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2006年9月 アーカイブ

2006年9月 9日

MovableTypeとblog

■目的
ページ作成の容易さやBlog固有の機能を通常のWebサイトをに応用する方法を調査してみます。
意外と簡単かも。

■Blogソフト
ApacheのWebサーバで動作するBlogソフトを見てみます。
Movable Type
米six apart社が提供。代表的なBlog ソフトで個人向けは無償ライセンスで提供されています。これをベースにしたBlogサービスにTypePadがあり、@niftyの'ココログ'はこのサービスのライセンス版のようです。
Movable Typeの詳細情報はこちら



■メリット Blogソフトを使用するメリット
(1)作成更新が簡単
  Webブラウザさえあればいつでもどこでも作成、更新が可能。
(2)作成されたページを時系列に表示
  What's New!やニュースリリースページの自動作成が可能か?
(3)デザインの統一
  ページはテンプレートから書き出され、必然的にデザインが統一されます。
(4)相互リンクと双方向コミュニケーション
  標準のWebページでは難しい機能がトラックバック、コメントなどでより容易になります。
(5)自動更新通知機能
  特定のユーザにタイムリーな情報を通知できる機能を備えます。
(6)RSSで最新情報をゲット
  RSS配信サイトに登録しておくと必要な最新情報が配信されます。

■環境条件
Movable Type使用の環境条件
(1)Webサーバ環境があること
(2)CGIの利用が可能なこと
(3)Perl Ver5以上が利用可能なこと
(4)DBが利用可能なこと...以下のいずれか1つ
  MySQL/PostgreSQL/SQLight/BerkleyDB

■結果
以下の環境でMovable Typeを導入してみることにします。
いずれもオープンソースあるいは無償ライセンスを利用します。
OS :FedoraCore5
Web Server :Apache
CGI :Perl
DataBase :MySQL
FTP Server :vsftp
FTP Client :NextFTP (share ware)

2006年9月10日

MovableType/MySQLインストール

■目的
 MovableTypeでBolgサイトを構築します。
 構築先はFrdoraCore5+Apache+Perl+MySQLの環境です。

■前準備
●CGI利用環境の設定
 Apacheの設定ファイルhttpd.confを編集してCGIの利用を可能にします。
設定例
 ScriptAlias /cgi-bin/ "/d1/d2/d3"
../d1/d2/d3はcgiの格納先ディレクトリ
 <Directory "/d1/d2/d3">
    AllowOverride None
    Options None
    Order allow,deny
    Allow from all
 </Directory>

●Pearlのインストール
FedoraCore5のパッケージマネージャのGUIを使って開発ツールをインストールすだけで使用可能です。
なおPerlのインストール先はFedoraCore5の場合/usr/bin/perlです。

なおPerlのインストール先はFedoraCore5の場合/usr/bin/perlです。

●FTPサーバのインストール
アップロード用にvsftpをインストールします。
vsftpdの設定例はこちらです。

■MovableTypeインストール ●無償ライセンス版のダウンロード
Six Apart社のサイトからMovableTypeの無償ライセンス版をダウンロード、解凍します。

●MovableTypeのインストール
マニュアルにしたがって解凍したファイル/ディレクトリをサーバ側の指定のディレクトリにアップします。
MovanleTypeのマニュアルはこちらです。

●mt-config.cgiの設定
今回MySQLを使用するので以下の例のように内容を編集します。
CGIPath http://mydomain/cgi-bin/mt/
StaticWebPath http://mydomain/mt-static/

ObjectDriver DBI::mysql
Database myblog
DBUser mybloguser
DBPassword xxxxxx
DBHost localhost
PublishCharset UTF-8
■MySQLの設定
●my.confの編集
以下を追加します。
[mysqld] defaulf-character-set=uft8
[client] defaulf-character-set=utf8
●MySQLの起動
# service mysqld start ..[service設定]で自動起動することも忘れずに
●MySQL Databaseの設定
# mysqladmin -u root password xxxxx .rootパスワードの設定
# mysqladmin -u root -p xxxxxx create myblog .DataBase (myblog)の作成
# mysql -uroot -pXXXXXX mysql> grant select, insert, update, delete, create, index, alter on myblog.* to mybloguser@localhost identified by 'xxxxxx'; ..ユーザ/パスワードの作成
# mysqladmin -u root -p xxxxxx drop myblog ..DataBase(myblog)の削除(必要なとき)
●Databaseの確認
# mysql -uroot -pxxxxxx
mysql> SHOW DATABASES;
MySQLのリファレンスマニュアルはこちら

