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2007年5月 アーカイブ

2007年5月 7日

m745メディアサーバ静音化

■目的
メディアサーバm745に使用のPentium M745CPUは発熱が少ないのでNSK2450静音ケース12cm標準ファン(3段可変速)をさらに低回転のNoctua社NF-S12-800に交換し静音化します。

■Noctua社NF-S12-800ファン
 オーストリアNoctua社の静音ファンで仕様は以下です。
Size 120 x120 x25 mm
Bearing SSO-Bearing
Blade Geometry Straight-Blade-Design
Rotational Speed (+/- 10%) 800 RPM
Rotational Speed with ULNA (+/- 10%) 500 RPM
Airflow 59 m³/h
Airflow with ULNA 34 m³/h
Acoustical Noise 8 dB(A)
Acoustical Noise with ULNA < 5* dB(A)
Input Power 0,60 W
Input Current 0,05 A
Voltage Range 6-13 V
MTBF > 150.000 h
Warranty 6years
  付属品
    * Ultra-Low-Noise Adaptor (U.L.N.A.)
 
    * 4 Vibration Compensators
    * 3:4-Pin Adaptor
 
    * 4 Fan Screws
 単価@2580yen。
  Noctua社のサイトはこちら

■取り付け
 風向きがラベル面のある方向です。
 排気になるようにラベル面を排気方向に合わせて取り付けます。
 回転数を下げるためSystemFunコネクタとファンをUltra-Low-Noise Adaptorを介して接続します。
 * 電源は+12Vを使用します。
 * Vibration Compensatorsは使用しません。
 

■結果
 もともと静音化されているのでUltra-Low-Noise Adaptorなしだとケース標準のファンと騒音はさほど変わりません。
 Ultra-Low-Noise Adaptorを使用することでさらなる騒音低減を実現しました。
 CPUのファンレス化と合わせて耳を近づけても騒音は感じなくなりました。
 通常使用の範囲ではシステム温度33℃、CPU温度47℃で特に問題はありません。

2007年5月 8日

m745メディアサーバ検討メモ

■目的
ネットからのダウンロードなどを考慮すると音楽・TV・カメラデータなどの保管場所としてはPCが最適と思われます。PCをメディアサーバにする時の検討内容をメモしてみました。

■ソースデータと再生機器
 マルチメディアのソースと、PCをマルチメディアサーバとしたときの主要な再生機器は以下と想定します。
[ソースデータ]
 ・TV/FMデジタルチューナ
 ・ネットワークからのダウンロードファイル
 ・デジカメ・ビデオカメラ
 ・音楽CD・ビデオDVD
[再生機器]
 ・TV/Audioシステム
 ・iPod・MP3プレイヤ
 ・カーNaviシステム
 
■メディアサーバとしてのPC
 PCに要求される機能は以下と思われます。
 地上アナログ放送の廃止も近いので特に再生映像のHDTVへの出力は必須になると思われます。
 ・コンポジット・S2・D4・HDMIの映像端子
 ・アナログ・光デジタル音声端子
 ・多様なビデオ・オーディオ・画像フォーマットの再生機能
 ・高画質・高音質回路
 ・有線・無線LAN
 ・容易な操作性..リモコン機能
 ・低消費電力・低騒音
 ・大容量のストレージとバックアップ手段

■市販リビングPC
 上記条件を満たす市販のPCには2007/5月時点で以下があります。
  Sony TP1 130k\
  Fujitsu FMV-TE0 130/179k\
  Mac Mini

■PCの補完
 市販リビングPCを使用せず自作PCや既設PCの機能をLinkPlayerで補完する方法があります。
 LinkPlayerによる補完で要求される機能の大部分は満たされそうです。
 今回はLinkPlayerとしてIOData製AV-LS300Dを使用します。
 
