーで自動的に画像取得とGnome-Screenshot起動が実行されフルスクリーン画像保存が可能になります。
 画像に[スクリーンショットの取得]ウィンドウが含まれることも回避できます。

■結果
 [PrtSc]キーを使用することでGnome-Screenshotの問題をクリアできます。
  問題1:アクティビティ画面のショットを取得できない
  問題2:[スクリーンショットの取得]ウィンドウ自身の画像が取得される
 以下はアクティビティ/アプリケーション画面のフルスクリーンショットです。
 

2011年7月14日

2012 Rossignol WC/SL

■目的
 2012シーズン用SL板は選手用のRossignol WORLDCUP SL FIS IBOXになります。
 2009シーズン RADICAL RS WC I-BOXからの乗り換えです。

■WORLDCUP SL FIS IBOX
WorldCup選手用SLスキー板です。
  
 競技者用World Cup レーシングSLスキー。
 Workd CupでGrange使用のスキーと同一品。
 非対称形状の先端チップを持つスラントノーズテクノロジーは
 パーフェクトな雪面コンタクトが目的。
 FIS認定。
 
サイズ > 155 - 165
用途 > 100% レース
構造 > 矩形サンドイッチ構造
コア > ファイバ/メタル ウッド
振動吸収システム > VAS 100
補強材 > チタン
チップ形状 > スラントノーズ
形状 > 矩形サンドイッチ
サイドカット > 非公開

サイズ >     150 155 165
メインサイズ >   -  -  X
トップ ロッカー > -  -  -
テール ロッカー > -  -  -
キャンバー >    -  -  -
サイドカット >   -  -  SIP
回転半径 >     -  -  12 m
チップ長さ >    -  -  -
チップ高さ >    -  -  -
■AXIAL2 WorldCup 150
 開放強度8-15のレース用Rossignolビンディングです。
    

カラー > ブラック/ソーラー
DIN > 8-15
ツーピース >デュアルアクションレース
形状 > レース
ヒールピース > AXIAL2 RACE
ハイトインタフェース > MAXFLEX
ツー横方向弾性> 45
ヒール縦方向弾性 > 25
ブレーキ幅 > 64-80 mm
長さ方向調整 > 20 MICRO METRIC
高さ/幅調整 > YES

■結果
 WORLDCUP SL FIS IBOXは基本的に2011シーズンモデルと同じ仕様です。
 今回使用するのは従来使用モデルと同じ女子選手用155cmのサイズです。
 見た感じ厚さが薄くなって、個人的には最高のスムーズさと自在な操作性を備えた選手用スキーです。

2011年7月15日

QuickSyncVideo

■目的
 Thinkpad X220ではIntel Quick Sync Videoを装備します。
 TMPEnc Video Mastering Work5とMediaEspresso6.5でエンコード速度を測定します

■Intel Quick Sync Video
 第 2 世代インテル® Core™ プロセッサーはIntel® Quick Sync Videoをサポートします。
 これまで数時間のビデオ処理を数分で完了できる画期的なハードウエアです。
 Thinkpad X220はIntel® Quick Sync VideoをサポートしたCPUを装備します。
 
 Intel Quick Sync Videoのサイトはこちら

■TMPGEnc Video Mastering Works 5
 Pegasisソフトのビデオ編集ソフトです。
 Intel® Quick Sync Videoをサポートします。
 

 映像エンコード=Intel Media SDK Hardwareの指定でQuick Sync Videoが有効になります。
 
  TMPGEnc Video Mastering Works5のサイトはこちら

■MediaEspresso 6.5 
 Cyberlinkのビデオ変換ソフトです。
 Intel® Quick Sync Videoをサポートします。
 

 ハードウェアエンコーディング/デコーデイングを有効にすることでQuick Sync Videoが有効になります。
 
  MediaEspressoのサイトはこちら

■変換時間測定
 X220+Quick Sync Videoの変換時間を測定します。
(1)測定環境..PC性能
モデル 内容 備考
Q945 (自作) OS: Win7 /64bit
CPU: Core2 Quad Q9450 3GHz /OC
Memory: PC2-6400 DDR2-800 4GB
Quad Core
X220 OS: Win7 /64bit
CPU:Core i-2540 2.6/3.3 GHz
Memory: PC3 -10600 DDR3 6GB
Dual Core