■MovableTypeログイン
●システムチェック
http://mydomain/cgi-bin/mt/mt-check.cgi にアクセスしてチェックします
●管理者の登録とDB初期ロード
以下にアクセスして
http://mydomain/cgi-bin/mt/mt.cgi で管理者を初期登録します。
●MovableTypeへのログイン
http://mydimain/cgi-bin/mt/mt.cgi でログインです。

■結果
システムチェックも無事にパスしてMovableTypeの実行環境が構築されました。
MySQLの設定は今回が初めてでしたが、マニュアルをよめば設定できる範囲内に収まるようです。
後は利用するのみです。
MySQLとMovableTypeの設定の全体はこちらにまとめました

●注意事項1
Databaseへの初期ロードは最初の1回のみです。
変更の必要が出たら、今回はデータベースの削除と生成を実行してします。

●注意事項2
今回サーバがプライベートネットワーク内にあり、mt-config.cgi内で設定するサーバー名をドメインで指定すると同じネットワーク内のPCからログインできません。これを回避するにはPCのhostsテーブルに以下のエントリを追加します。
[hostsの例]
192.168.xxx.xxx  www.cbreeze.info  # MovableType Blog Server

MovableType/Web頁作成

■目的
 従来のWebページをMovableTypeと統合し以下の目的で使用します。
 (1)従来からのWebのデザインのまま作成とメンテナンスの時間低減を図ります。
 (2)双方向コミュニケーション機能などのBlogで強化された機能を利用可能にします。
■管理者ログイン
 [管理者ログイン]
 インストール時に設定した管理者IDでログインします。
 以下は最初の設定画面です。

■システム設定
 [設定]
 システム全体としてのコメント/トラックバックの送受信について設定します。
 

■Blogの設定
 [全般]
 Blog名、説明などを入力します。
 

 [新規投稿]
 公開設定/改行設定/エントリ画面などを設定します。

 [コメント・トラックバック]
  Blogのコメントとトラックバックの指定を行います。

 [公開]
 サイトURL/サイトパスなどを設定します。

 [カテゴリ]
 トップレベルカテゴリを設定します。
 

■テンプレート  [メインページ]
 従来使用していたトップページのhtmlからテンプレートを作成します。
 変更点は網掛け部を自動作成できるようにhtmlをMTタグに変更するだけです。
  メインページのテンプレートファイルの例はこちら

・Title
 <TITLE><$MTBlogName encode_html="1"$> <$MTBlogDescription$></TITLE>
・更新日付
 <$MTDate format="%Y/%m/%d"$>
・What's New
 <MTEntries category="pc1" lastn="6">
 <a href="<$MTEntryPermalink$>">
 <IMG src="image2/buttom20.gif" width="15" height="15"  border="0">
 <$MTEntryTitle$> (<$MTEntryDate format="%Y/%m/%d"$>)</a></br>
 </MTEntries>

[エントリアーカイブ]
 従来使用していたWebページデザインをヘッダー部/本文/トレーラ部に分割し、本文をMTタグに置き換えたhtmlをテンプレートにします。今回の例では網掛け部をMTタグに置き換え、自動作成を可能にしました。本文はわずか3行のMTタグで記述できます。
  エントリページのテンプレートファイルの例はこちら
 
・Title1
 <title><$MTEntryTitle remove_html="1"$>@cbreeze</title>
・Title2
 <$MTEntryTitle remove_html="1"$>
・作成日付
 <$MTEntryDate format="%Y/%m/%d"$>
・本文(Blogの投稿記事に相当)
 <MTIfNonEmpty tag="EntryBody">
 <$MTEntryBody$>
 </MTIfNonEmpty>