  AV-LA300Dのレビュー記事はこちら

■結果
 AVの機能限定を前提にメディアサーバには自作の静音PCであるm745を使用します。
 メディアサーバと再生機器を結ぶのに安価な再生専用のLinkPlayerを使用します。
 メディアデータをメディアサーバ(PC)に保管することで個人的には以下の機器は必要なくなります。
  ・HDD/DVDレコーダ  CD/DVDプレイヤ
 メディアサーバの導入で残る課題は大容量データのバックアップです。取扱/価格/容量からデータ用DVDを検討中。
 メディアサーバをメインとすると地上デジタルTVやカーNaviなどはPCとの親和性の高いものがベストになります。

■関連ページ
  LinkPlayer AV-LS300D使用報告
  メディアサーバm745..自作
  メディアサーバm745..fanレス化
  メディアサーバm745..fan静音化

2007年5月12日

RDT201WS液晶Display

■目的
 Sony SDM-81M液晶ディスプレイの品質劣化が許容範囲を超えたので買換えました。
 三菱RDT201WSは価格、画質、デザインどれもまずは満足の製品です。

■Sony SDM-M81液晶ディスプレイ..交換前
4年経過で白が黄色ぽくてとてもTV視聴に耐えられなくなってきました。
 調整しきれない位相ずれなどもあり、PCディスクトップ使用としても買換えたくなる状態です。
 残念ながらSonyの製品にしては期待はずれモデルでした。
 サイズ:18" UXGA
■三菱RDT201WS
20" 1680x1050ワイドグレア液晶ディスプレイです。
 [特徴]
 高精細・高解像度WXSGAを実現
 高視野角S-IPS方式液晶パネル採用
 高コントラスト比1600:1を実現
 グレアパネル採用
 DVI-D、アナログ端子装備
RDT201WSの仕様
項目 仕様
表示部 サイズ 20.1" (51.1cm)
表示画素数 1680 x1050
画素ピッチ 0.258mm
表示色 約1677 万色
視野角 (標準値) 178度
輝度(標準値) 470 cd/m2
コントラスト比 (標準値) 700: 1 (CRO動作時最大1600: 1)
応答速度 12ms(GTG6ms)
PC 入力 水平周波数 31.5-81.1 kHz
垂直周波数 56~75 Hz: 解像度1280 ×1024 以下の時、
56~60 Hz: 解像度1280 ×1024より大きい時
入力信号 デジタル RGB, アナログ RGB
信号入力コネクター DVI-D, ミニD-SUB 15ピン
USB USB2.0 対応, 1Upストリーム /4Down ストリーム
環境条件 温度 5-35 ℃
湿度 0~80 % (結露のないこと)
電源 入力電源 AC 100-240V、50 /60Hz
消費電力 標準: 84W パワーセーブ: 2W以下
質量 本体 約6.3 kg
寸法 寸法図
RDT201WSの取り扱い説明書はこちら

■RDT201WSの接続とハードウェアインストール
 今回はSSC120EXダウンコンバータがアナログ対応なのでアナログケーブルでの接続です。
 ハードウェアのインストールは付属CDを使用します。
 
■WSXGA(1680x1050)の設定
 ATI Radeon 9550は128MB>32MBメモリなのでWSXGAはサポート可能と想定。
 [画面のプロパティ][設定][画面の解像度]で1860x1050を設定します。
 
■結果
 通常ならEizo製品を選択ですが、価格半額で画質がプロ用途に近いRDT201WSは生産中止ながらお買い得です。
 グラフィックボードは余剰品でキープのワイド対応SXGAのATI Radeon 9550を使用しました。
 解像度、クリアで深みのある黒は使用中のSonyデジタル対応ブラウン管TV(KV28-DX750)より上です。
 コントラストはブラウン管TVに及びませんが、ディスクトップ用としては明るすぎるので80%ブライトネスで使用中です。
 横長画面はTVを見ながらPCを使うには重宝します。
 