(2)動画サンプル
 HDTVのts録画ファイルをiPhone用に変換します。
項目 内容 備考
入力 映像: mpeg2 1440x1080 24Mbps 30fps
音声: mpeg2 aac 48kHz 2ch
mpeg2 -ts
再生時間: 606秒
出力 映像: mpeg4 avc 1280 x720 6または9-10 Mbps 30fps
音声: mpeg4 aac 2ch 256 kbps
mpeg-4 avc /H.264
(3)変換時間
 tsからmpeg4への変換速度です。
 過去にQ945デスクトップで測定のデータも合わせて掲載します。
 
 * QSV: Quick Sync Video

■結果
 X220+Espresso6.5+QSVの組み合わせで変換時間は再生時間の1/4以下となりこれまでの最速です。
 x220+Espresso6.5+QSVは従来最速のQ945+PowerDirector9+HD4670(GPGPU)より3倍高速でした。
 iPhone用のビデオ変換にはデスクトップではなくノートPCのX220+MediaEspresso6.5+QSVの組み合わせを使用します。
 MediaEspresso6.5の"高画質"変換だと"高速"より若干時間を要しますが十分高速です。

2011年7月16日

Media Espresso 6.5

■目的
 TV録画tsファイルをiPhone4用に変換します。
 テストするのはCyberLink社のMediaEspresso 6.5です。

■Media Espresso 6.5
 CyberLink社製の動画変換ソフトウェアです。
 Intel/NVIDIA/AMD社のハードウェアアクセラレーションの高速変換に対応します。
 製品の特徴は以下です。
 ・Intel Quick Sync Videoの高速変換に対応..第2世代Core i CPU
 ・一括変換処理が可能
 ・変換処理のマルチスレッド化による高速化
 ・出力は90種類以上の機器に対応
  MediaEspresso6.5のサイトはこちら

■動作環境
項目 環境条件 備考
OS WinXP (SP2) /vista /7 Direct X9以上
CPU Intel Pentium4 3GHz相当以上  
GPU Intel 945GM以降のChipset
GeForce 8500GT 以上
Radeon HD2600 以上
VRAM /64MB以上


Display 解像度 800x600 16bit カラー以上
Memory 1GB 以上 2GB 以上推奨
HDD 1GB 以上の空き容量   
■高速変換
Media Espresso6.5 高速処理の例です。

(1)Intel Quick Sync Video
 入力: MPEG2 1920 x1080
 出力: H.264 /MPEG4 AVC
 比較: 他社ソフト..QSVなし
(2)マルチスレッドによる並行処理
 最大スレッド数:12
  MediaEspresso6.5の高速処理の詳細はこちら

■変換処理
(1)メディアのインポート
(2)出力デバイスの選択
(3)変換プロファイルの選択
(4)QuickSyncVideo 高速/高画質選択
(5)変換実行
■保存先
 保存先は指定可能ですがデフォルトでユーザーディレクトリに出力されます。

■変換時間測定
 Quick Sync Videoの効果を測定します。
(1)測定環境..PC性能
モデル 内容 備考
Q945 (自作) OS: Win7 /64bit
CPU: Core2 Quad Q9450 3GHz/OC
Memory: PC2 -6400 DDR2-800 4GB
Quad Core
X220 OS: Win7 /64bit
CPU: Core i-2540 2.6 /3.3 GHz
Memory: PC3 -10600 DDR3 6GB
Dual Core
Quick Sync Video

(2)動画サンプル
 HDTVのts録画ファイルをiPhone用に変換します。
項目 内容 備考
入力 映像: mpeg2 1440x1080 24Mbps 30fps
音声: mpeg2 aac 48kHz 2ch
mpeg2 -ts
再生時間: 606秒 
出力 映像: mpeg4 avc 1280x720 6または9-10 Mbps 30fps
音声:mpeg4 aac 2ch 256kbps
mpeg-4 avc/H.264

(3)変換時間
 tsからmpeg4への変換速度です。
 
 * QSV:Quick Sync Video

■結果
 TV録画のtsファイルのiPhone用H.264への変換時間は再生時間の1/4以下でした。
 ただしファイル読込みに時間を要し高速変換のメリットを生かせません。
 バッチ処理のts/H.264変換ならオープンソースのHandBrakeのほうが数十倍も効率的でした。
 最終的にバッチ処理メインでオープンソースのHandBrakeを使用します。

2011年7月17日

Gnome Tweak Tool

■目的
 Fedora15のデスクトップ画面のカスタマイズを実行します。
 使用するのはGnome Tweak Toolです。

■Gnome Tweak Tool
 Gnome3のカスタマイズツールです。
 ・gnome-shellテーマのインストールと切り替え
 ・gtk/アイコン/カーソルテーマの切り替え
 ・Window管理テーマの切り替え
 ・変更: 
  ユーザーインターフェースとタイトルバーフォント
  メニューのアイコンとボタン
  開閉時の動作指定
  シェルのフォントサイズ
  ファイルマネージャのデスクトップアイコン
  タイトルバーのクリック動作
  シェルの時計
  フォントのヒンティングとアンチエィリアス
  Gnome Tweak Toolのページはこちら