*そのほかのテンプレートも同様に設定します。

■新規エントリ エントリページからページ本体部(投稿記事に相当)を入力します。
記事部分は従来どおり柔軟なデザインが可能なhtmlで作成した後、エントリ画面に貼り付けます。
入力された本文は「サイト再構築」を実行することで最終的にエントリアーカイブと統合されてWebページとして書き出されます。


■結果
●従来のWebページをMovableType で書き出すことで以下を可能にしました。
(1)タイトルや日付、What's Newなど時系列に関連する部分の自動書き出し。
(2)ページ作成にテンプレートを使用することによるデザインの統一。
(3)「サイト再構築」ボタンをクリックするだけでデザインなどの変更がMovableTypeで作成した過去のすべてのページにさかのぼって適用可能。
(4)トラックバックで他のサイトとの相互リンクが容易に可能。
(5)アフィリエイトでamazonや楽天などとの連携が可能。

また以上の結果から
●Webページ本体とテンプレートはhtmlで入力できます。
これにより外部で作成したテンプレートをそのまま入力でき、従来どおりデザインの柔軟性を損なうことがありません。
●MTタグを利用することで日付やタイトル、Webページのタイトルリストなどの書き出しを自動化します。
●結果的にMovableTypeは、MTタグをhtmlタグに変換するソフトと見えます。したがって従来のhtmlはMovableTypeに容易に統合できると思われます。

MovableTypeの主要な設定事項ををこちらにまとめました。

MovableType/Template解析

■目的
MovableTypeをカスタマイズするには、テンプレートの内容を知る必要があります。
テンプレートのどこにどのようなMTタグが埋め込まれているかをWebブラウザで表示して見ます。

■手順
 テンプレートをそのままWebブラウザで表示するための手順です。

●評価解析用Blogの作成
 安全のため評価解析専用のBlogを作成します。


●テンプレートのコピー
 表示するテンプレートの内容をドラッグ&ドロップでメモ帳にコピーしてします。

●cssファイルのリンク先変更
 コピーしたテンプレートは、cssファイルのリンク先もMTタグで記述されているので、書き出されるページとは似ても似つかない表示になります。これを避るためstyles-site.cssファイルのリンクを以下のとおり書き換えます。

<!--変更前
<link rel="stylesheet" href="<$MTBlogURL$>styles-site.css" type="text/css" />
<link rel="alternate" type="application/atom+xml" title="Atom" href="<$MTBlogURL$>atom.xml" />
<link rel="alternate" type="application/rss+xml" title="RSS 2.0" href="<$MTBlogURL$>index.xml" />
-->

<!--変更後-->
<link rel="stylesheet" href="styles-site.css" type="text/css" />
<link rel="alternate" type="application/atom+xml" title="Atom" href="atom.xml" />
<link rel="alternate" type="application/rss+xml" title="RSS 2.0" href="index.xml" />
●拡張子の変更と表示
 メモ帳を評価解析用Blogのルートディレクトリに保存し拡張子をhtmlに書き換え、Webブラウザで開くとテンプレートが表示されます。

■テンプレートの詳細
 表はテンプレートから書き出したページの格納先と、テンプレートを示し、クリックすると内容が表示されます。テンプレートの表示例でわかるようにページのどこにMTタグの埋め込まれているがわかります。
  種別 テンプレート
1 メインページ
/blog3/index.html
表示/ソース
2 エントリアーカイブ
/blog3/pc3/1pc3.html
/blog3/ski3/1ski3.html
表示/ソース
3 カテゴリアーカイブ
/blog3/pc3/index.html
/blog3/ski3/index.html
表示 /ソース
4 アーカイブページ
/blog3/archives.html
表示/ソース
5 日付アーカイブ
/blog3/2006/08/index.html
表示/ソース

■[メインページテンプレートの表示例]