2007年5月13日

RDT201WSのcolor調整

■目的
 三菱のワイドXSGAディスプレイRDT201WSの調整メモです。
 製品個別のばらつきかどうかは不明ですがカラー調整は必須と思われます。

■三菱RDT201WS
20" 1680x1050ワイドグレア液晶ディスプレイです。
 [特徴]
 高精細・高解像度WXSGAを実現
 高視野角S-IPS方式液晶パネル採用
 高コントラスト比1600:1を実現
 グレアパネル採用
 DVI-D、アナログ端子装備
■画面調節(OSD)
 ディスプレイ下辺の[Menu/EXIT]ボタンで調整画面が表示されます。
 
■設定値
項目 設定値
ブライトネス 79.2%
コントラスト 50.0%
CR Opti-mizer オフ
DV Mode スタンダード
モード 5 (User)
 Red= 80%
 Green= 76%
 Blue= 90%
シャープネス 16.6%
画面サイズ オフ (WXSGA 以外のサイズを拡大しない)
LEDブライトネス 88.9%
ホットキー オン
オフタイマ 0%
■結果
 カラー調整の1,2,3,sRGBデフォルトのカラーは白色が青色がかって見えます。
 デフォルト(スタンダード/Native)のカラーは白が黄色がかって見えるのでUserモードで上記の設定値に変更です。
  * DVモードがスタンダードのときのみカラーのマニュアル調整(5:ユーザモード)が可能です。
  * ディスプレイ固有の問題かもしれませんがデフォルトのカラーは調整が必須です。
  * カラー調整はEizoの液晶DisplayとSonyデジタル対応ブラウン管TV(KV28-DX750)の映像に合わせました。
 PCのPowerOn直後のVGA画面を拡大しないように[Tools][画面サイズ]をオフに設定しています。

2007年5月18日

AV-LS300D使用報告

■目的
 ダウンコンバータに代えてIOData製LinkPlayer AV-LS300Dの使用報告です。
 PCをTV録画で使用しiPodやMP3などのファイルを格納している環境では最適の製品に見えます。

■LinkServer AV-LS300D
 PCの映像/音楽/写真をデジタル/アナログTV、Audioコンポなどに接続して再生することを目的とする接続・再生装置です。
 入力はLANで、豊富な出力端子と多くの再生フォーマットに対応しています。
 録画・録音機能なしながらHDDレコーダより圧倒的低価格(通販価格21,500yen)はPC録画と組合せれば買得か?
  AV-LS300Dのサイトはこちら
 
■購入時の検討項目
(1)画質
 PC液晶ディスプレイのSVGAに近い高精細度+TVの高コントラスト再生が可能か?
(2)対応フォーマット
 手持ちのVideo/Audio/imageのフォーマットに対応しているか?
 →mpg1 /mpg2 /m2p /mpg /mpeg /divx(avi) /wave /mp3 /aac /wma /wmv /jpeg /png /gif /tiff
(3)出力端子
 従来あるいは最新TV/Audioコンポなどの機器に出力可能か?
 →D端子/sビデオ/コンポジット/アナログ・光デジタル音声/HDMI/LAN

■システム構成
 PCとTVの間にAV-LS300Dを入れて接続するだけの構成になります。
 今回利用している接続端子は以下です。
  TV:D4端子  Audio:音声端子  PC:LAN
 
  PC:M745メディアサーバ(自作) M745の詳細はこちら
  LinkPlayer:AV-LS300D(IOData) AV-LS300Dの詳細はこちら
  Audio:AMS-1Ⅱ(BOSE) AMS-1Ⅱの詳細はこちら
  TV:KV-28DX750(SONY) KV-28DX750の詳細はこちら

■AV-LS300Dセットアップ
 以下の順番でセットアップします。
(1)LAN設定
 リモコンの[セットアップ][ネットワーク設定][IPアドレスの自動取得=しない][有線LAN設定]で以下を設定します
  IP:192.168.1.x サブネットマスク:255.255.255.0 Gatway:192.168.1.x DNS:Gatwayと同じ値
  