■インストールと起動
 Fedora15では以下のコマンドでインストールします。
 # yum install gnome-tweak-tool
 ツールの起動は[アクティビティ][アプリケーション][アクセサリ][高度な設定のカスタマイズ]です。

■メニュー画面
 6個のメニューを持ちます。
■使用例
(1)File Managerをデスクトップに追加
 [File Manager][Have file manager handle the desktop=on]でアイコンの追加が可能になります。
 

(2)ランチャの作成
 例えばThunderbird5をインストールした場合は起動用のショートカットアイコンを作成します。
 * インストール先:/user/lib/thunderbird/thunderbird
 [右クリック][ランチャーの生成]で作成画面を開いてThunderbirdのアイコンを追加します。
 [コマンド=/user/lib/thunderbird/thunderbird]に設定します。
 Desktop画面にアイコンが追加されます。
■結果
 Gnome Tweak ToolによりGnome3のカスタマイズが可能になります。
 以下はFile Managerをデスクトップに追加後のイメージです。
 

2011年7月24日

Chrome Sync

■目的
 複数のPC間でChromeの設定を同期します。
 これによりお気に入りなどをリアルタイムで同期できます。

■Chrome Sync
 同期を有効にするとChromeの設定をGoogleアカウントに保存しかつ複数のPCで瞬時に同期できます。
  Chrome Syncのページはこちら

■設定
 (1)Chromeツールバーの[ツール][オプション][個人設定][同期の設定]でログイン画面を表示します。
 
 (2)[ID][パスワード]を入力しログインします
 (3)[同期の設定のカスタマイズ]画面で同期する事項を設定し[OK]をクリックすると同期が有効になります。
   同期可能な情報は以下です。
   ・アプリケーション/拡張機能/テーマ/自動入力/パスワード/ブックマーク/設定情報
 
■同期
 (1)別のPCで同じく同期の設定をクリックします。
 (2)同期設定の確認画面で[同期する]と保存されたブックマークなどとの同期が実行されます。
 
■結果
 Chrome Syncにより複数PCでChrome設定情報の共有が可能になりました。
 同期によりもはやブックマークなどのインポート/エクスポートは必要なくなりました。

2011年7月27日

wshによる操作性向上メモ

■目的
 Webサーバーの解析データを利用しています。
 Windows Script Hostを使用して1クリックで表示可能にします。

■Web解析データ表示
 アクセス解析データをWebサーバーからダウンロードしWebブラウザで表示しています。
 アクセス数がサーバー状態の異常有無の確認にもなるので確認表示は毎日になります。
 表示のために使用するアプリはNextFTPとChromeですが操作クリック数が多いのが問題です。
 必要な9クリック操作をアイコン化で2まで低減し、更にWindows Script Hostにより1クリックにします。
アプリ 動作 クリック数低減
NextFTP 解析データダウンロード 6 -> 1 (コマンドライン+アイコン化)
Chrome 解析データ表示 3 -> 1 (アイコン化)


■NextFTPのクリック数低減
 コマンドラインとアイコン化により、すでに操作を1クリックまで低減済です。
 今回追加の変更はありませんが、NextFTPのコマンドラインは以下です。
 C:\win32app\NextFTP\NEXTFTP.EXE $Host14 -download=*.* -quit -nokakunin
  詳細は「NextFTPコマンドライン」を参照

■Chromeのクリック数の低減
 [ツール] [アプリケーションのショートカットを作成]で操作を1クリックに低減します。
 以下はChromeのショートカットのサンプルです。
 C:\Users\xxxx\AppData\Local\Google\Chrome\Application\chrome.exe
              --app=file:///D:/mydoc/InetPub/cbreeze/usage/index.html

■Windows Script Host(WSH)
 WSHを使用することで.vbsファイルを作成し上記2つのショートカットを1クリックで実行します。
 今回のスクリプトファイルのサンプルです。
 Set objShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")
 objShell.Run "C:\Users\xxxx\AppData\Local\Google\Chrome\Application\chrome.exe
                --app=file:///D:/mydoc/InetPub/cbreeze/usage/index.html"
 objShell.Run "C:\win32app\NextFTP\NEXTFTP.EXE $Host14 -download=*.* -quit -nokakunin"
  Windows Script Hostの概要は「Windows管理者のためのWindows Script Host入門」記事を参照