■結果  テンプレートをWebブラウザで表示し、書き出されるページと比較することで、MTタグがどこに埋め込まれているかを見ることが容易になりました。
 Webブラウザエンジンは未定義のhtmlタグ(MTタグ)を見つけても無視するようで、テキストとして解釈されるMTタグしか表示されません。詳細の記述を知るにはhtmlのソースリストは必須です。

MovableTypeとSS3440

■目的
 旧式ノートPC/Dynabook SS3440(2000年発売)にMovableType3.3をインストールした報告です。
 MovableTypeはブログソフトウェアですが、通常のWebページ作成、コンテンツ管理に有効です。
 Webページ作成にMovableTypeのもつ以下の特徴・機能を活用します。
 ・作成が簡単で更新が容易
 ・時系列でページを表示
 ・デザインを統一でき、また変更を過去にさかのぼってワンクリックで適用可能
 ・トラックバックによる相互リンクが容易
 ・コメントによる双方向コミュニケーション
 ・DataBaseによるWebコンテンツ管理
■動作環境
●Movable Typeの動作環境
  Movable Type 3.3の環境条件はこちらを参照ください
 特にDataBaseについては以下を要求します。
 Data Base: UTF-8サポート -> MySQLならver4.1以上
■構成
 環境条件を満たすためRedhat 9からFedora Core5 (MySQL 5.0.18)にアップデートしにします。文字コードUTF-8への環境統一でRedhat9(MySQL3.23.54a)で発生した文字化けの問題は解消できると思われます。
●OS: Fedora Core 5
 * Fedora Core 2以降はFDのブートイメージを提供していません。
 * Fedora Core 5はUTF-8です。ちなみにRedhat 9の内部コードはEUC。
 
●ノートPC: Dynabook SS3440 (東芝)
 Pentium Ⅲ 500MHz 128MB メモリ
 MK3017GAP 30GB /Ultra DMA100 HDD
 Trident Cyber 9525DVD PCI /AGP 2.5MB
 i82557 /i82558 10 /100 Ethernet
 Boot Device: PCカード接続CD-ROM/USB-FD
 * USB-ドライブをブートデバイスとして使用できません
●CD-ROM:Panasonic KXL-830AN PCカード接続

■Fedora Core 5インストール
●ブートディスクの作成
 Fedora Core 5のダウンロードサイトからboot .isoイメージをダウンロードしてCD-Rに焼きます。
 *SS3440は bootdisk .imgでUSBメモリからのブートはできないようです。

●Fedora Core 5
 FTP インストールを実行します。
 FTP サーバは Fecora Coreのダウンロードサイトを利用してもいいのですが自前PCで別途構成しました。
 使用例
 FTP Serve: 192.168.x.x
 Directory: /pub /Fedora Core 5
 
●注意事項
(1)SS3440のメモリが128MBだと自動的にTEXTモードでのインストールになります。
(2)Language はEnglishで keyboardはusを指定します。
 Japanese 指定だとインストール途中でエラーを表示し終了します。
 結果的にj106 キー配列と相違しているキーは使用しなくてすみました。
(3)X windowのインストール指定をオフにします。
 インストールしてもメモリ容量が足りないため起動しません。
(4)FirewallはWWW, FTPのポートを使用可能に設定します。
 デフォルトのままではhttpd、FTPにアクセスできません。
(5)SELinuxは強制的に適用されるようです。
 インストール後に変更あるいは無効にしないとFTP, httpdにアクセスできません。
■サーバ設定
●apache の設定
 /etc/httpd/conf/httpd.confを設定します。 詳細はセキュリティの関係で非公開です。
 なお文字コードをUTF-8に統一のため以下を変更します。
 Add Default Charset shift_jis -> utf-8

●FTPサーバ
 /etc/vsftpd/vsftpd.confを設定します。
    vsftpの設定の詳細はこちらです。

●FTPクライアント
 Fedora Core 5の内部コードがUTF-8なのでアップロード先ホストの漢字コードをUTF-8にします。 ●SELinuxの無効化
 /etc/sysconfig/selinuxを編集してとりあえず SELinuxを無効化します。
 selinux=enforcing -> disabled
 #fixfiles relabel   ....selinux変更後実行します。
 