(2)ファームウェアアップデート
  リモコンの[セットアップ][バージョン情報][ファームウェアの更新]で最新ファームウェアをインストールします。

■PC側のセットアップ
 データをAV-LS300Dに公開するために再生ファイルの格納されているPCのセットアップを行います。
 (1)Dixim Media Serverのインストール
  *インストールが終了したら必ず再起動しましょう。
 (2)Dixim Media Serverの公開リストにLinkPlayerのIPアドレスを登録
  *公開されるとAV-LS300Dの画面にPCが1台のサーバとして表示されます。
  
 (3)再生ファイルの格納先フォルダーを登録
  マイピクチャやマイビデオなどのフォルダーを登録します。
  フォルダーの登録と同時にフォルダー内のファイルが自動登録されます。
  

■再生
 電源オンすると初期画面が表示されます。
 リモコンでたとえばVideoPlayerを選択すると登録されたサーバのフォルダとファイルのリストが表示されます。
 再生するファイルを選択するとTV上でビデオが再生されます。
■録画再生の画質
(1)TV録画ファイルの再生サンプル画像です。
 
  左: PC+AV-LS300D+TV (Sony KV28-DX750) 右: PC+液晶Display(EIZO L675)

(2)SSC120EXダウンコンバータの画質..参考
 左:PC+ダウンコンバータ(SSC120EX)+TV (Sony KV28-DX750) 右: PC+液晶Display (EIZO L675)

■結果
 PCのファイルをリモコン操作だけで再生できるので、マウスと違って寝転びながら操作が可能です。
 手持ちの映像/写真/オーディオファイルで再生しようとしてできないものは今のところないようです。
 PCとAV家電製品をシームレスに接続できるのでPCのマルチメディアサーバとしての活用がより有効になりました。
 従来使用のSSC120EXダウンコンバータの画質がよくなかっただけにAV-LS300Dに代えて正解のようです。
 SSC-120EXダウンコンバータの映像はガンマ補正あるいはDRCが強すぎるように見えます。
 この種のリモコンの使用は初めてですが特に使い勝手に違和感は感じません。

 *登録したはずのフォルダ内のファイルが登録されていないときは、以下をチェックしましょう。
  ・ネットワーク接続は正常か?
  ・Dixim Media Serverのインストール後にPCを再起動したか?
  ・Dixim Media Serverは起動しているか?
  ・Dixim Media Serverの公開リストにAV-LS300Dが登録されているか?
  ・Windowsのファイヤウォールの例外にPCが登録されているか?
  

2007年5月26日

LinkPlayerからのPC起動

■目的
LinkPayerとPCを組み合わせたシステムのリモコンでの電源オンを可能にします。

■メディアサーバ構成
 LinkPlayer:AV-LS300D
 メディアサーバ:M745(自作PC)
 接続:LAN
 

■電源オン
(1)通常
 LinkPlayer→PCの順で電源をONします。
(2)WakeOn PCI Card
 LinkPlayerを電源オンしてLinkPlayerからPCを起動します。
 LinkPlayerもPCもリモコンで起動できるメリットがあります。

■PCの設定
 BIOSでWake On PCI Cardの設定をEnabledにします。
 Power Management Setup
  Wake On PCI Card=Disabled -> Enabled
 
■LinkPlayerからのPC電源オン
 LinkPlayerのリモコンで[Server][サーバ名][決定]でサーバを起動します。
 起動が終了すると登録されているファイルにアクセスが可能です。
   
   
■結果
 BIOS設定変更でLinkPlayerからのPCの起動が可能になりました。
 残念ながらPCがスリープ(休止/スタンバイ)のときはWakeUpが利用できないようです。
 -> [デバイスマネージャ][ネットワークアダプタ][アダプタ名][プロパティ][詳細設定][WakeOnLan=MagicPacket]
   の設定でPCがスリープでも電源ONが可能になりました。 2007/12/18
 電源オプションのシステムスタンバイの設定でPCの自動電源オフが可能です。

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