Info kplace.plala.jpから移設しました

■目的
余りもので構成した小型自作PCにメインのデスクトップPCを移設します。
mini-ITXマザーボードにTVボードを搭載するのでグラフィック内蔵CPUが条件です。

■ハードウェア
x1拡張スロットのmini-ITXにTVカードを実装するのでCPUはグラフィック内蔵です。
古いマザーが入手できないためCPUをi7-9700Kにして安価なH370マザーと組合せます。
ケースはmini-ITX/容量9.7Lの米国Sliger社SM550で卓上タイプとなります。
手持ちのAXP-100 CPUクーラーはケースからはみ出すのでAlpenfohn BlackRidgeに変更です。
MemoryはCPUクーラーと干渉しない高さが33mm以下のヒートスプレッダーなしです。
電源はSFX規格で高出力/低騒音で、ケーブルは取り回しが容易なフルプラグインです。
既存の「r370自作 PC 」 のページはこちら
i670
[CPU]
Intel i7-9700K
第9世代Core8コア8スレッド
12M Cache /3.6GHz /LGA1151
i7-6700k
[Mother]
ASUS ROG STRIX H370i-Gaming
mini-ITX /H370 Chipset/PCIe3.0
LGA1151 /DDR4-2666
ROG STRIX Z370i-gaming
[Memory]
G.SKILL F4-2666C19D-16GNT
DIMM /DDR4-2666 /2x8GB
G.Skill DDR4-2666
[Cooler]
Alpenfohn Black Ridge
x6ヒートパイプ
max47mm /Low Profile
*fanはNoctua 92x14mmを使用予定

alpenfohn
[TV Tuner]
アー スソフト PT3 
地デジ/BS/CS チューナ
4ch出力
pt3
[FAN]
Noctua NF-A12x15 PWM chromax
120x15 mm /450~1850rpm
/94,2 m³/h
fan
[PowerSupply]
CORSAIR SF450 80 PLUS® Gold
SFX 450W 80Plus Gold
92mm静音ファン
SF450
[Case]
Sliger SM550
9.7L超小型mini-ITXケース
Cooler<55mm
geeek a50
■互換性
mini-ITXマザーとCPUクーラの組合せでは物理的な干渉の事前確認が必須です。
今回の組合せ対象はROG STRIX H370-I GAMINGマザーとAlpenfohn BlackRidgeクーラです。
事前確認からは、BlackRidgeがPCIeライザーカード前提のモデルであることが明白です。
なおPCPartPickerサイトのsysten builderではパーツ間の互換性を確認できます。
PCPartPicker のsystem builderページはこちら
cooler cooler
■組込み
パーツ組込みの手順は以下の通りです。
作業性を確保のため、最終的な配線接続が終了するまで電源は仮付けとします。
なおCPUファンはCompatibility/OverClockモードともケース内への吸気方向にします。
Sliger SM550のマニュアルはこちら
①ケースファン ②マザーボード ③電源
④拡張スロットボード ⑤SSD ⑥パネル
installation
■ASUS AI Suite
騒音低減のため最適速度にファンの調整と設定が必須です。
今回はASUS AI Suite3を使用しCPU及びシャシーファンの最適化を行います。
ASUS FAQ 「AI Suite 3 - Introduction」はこちら
fan setup
■デバイス
デバイスマネジャの内容です。
TVチューナー、2ポートLAN、Wi-Fi、SSDx3構成です。
device manager
■ストレージ
C/DドライブがM.2/NVMe/PCIe3.0x4 SSD、EドライブがSATA/SSDです。
いずれも既設PCからの流用で、E:ドライブはデータバックアップ用になります。
storage
■ソフトウェア
OSクリーンインストールにつきソフトウェアもすべて再インストール/再セットアップです。
i670app
OS Window 10 proffesional (Win 8無償Upgrade) ライセンス
Driver ASUS H370 Motherboard /intel rst /Denon DA-310U USB DAC /PT3 TV Tuner /Brother DCP-J925N Printer /Casio KL-G1 Printer
OA Office Home &Bussiness 2013 ライセンス
Photoshop EL15 ライセンス
BlueGriffon /FoxitReader /notepad++ /pdfill tool /LabelProducer /BA-300 LabelPrinter
Internet
Chrome /Thunderbird /Teraterm /Filezilla /WinSCP
GoogleDrive /Onedrive /AmazonMusic /Amazon kindle for PC
Player /Codec
iTunes /VLC /Yupiteru Viewer /avidemux /K Lite codec
PC Tool
AI-Suite3 Utility /Crystaldiskmark /CrystalDiskInfo /Hwmonitor /CPU-Z
■セットアップ
OSインストール方法やスタートメニュー編集などのセットアップ例です。
「Windows 10 のダウンロード」はこちら
「Win10/Start メニュ編集」はこちら
start menu
OS Window 10 USBメディアを作成しUEFIモードでクリーンインストール。
Display 4K Displayの文字サイズを[設定][ディスプレイ/拡大縮小とレイアウト]で調整。
*デフォルト150を200%に設定
自動ログイン セットアップ時の再起動によるログインの手間を省略します。
*設定コマンド: control userpasswords2
Startメニュー
Startメニューのカスタマイズを行います。
Startアップ [タスクマネージャー/スタートアップ]を開いて不要な常駐タスクを[無効]にします。
*留守録とVirusScan通知のタスクを除いて17件をすべて無効化
Task Tray
Task Trayのタスクを必要最小限にします
■ユーザーフォルダ移動
データ保護のためC:ドライブのユーザーフォルダをD:ドライブに移動します。
移動するフォルダはMyDocumentやOnedriveなど13個です。
OneDriveはサインイン後に設定で、それ以外のフォルダーの移動は以下によります。
[フォルダー選択/右クリック][プロパティ][場所][移動][移動先フォルダ選択][OK]
folder
■ライセンス
OSなどインターネット経由でライセンス認証の必要なアプリが存在します。
今回3件の認証結果です。
Window 10 デジタルライセンスにより自動認証。認証不可ならMicrosftアカウントページで不要なデバイスを削除。
Office 2013 台数オーバーで対応検討中。
-> Microsoftアカウントページで組替前PCを削除で解消
Photoshop 組替前にライセンスからのサインアウトが必須です。
■イメージバックアップ
インストール/セットアップが終了の時点でC:ドライブイメージをバックアップします。
使用するのは市販Paragon Drive Backup (Hard Disk manager)で手順は以下に同じです。
「Surface Go/Driveイメージ」はこちら
Paragon 「Hard Disk manager」のページはこちら