●iptablesの変更
 /etc /sysconfig /iptablesを修正してwww、ftpのポートへのアクセスを可能にします。
 [ iptablesの例]
# Firewall configuration written by system-config-securitylevel
# Manual customization of this file is not recommended.
*filter
:INPUT ACCEPT [0:0]
:FORWARD ACCEPT [0:0]
:OUTPUT ACCEPT [0:0]
:RH-Firewall-1-INPUT - [0:0]
-A INPUT -j RH-Firewall-1-INPUT
-A FORWARD -j RH-Firewall-1-INPUT
-A RH-Firewall-1-INPUT -i lo -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -p icmp --icmp-type any -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -p 50 -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -p 51 -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -p udp --dport 5353 -d 224.0.0.251 -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -p udp -m udp --dport 631 -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -p tcp -m tcp --dport 631 -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -m state --state ESTABLISHED,RELATED -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 20 -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 21 -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 22 -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 80 -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 443 -j ACCEPT
-A RH-Firewall-1-INPUT -j REJECT --reject-with icmp-host-prohibited
COMMIT
■MovableType & MySQLのインストール
 MovableTypeとMySQLのインストールの詳細はこちらを参照ください。
■結果
●文字化け
 当初、Redhat9のままMovableTypeをインストールしましたが、書き出したhtmlをブラウザで開くと文字化けをおこし、解消できません。MySQL3.23.54aがUTF-8に対応していないのが推定要因です。
 文字化けの解消のため、FedoraCore5へのアップグレードを実施し、MySQLのdefault-Character-SetをUTF-8にして対応しました。念のためMovableType、FTP、httpともに文字コードはUTF-8に統一してあります。

●ブート
 CD-ROMのない旧式ノートPCへのインストールは外付けCD-ROMドライブのブートで可能にしました。
 
●言語
 インストールの時のLanguageをJapaneseにするとインストールを途中で停止します。回避するためEnglishにして英文表示でのインストールになります。

●Xwindow
 redhat9でのXwindowはOKなのに、FedoraCore5はPCのメモリ容量128MBだと起動できません。したがってなにかと便利なXwindowのGUI使用をあきらめてTextモードでのCUIを利用します。Xwindowは最低256MBは必要なようです。

●Firewall
 デフォルトのままだと、FedoraCore5のFirewallがftp,httpポートへのアクセスを拒否します。インストール後に設定変更を実施しました。

●SELinux
 デフォルトのままだと、ftp,httpポートへのアクセスを拒否します。インストール後に設定変更を実施しました。

以上問題点をクリアして、現在SS3440でMovableTypeをApache、MySQLとともに運用中です。

2006年9月18日

Perlインストール

■目的
9月からMovableTypeをWeb頁作成とBlogで利用中です。必要なperlモジュールはCPANからインストールします。マニュアルでは簡単そうですが実行した結果はそんなに単純ではありません。Linux(fc5)環境での手順は以下です。
CPANのサイトはこちら
インストールの参考サイトはこちら

■CPANの初期設定(Configuration)
# perl -MCPAN -e shell
画面の問い合わせの意味を完全に理解できなく応答できないケースが出ます。でも環境に合わせて設定内容を表示してくれるので単純にenterで応答すれば設定完了となります。以下は今回の特記事項です。
*1 ncftpgetがインストールされていなくパスは無指定
   再設定は cpan> o conf init を実行か?
*2 favarite pager program=less、shell=/bin/bash に設定
*3 デフォルトCPANサイトへの接続に失敗するので国内のmirrorサイトを検索して修正
   cpan> o conf urllist push ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/lang/perl/CPAN/

■モジュールをインストール
ダウンロード、解凍、コンパイル、インストールの一連の処理を自動処理しているようです。
結果は2/4のモジュールが失敗に終わりました。対応はこれからです。
   install HTML::Entities    OK
   install Image::Magic     Failed
   install Crypt::DSA      OK
   install XML::Atom      Failed