■Scriptファイルのタスクバー登録
 スクリプトファイルをタスクバーにドロップダウンして起動可能にします。
 * 実際にはWindows Script Hostがアイコン化されます。


■動作映像サンプル
 スクリプトファイルを実行した際の映像です。

■結果
 解析データ表示に要する操作を9クリックから1クリックに短縮しました。
 これは複数のアプリのアイコン化とWindows Script Hostによるものです。
 アクセス数はWebサーバーの動作状況確認にもなり頻繁に表示するので操作性向上は効果大です。

2011年7月31日

CamStudio画面録画

■目的
 フリーソフトのCamStudioでPC操作画面を録画します。

■CamStudio
 AVI(Microsoft Video1)でWindows画面を録画するGPLフリーソフトウエアです。
 SWFのFlashビデオへの変換機能を有します。
 [経緯]
 ver1.0-2.0: GPLフリーソフトとしてRendersoftからリリース (2001/10-2003/12)
 Ver2.1-:競合製品RoboDemoのeHelpに買収され市販ソフトに..eHelpは最終的にAdobeが買収。
 Ver2.5b-:再度フリーソフトとして開発再開 (2007/9)
 今回使用するのはVer2.6r294です。
  CamStudioのサイトはこちら

■環境条件
区分 仕様 備考
OS Windows 95 /98 /Me /NT4.0 /2000 /XP /Vista 今回の環境は Win7 /64bit -> 画面録画できています。
CPU 400MHz CPU以上
Memory 64MB 以上推奨  
HDD 4MB 以上の空き  
Codec Microsoft Video1 SWF 変換機能をサポート
File Size 最大 2GB AVI の制限による

■設定
(1)Region
 キャプチャ領域の設定は以下の4種類から選択できます。
指定事項 内容 備考
Region マウスで矩形領域を指定できます
Fixed Region 矩形領域の位置とサイズを指定できます
Fixed Top-Left Corner: Off
 位置は録画前にマウスで移動できます。
Drag Corners to Pan: On
 サイズは録画前にマウスで変更できます。
Window 指定のWindowをキャプチャします
Full Screen スクリーン全面をキャプチャします

(2)Video Option
 録画のオプションを設定します。
指定事項 内容 備考

Compressor

圧縮エンコーダを指定します
デフォルトはMicrosoft Video1です
Configure:
 選択したエンコーダのパラメータを設定
Quality:
 録画品質を設定..特定のエンコーダのみ
Set Key Frame Every:
 キーフレームのレートを設定
Frame rates Capture Frames Every:
 録画フレームレートを設定します
Playback Rate:
 再生フレームレートを設定します
Auto Adjust キーフレーム/録画/再生レートを自動設定します
スライダが右にあるほど低速録画になります

(3)Enabling Autopan
 録画中に録画エリアをマウスで移動できます。

(4)録画保存先
 [Options] [Program Options] [Directory for recording]で指定可能です。
 デフォルトはC: \Windows \Temp

(5)その他の指定事項
 音声録音などの指定事項はヘルプを参照します。

■サンプル
 NextFTPの操作を録画したサンプルです。
 Compressor: MicrosoftVideo1 KeyFrameEvery: 30 Capture Frame Every: 30 Playbac kRate: 30

■結果
 Win7環境でCamStudioにより画面を動画として保存できるようになりました。
 Win7環境で日本語パッチをインストールしても言語はEnglishとGermanのままでした。
 CamStudioは多機能ですがRegion/Video Optionを理解すれば使用できます。
 CamStudioの次期Verは3.0の予定です。
 映像を埋め込みのためYouTubeを利用しました。

Yahoo防災速報メール

■目的
計画停電/地震/津波/気象情報などの情報をPC/携帯メールで受信します。

■Yahoo防災情報
 
 
  Yahoo防災情報のサイトはこちら

■設定
 Yahoo IDでログインして通知先/地域/通知情報を設定します。
 通知先には携帯/PC/メッセンジャーから複数を選択できます。

■サンプル
 7/31早朝の震度5強の余震の受信メールです。
 Yahoo! JAPAN 防災速報  受信時刻 3:56
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 地震が発生しました
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 【発表時刻】
  7月31日3時55分
  気象庁発表
  【地震発生時刻】
   7月31日3時54分
  最大震度
  【震度5強】
   福島県浜通り
■結果
 地震/計画停電情報を登録しました。
 7/31早朝の震度5強の余震の際は地震発表1分後にメールを受信しました。
 地震は緊急地震速報とは異なる点に注意が必要です。

About 2011年7月

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