■パフォーマンス
TV受信中でCPU使用率が4%程度です。
performance
■ドライブ転送速度
/C: /D:ドライブの転送速度です。
ともにM.2/NVMe/PCIe3.0x4接続で、D: はヒートシンク追加後の値です。
disk performance
■PassMark性能テスト
PassMark Performance Testではすべてのテスト項目をクリアしました。
今回のi7-9700KのCPU Mark実測値は平均に届きませんがi7-6700Kの150%となりました。
PassMark CPU Benchmarks のページはこちら
Passmark
■起動時間
PC起動時間は従来比最も短い12秒台です。
start up time
■温度/ファン回転数
室温29℃でのHWMonitorによる温度とファン回転数です。
M.2/PCIe/SSDのD:ドライブは高温による速度低下回避のヒートシンクを追加です。
BlackRidge+Nocutua92mmファンのCompatibilityモードではアイドル時46℃/900rpm前後、高負荷時85℃ /2500rpm 90%出力で冷却マージンが今一つです。
BlackRidge+Nocutua120mmファンのOverClockモードではアイドル時35℃/350rpm前後、高負荷時72℃ /800rpm 35%出力でマージン大です。
またAXP100の120mm CPUファンは高負荷時1300rpm 60%出力でCPU温度は74℃です。
temprature
■消費電力
アイドル時の消費電力は従来z767mよりさらに改善です。
power
■問題点1
現象:D:ドライブの転送速度が仕様の1/3以下に低下する
原因:高温サーマルスロットリングによると推定
対策:M.2/SSD用ヒートシンク追加で解消
 商品名:AquaComputer kryoM.2 micro e heatsink for m.2 2280 SSD

kryo m.2 micro
kryo m.2 micro
kryo m.2 micro
■問題点2
現象:BlackRidge+Noctua 92x14mmファンでCPU温度が高い
*TCC100℃に対して高負荷時max86℃、かつアイドル時温度上昇+28℃。
原因:BlackRidge Compatibilityモードでの冷却マージンが少ない
対策:BlackRidge Overclockingモード+Noctua 120x15mmファンに変更で解消。
    (エアーフローは吸気方向、なおファンが7mm程ケースからはみ出します)