2006年9月21日

最新Core2Duoプラン

■目的
 1999年製SONY PCV-R71のアップグレード版(P4/2.6C GHz)の最新Intel Core 2 Duo へのアップグレードが可能か見てみました。
MatherBoardがMicroATXなのでchipsetはG965となるが、グラフィック周りが未完成で当分製品リリース待ち(2006/9月現在。)
 → 10月第1週に製品がリリースされてきました

■アップグレード必須事項
  CPU:Core2Duo/2次キャッシュ4MB ->E6600
  LAN:1Gb Ethernet
  ATA:SATA/RAID0 -> ICH8DH
■対応Motherboard(MicroATX)
  Asus:P5B-VM
  GigaByte:GA965GM-S2
  Intel:DG965OTKR
  MSI:G965MDH-FI ?
  Foxconn:G965MA-8EKRS2H ?
  ECS:P4M890T-M
  ECS:G965T-M ?
■Memory
  PC2-4200(DDR2/PC533)x2

2006年9月23日

Gmail

■目的
 Googleの提供する無償WebメールであるGmailを使用し始めました。
 容量は現在2.7GBと大容量で、画面の応答時間が速く使い勝手は良好です。

■機能
 個人的に使えそうな機能は以下です。
 自動転送:既使用のメールボックスに自動転送が可能
 チャット機能:記録保存が可能なので今はmessengerを海外との業務で使用中
 RSSやAtomフィード:最新の情報収集用に使えそう。
 複数発信元アドレス:Gmail以外のメールアドレスを使用可能
 自動返信:留守中の自動返信機能あり
 アドレスセット:複数のアドレスをグループ化して発信可能
 Gmailについての詳細はこちら

 Gmail画面の例です。

2006年9月24日

Webアートデザイナ

■目的
ロゴなどの作成に使っているのがIBM HomePageBuilder付属のWebアートデザイナです。
AdobePhotoshopとの使い分けで必須のツールとなっています。

●Webアートデザイナの特徴
・図形、ロゴ、ボタンの素材が豊富でデザイン変更が容易
・図形を組合せたデザインが容易


●Photoshopとの使分け
 Photoshop:写真や画像そのものの修整やデザイン変更
 Webアートデザイナ:図形、ロゴ、ボタン、文字デザインとこれらの組合せ

2006年9月25日

PNG画像圧縮

■目的
PNG(Portable Network Graphics)とJPEG、GIFの使い分けのメモです。

■GIFとの比較
 圧縮率が高い
 半透明が可能...GIFは1色透明
 フルカラ(24bit)表現が可能...GIFは256色
 アニメーションをサポートしていない...GIFはサポート
■ファイルサイズ
 同じ256色ならメタデータを含まない画像サイズはPNGより小さい
■JPEGとの比較
 JPEGは非可逆圧縮で画質劣化は不可避。圧縮を繰り返す場合はPNGが望ましい
 写真ではJPEGのほうがサイズは小さい
 文字や線画は圧縮ノイズの少ないPNGが適する

結果的には
(1)写真はJPEG。もし圧縮を繰り返すならPNG
(2)文字や線画ならGIFあるいはPNG。256色以上の高精細ならPNG。
(3)アニメーションならGIF
 のようですが、個人的には画質とサイズで選んでいます。

2006年9月26日

SSH仮想端末

■目的
我が家でLinuxサーバとして稼動中のDynaBook/SS3440は128MBのメモリゆえXwindowを利用できません。
その設定や管理にはOpenSSH+TTSSH2仮想端末ソフトウェアでCUIを利用します。

■SSHサーバの設定
我が家のLinuxではデフォルトでOpenSSHが起動されます。

■SSHクライアント
ディスクトップPCであるWinXPに以下のSSH仮想端末をインストールして利用します。
UTF-8 TeraTerm Pro with TTSSH2

■TeraTermのインストール
(1)ダウンロードファイルをそのまま実行するとインストーラが起動します。
(2)画面の指示に従ってインストールします
  言語:Japanese
  コンポーネント:TTSSH(コンパクトインストール)

