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2022年9月 アーカイブ

2022年9月 1日

SN850 PCIe4.0 SSD

■目的

自作PCでSSDを最新PCIe4.0 WD_BLACK SN850に置き換えます。
データは市販アプリを使って交換元イメージを交換先に復元です。

■SN850

SN850はPCIe4.0 x4レーン接続のM.2 NVMe SSDで、PCIe3.0比2倍の8GB/s帯域をもちます。
ヒートシンク搭載で容量1TB、Read 7,000MB/s、Write 5,300MB/sと大容量高速です。
WD_BLACK SN850 NVMe SSD のページはこちら
sn850

■組み込み

交換元のPCIe3.0 SSDをSN850に交換して、データ移行を行います。
空きM.2スロットがないので、市販アプリで交換元のイメージを交換後に復元します。
使用するアプリはParagon SoftwareのHard Disk Manager17です。

  1. 事前にアプリを使って交換元のディスクイメージをバックアップ保存します。
  2. SN850をPCIe4.0側のM.2ソケットに組込後、ディスクイメージを復元します。
  3. 交換先に空き領域が存在なら「ディスクの管理」等で既存のパーティションに統合します。
r737m

■性能

(1) CrystalDiskMark
CrystalDiskMarkの転送速度実測値はほぼカタログ値通りです。
なお動作温度は室温29℃で高負荷時68℃と高めですがマージンありです。
右は比較のためのPCIe3.0 SSDの速度になります。
CrystalDiskMark
(2) Copy
容量24GBファイルを同じフォルダーにコピーの速度です。
SN850は2.2GB/sのコピー速度でPCIe3.0の2倍以上、HDDの37倍です。
pcie4.0 copy
(3)Videoカット編集
2時間番組(11.5GB)のTSMR6(TMPGEnc MPEG Smart Renderer6)でのカット編集の出力時間です。TSMR6はスマートレンダリング出力によりストレージの転送速度への依存度が大です。
SN850はレンダリング時間28秒でPCIe3.0の87%、HDDの1/5.5倍です。
さらに短縮するにはストレージよりCPU性能向上がより効果的と予想できます。
pcie4.0 copy

■結果

  • SSDを最新PCIe4.0 WD_BLACK SN850に置き換えました。
  • 空きスロットがないのでデータは市販アプリで交換元イメージを交換後に復元です。
  • CrystalDiskMark転送速度はRead 7GB/s、Write 5.1GB/sでほぼカタログ値です。
  • ファイルコピー速度は2.2GB/s付近で、PCIe3.0の2倍以上、HDDの37倍です。
  • TSMR6カット編集出力時間は2時間番組で28秒で、HDDの1/5.5倍です。
  • 高負荷時動作温度は、室温29℃で68℃と想定より高めですがマージンありです。

2022年9月 3日

M.2 SSDヒートシンク

■目的

M.2 SSDの高温での性能低下回避のためヒートシンクを後付けします。
今回はWD_BLACK NVMe+独Aqua Computer社ヒートシンクの組合わせです。

■ヒートシンク

Aqua Computer社ヒートシンクは実績から温度上昇の大幅低減が見込まれます。
使用する製品はkryoM.2 micro passive heat sink for M.2 2280 SSD です。
M.2 2280対応でPCBを含む厚さ最大2.3mmに対応し、拡張ボートとの干渉はなしです。
購入先はAmazon USですが本家サイトでは輸送費含めて2kyen以下です。
なおSSDは、高負荷80℃で速度低下発生PCIe3.0接続WD_BLACK NVMe 500GBです。
Western Digital WD_BLACK NVMe のデータシートはこちら
Aqua Computer kryoM.2 micro passive heat sink for M.2 2280 SSD のページはこちら
aqua kryoM.2

■組み込み

SSDに後付けで組み込む手順です。
Aqua Computer kryoM.2 micro取付ドキュメントはこちら
  1. SSDの裏面に添付保護テープを張り付けます。
  2. SSDの表面に添付サーマルパッド(厚さ1mm)を張り付けます。
    *サーマルパッドのフィルムは表裏ともはがします。
  3. 金属クリップ x2個をSSDの両端から差し込みます。
  4. ヒートシンクの片側をクリップの下にしてもう一方を押し込みます。
kryo installation

■温度上昇

室温29℃での高負荷時WD_BLACK NVMe 500GBの温度です。
ヒートシンクにより温度上昇は半分以下になり速度低下も回避です。
temperature

■結果

  • 高負荷80℃で速度低下のWD_BLACK NVMe 500GBにヒートシンク後付けです。
  • 使用する製品はM.2 2280対応kryoM.2 microで、拡張ボードとの干渉はなしです。
  • 購入先はAmazon USですが、本家サイトでは輸送費含めて2kyenを切る価格です。
  • ヒートシンクにより室温29℃で温度49℃と大幅低減で速度低下も回避です。

2022年9月 8日

USB接続M.2 SSDケース

■目的

余ったM.2 SSDをUSB接続ポータブルディスクとして活用します。
M.2 ケースと PCIe3.0 NVMe SSDの組合わせで最大1GB/sの高速転送を実現です。

■M.2 ケース

使用するケースはUgreen M.2 NVMe SATA SSD Enclosure Adapterです。
M.2 NVMe /SATA SSDを内蔵できるヒートシンク付きモデルでUSB3.0 Gen2対応です。
Ugreen M.2 NVMe SATA SSD Enclosure Adapter のページはこちら
Ugreen
項目
内容
OS Windows /Mac /Linux
USB Interface: USB-C (USB3.2 Gen2 /10Gbps)
Protocol: UASP (USB Attached SCSI Protocol)
* TypeC /TypeA変換ケーブル付属
SSD Type: M.2 NVMe /SATA
Key: M /M&B
Size: 2230 /2242 /2260 /2280
その他機能
Trim /S.M.A.R.T /Auto Sleep