temprature
temprature
temprature
■仕様
i797自作PCの仕様です。
i670
項目 i797
r370 (従来)
OS
Windows 10 Pro
<-
Case
Sliger SM550 /mini-ITX
Fractal Design Meshify C Mini Dark TG /micro-ATX
CPU
Intel Core i7-9700K 8C8T @3.6-4.9GHz /LGA1151
AMD Ryzen 7 3700X 8C16T@3.6-4.4GHz /AM4
CPU Cooler
Alpenfohn Black Ridge
Noctua NF-A12x15 PWM 120x15
Noctua NH-U12P
Noctua NF-S12A PWM 120x25
Mother board ROG STRIX H370i Gaming /Intel H370
ASRock X570M-Pro4 /AMD X570
Memory
DIMM /DDR4-2666 /8GBx2
DIMM /DDR4-3600 /16GBx2
Graphic
Intel HD630
GeForce GT 1030
Drive Bays 2x 2.5" 2x 2.5" /3.5" 共用 3x2.5"
SSD C: WDS500G2X0C /500GB
D: Samsung 950 Pro /512GB
E: SanDisk Ultra II /960GB
C: Samsung 970 evo /250GB
D: Samsung 950 Pro /512GB
E: WDS500G2X0C /500GB
Extension Board PT3 /PCIe2.0 x1 TV Tuner PT3 /PCIe2.0 x1 TV Tuner
MSI GeForce GT 1030 2G LP OC
kryo M.2/SSD + 950Pro /SSD
Extension Slot
1x PCIe 3.0 x16(x16) 2x PCIe 4.0 x16(x16, x8, x4)
1x PCIe 4.0 x1
1x M.2 Type2230(Wi-Fi)
LAN 1x Intel® I219V
1x Realtek® RTL8111H
Intel I211AT
Wireless Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth v5.0
Storage
1x SATA Express (2x SATA 6.0Gbps)
2x M.2 xPCIe3.0 /2242 /2260 /2280
4x SATA /6Gbps (RAID 0 /1 /5 /10)
1x M.2 PCIe4.0 x4 64Gb/s
1x M.2 PCIe4.0 x4 64Gb/s
(2242 /2260 /2280+2230)
8x SATA /6Gbps (RAID0 /1 /10)
Audio
SupremeFX 8-Ch CODEC S1220A
Denon DA-310U USB-DAC
Realtek ALC1200 7.1ch
Denon DA-310U USB-DAC
USB
2x USB 3.1 Gen 2
3x USB 3.1 Gen 1
1x USB 3.1 Gen 1 Type-C
2x USB 2.0
2x USB 3.1 Gen 1 (TypeA)
1x USB 3.1 Gen 1 (TypeC)
1x USB 3.1 Gen 2
2x USB 3.1 Gen 1
6x USB 3.2
Internal
Connector
1 x Aura Header(s)
1 x USB 3.1 Gen 1 (x2 USB 3.1 )
1 x USB 2.0 (x2 USB 2.0)
1 x M.2 2242/2260/2280 (SATA & PCIE 3.0 x4 )
1 x M.2 2242/2260/2280 (PCIE 3.0 x4)
4 x SATA 6Gb/s
1 x CPU Fan (1 x 4 -pin)
1 x Chassis Fan (1 x 4 -pin)
1 x AIO_PUMP (1 x 4 -pin)
1 x 24-pin EATX Power
1 x 8-pin ATX 12V Power
1 x Front panel audio (AAFP)
1 x Internal speaker
1 x System panel(s)
1 x Clear CMOS jumper(s)
1 x COM
1 x 電源 LED とスピーカーヘッダー
1 x AMD ファン LED ヘッダー
1 x RGB LED ポート
1 x アドレサブル LED ヘッダー
1 x CPU ファンコネクタ (4 ピン)
1 x CPU/ウォーターポンプファンコネクタ (4 ピン)
3 x シャーシ / ウォータポンプファンコネクタ (4 ピン)
1 x 24 ピン ATX 電源 コネクタ
1 x 8 ピン 12V 電源 コネクタ
1 x フロント音源ポート コネクタ
1 x AMD LEDファンUSBヘッダー
1 x Thunderbolt™ AIC コネクタ
- 2 x USB 2.0
- 1 x USB 3.2 Gen1
- 1 x SPI TPM
I/O Panel
1 x DisplayPort
1 x HDMI
2 x LAN (RJ45) port(s)
2 x USB 3.1 Gen 2
1 x USB 3.1 Gen 1 (blue) Type-C
3 x USB 3.1 Gen 1
1 x Optical S/PDIF out
5 x Audio jack(s)
1 x Wi-Fi antenna
3 x アンテナ
1 x PS/2 マウス/キーボード
1 x HDMI (使用不可)
1 x DisplayPort 1.2 (使用不可)
1 x USB 3.2 Gen2 Type-A
1 x USB 3.2 Gen2 Type-C
6 x USB 3.2 Gen1
1 x RJ-45
3 x HD オーディオジャック
Graphic出力
HDMI /DisplayPort (4K) <-
Display
LG 24UD58-B (4K) <-
Case Fan
NOCTUA NF-A12x15 PWM
Front: NOCTUA NF-A15 PWM
Rear :NOCTUA NF-S12F PWM
Printer
Brother DCP-J925N
Casio KL-G1
<-
Mouse
Logcool MX Master 2S <-
Keyboard
Topre RealForce SJ08B0 <-
Power Supply
Corsair SF450 450W Gold
CORSAIR RM550x/ATX 550W
Power
Idle:28W
Max:220W
Idle:52W
Max:260W
Size
W139 xH208 xD335 mm W212 xH399 xD395 mm
Weight
約5.0kg
約8.8kg
■結果
2000年の自作初号機以降これまでの最小サイズかつ静音です。
x1拡張スロットのmini-ITXにTVカードを実装するのでCPUはグラフィック内蔵です。
古いマザーが入手できないためi7-9700K CPUと安価なH370マザーを組合せます。
ケースはmini-ITX/容量9.7Lの米国Sliger社SM550で卓上タイプとなります。
高温回避のためBlackRidge +Nocutua 120mmファンのOverClockモードでの実装です。
* ケースから7mm程ファンのはみだしあり。
AI Suite3の調整でCPU/ケースファンとも低回転でカバーなしでも騒音は感じません。
D:ドライブは高温発熱による速度低下が著しくヒートシンクを追加で解消です。
アイドル時消費電力は28W程度、PC起動時間は約12秒台でこれまでの最短です。
既存のPCで不要になったパーツは買取によりリサイクルします。

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