■TeraTermの設定
(1)初期設定
  Hostの設定
  UserName/Passphrase設定
 
(2)その他の設定
 漢字コード:サーバのコードにあわせてUTF-8を指定
 Fontなど:好みに設定
 設定の保存:[Setup][SaveSetup]でTeraTerm.iniを書換ます。
 

2006年9月28日

vsftp/FTPサーバ

■目的
Webサーバで、vsftpをftpサーバとして使います。
基本的には
(1)vsftpdインストール
(2)サービス起動設定
(3)TCP Wrapperの設定変更
だけで動きます。

■vsftpの概要
2001年にChris Evans氏により開発されたFTPサーバで、高いセキュリティ(Very Secure)と高速 (High performance)を目指します。FedoraCoreに採用されています。
 パッケージ : vsftpd 2.0.4
 Cinfiguration : /etc/vsftpd/vsftpd.conf, /etc/vsftpd.ftpusers, /etc/vsftpd.user_list
 Contorl Script : /etc/init.d/vsftpd

■インストール
 FC5インストール時にインストールしておきました。

■基本設定 /etc/vsftpd/vsftpd.conf
 anonymous_enable=NO
 local_enable=YES
 write_enable=YES
 local_umask=022
 dirmessage_enable=YES
 xferlog_enable=YES
 connect_from_port_20=YES
 xferlog_std_format=YES
 chroot_list_enable=YES
 chroot_list_file=/etc/vsftpd.chroot_list
 pam_service_name=vsftpd
 userlist_enable=YES
 listen=YES
 tcp_wrappers=YES
■アクセス制限
 /etc/hosts.allowの編集(外部アクセスの拒否)
 vsftpd : 192.168.1.
 /etc/hosts.denyの編集
 vsftpd : all
 /etc/vsftpd.chroot_listの作成と編集(上位パスのアクセス拒否ユーザ)
 user01
 /etc/vsftpd/vsftpd.user_listの編集(アクセスを拒否ユーザ)
 変更なし
■手動起動
 [root@localhost ~]# service vsftpd start
 vsftpd 用のvsftpd を起動中: [ OK ]
■ユーザとホームディレクトリの作成
・ユーザの追加...ホームディレクトリなし
 [root@localhost ~]# useradd -M user01
 [root@localhost ~]# passwd user01
 Changing password for user user01.
 New UNIX password:
 Retype new UNIX password:
 passwd: all authentication tokens updated successfully.
・ホームデイレクトリ変更
 [root@localhost ~]# usermod -d /html user01
・ログインできないシェルに変更
 [root@localhost ~]# su user01
 bash-3.00$ chsh
 user01 のシェルを変更します
 Password:
 新しいシェル[/bin/bash]: /sbin/nologin  シェルを変更しました
・オーナ:グループ:パーミッションの変更
 [root@localhost ~]# chown user01:user01 /html/
 [root@localhost ~]# chmod 755 /html

2006年9月30日

Thunderbird/迷惑メールの排除

■目的
Thunderbirdで迷惑メールの削除を簡単にします。

■迷惑メールフィルタの設定
(1)[ツール][迷惑メールフィルタ]で迷惑メールフィルタの設定画面が表示されます。
(2)アカウントごとにフィルタを設定します。
  以下は設定例です
[設定タグ]
 ホワイトリスト:
  送信者が個人アドレス帳に含まれる場合は迷惑メールとマークしない=off
 フィルタの処理:
  迷惑メールを次のフォルダに移動する=on
  迷惑メールフォルダ="迷惑メール"フォルダ
  自動削除指定=on (1日以上古いもの)
  手動判定時の処理実行=on
   迷惑メールフォルダに移動=on
  迷惑メールhtmlのクリーニング=on
 フィルタのログ
  迷惑メールログを有効にする=on
[学習フィルタタグ]
 学習フィルタを有効にする=on

Gmail/迷惑メールの排除

■目的
 Googleが提供しているGmailにも、迷惑メールの排除の機能が働いているのを確認しました。
 迷惑メールフィルタについては設定事項が見当たりませんが、いずれにしてもありがたいです。

■Gmail迷惑メールフォルダ

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