■組込み

今回はmax 2.5GB/s転送速度の950Pro M.2 /PCIe3.0 SSDをケースに組込ます。
組込後必要があればPC接続後フォーマットします。
SSDをケースに組み込みの手順です。
Ugreen
  1. 本体を保護しているシリコンゴムカバーを外します。
  2. ねじ止めのヒートシンク付きカバーを外してSSDをM.2ソケットに差込みます。
  3. 固定ナットでSSDを固定してシリコンパッドをSSDに貼り付けます。
  4. ヒートシンク付きカバーとシリコンゴムカバーを元に戻します。

■性能

CrystalDiskMarkでの転送速度はUSB3.2 Gen2の理論値に近い1GB/sです。
参考までに右は、同じSSDのPCIe3.0接続環境での実測値になります。
CrystalDiskMark

■UASPと転送速度

UASP (USB Attached SCSI Protocol)はUSB接続ストレージのデータ転送高速化のための転送プロトコルです。
動作してないと極端な転送速度低下の要因になります。
現象:USB接続でSSDの転送速度が激減します..通常のUSBメモリと同じ40MB/s程度。
原因:USBコネクタの挿入がゆっくりすぎるとUASPモードで動作しないようです。
対策:USBコネクタをゆっくり差し込まないようにします。必要ならデバイスマネージャーでSSDが[USB接続SCSI(UAS)マスストレージデバイス]で動作している事を確認します。
UASP

■結果

  • M.2 SSDをUSBポータブルディスクとして再利用可能にしました。
  • 使用したSSDケースはUgreen社M.2 PCIe NVMe SSD対応でPCとはUSB接続です。
  • 転送速度は、USB3.2 Gen2接続でUSBメモリーの数十倍/最大1GB/sを実現です。
  • 転送ProtocolにはUASP (USB Attached SCSI Protocol)を使用です。

2022年9月10日

Wi-Fi6 & Bluetooth拡張ボード

■目的

ZOOMでワイヤレスイヤホン利用のためBluetooth搭載拡張ボードを増設します。
使用するのはTP-Link TX50E Wi-Fi6 /Bluetooth PCIe アダプターです。

■TX50E

TX50EはWi-FiおよびBluetooth対応PCIe拡張ボードです。
マザーボードに後付けでWi-Fi6とBluetooth5.2のワイヤレス通信をサポートします。
TP-Link Archer TX50E V2 のページはこちら
  • 2,402Mbpsの超高速WiFi 6をサポート
  • 高信頼のIntel® WiFi 6 チップセット採用
  • WPA3に対応でより高いセキュリティを確保
  • Bluetooth 5.2サポートで4.0比2倍高速、4倍広い通信エリアを実現
  • ヒートシンクと金メッキ採用で安定動作
tx50e

■組込み

TX50EはPCのPCIeスロットと内部USB端子に接続です。
マザーボードには空きの内部USB端子が必要です。
TP-Link Archer TX50E V2 マニュアルダウンロードページはこちら
  1. 付属のUSBケーブルをTX50E本体に接続します。
  2. 電源ケーブルを抜いて空きスロットにTX50Eを取り付けます。USBケーブルは内部USB端子に接続です。
  3. アンテナを取り付けます。
installation

■Driver

添付CDなどからネットワークとBluetooth Driverを個別にインストールします。
結果はデバイスマネージャで増設のBluetoothとWi-Fiデバイスを確認できます。
TP-Link Archer TX50E V2 Driverダウンロードページはこちら
griver

■結果

  • TX50E増設でZOOMでのBlutoothイヤホンの利用が可能になりました。
  • 現在Wi-Fi5 親機を利用中につきWi-Fi6 対応時にLANの見直し予定です。
  • Bluetoothは内部USB接続を必要としますが、Wi-Fiだけなら不要です。
  • ドライバのインストールはWi-FiとBluetooth個別に実行します。

2022年9月15日

メモリ整合性の有効化エラー

■目的

Windows 11起動時の「メモリ整合性」セキュリティ問題の対策を行います。

■現象

PC起動時にWindowsセキュリティ「メモリ整合性の有効化ができません」を表示です。
cgy099

■原因

CASIO NAMELANDラベルプリンタのドライバー cgy-099.sys が非互換。
これが要因でWindowsセキュリティ上の問題となります。
cgy-099.sys
cgy-099.sys

■対応

該当プリンタは故障廃棄済につきドライバをアンインストールして対応です。
なお cgy-099.sysを最新にアップデートでも解決しませんでした。
  1. 当該ラベルプリンターをUSB接続します。
  2. [デバイスマネージャー]を開きます。
  3. [ユニバーサルシリアルバスコントローラ /CASIO NAMELAND KL16H Device]を右クリックし[デバイスのアンインストール]を実行します。
  4. PC再起動して[設定][プライバシーとセキュリティ][Windowsセキュリティ][デバイスセキュリティ][コア分離の詳細]で[メモリ 整合性=on]を確認します。
casio nameland device

■結果

  • セキュリティの問題はCASIO NAMELANDプリンタのドライバの非互換でした。
  • ドライバーのアップデートでは解決せずデバイスアンインストールで対応です。
  • 結果としてWindowsセキュリティ/コア分離の詳細でメモリ整合性=onです。
  • 当該ドライバーは以前から使用しており今回表面化した要因は不明です。

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