« 2022年7月 | メイン | 2022年9月 »

2022年8月 アーカイブ

2022年8月 2日

Visual Studio Code 印刷

■目的

VSCode (Visual Studio Code)はデフォルトで印刷をサポートしません。
PrintCode拡張機能をインストールして印刷を可能にします。

■PrintCode

印刷を可能にするためPrintCode拡張機能をインストールします。
  1. VScodeを起動し[拡張機能][検索ボックス="printcode"]で拡張機能を表示します。
    install1
  2. [PrintCode /インストール]で実行です。 ワークスペース信頼の問いがあれば[..信頼してインストール]または[インストール]で応答します。
    install2
  3. インストール終了で詳細設定画面が表示されます。
    install3

■印刷

PrintCode拡張機能利用の印刷手順です。
  1. 仮に印刷対象のファイルを開いた状態で制限モードなら信頼モードにします。
    printcode install
  2. [F1キー] [検索ボックス="printcode"]でコマンドが表示されます。
    printcode
  3.  [PrintCode]選択でブラウザの印刷メニュが表示され、[送信先]など設定して[印刷]で出力となります。
    print

■結果

  • PrintCode拡張機能のインストールで印刷を可能にしました。
  • ファイルが制限モードだと拡張機能が無効なので信頼モードへ変更します。
  • 実際の印刷はWebブラウザの印刷機能を利用して実行されます。

Microsoft Print to PDF

■目的

Window 10からOSでpdf仮想プリンターがサポートされました。
紙への印刷に代えてPDFファイルを出力できます。

■Microsoft Print to PDF

Win 10/11に搭載仮想プリンタで、PDFファイルの作成が可能です。
従来の専用アプリなどは不要となりますが、ページ編集機能はありません。
print to pdf
指定事項 内容
印刷向き 縦/横
用紙サイズ A4 /A3 /A5 /B4 /B5など
印刷ページ 任意

■PDF出力

Microsoft Print to PDFはOfficeなどアプリの印刷メニューから利用可です。
以下はWebページ印刷の手順サンプルです。
  1. 印刷対象Webページで[右クリック/印刷]で印刷用ポップアップを表示します。
  2. [送信先=Microsoft Print to PDF]にし、必要事項を設定して[印刷]をクリックです。
    *[ctl+Shift+P]でシステムダイアログからの印刷も可能です。
  3. 保存先とファイル名を指定して[保存]でpdfファイルが保存されます。
print to pdf

■仮想プリンタの有効/無効化

Microsoft Print to PDFはデフォルトで有効ですがON/OFFが可能です。
  1. [設定][アプリ][オプション機能][Windowsのその他の機能]をクリックします。
  2. [Microsoft pdf印刷=onまたはoff]により有効化あるいは無効化します。
print to pdf

■結果

  • Adobe Acrobatなどのアプリなしでpdfファイル出力が可能になりました。
  • Window 10 /11に標準搭載となりセキュリティ上もより安心できます。
  • 機能はpdfファイル作成で、ページのマージや分離などの編集機能はありません。
  • chromeを利用ならWebページのpdf出力に「pdfに保存」も利用可能です。

2022年8月21日

r737改2自作ミニタワー

■目的

マザーボード故障を機会にGalax製ケースにしてmicroATX自作では最小サイズにします。
またPCIe3.0 SSDは4.0対応にして倍速にします。

■自作ミニタワーPC

現行microATXデスクトップPCは、容量30Lオーバーが普通の中でコンパクトです。
今回さらに小型ケースにして従来同様、高い拡張性/高性能/静音を実現します。
SSDはPCIe4.0対応にして帯域倍速で転送時間の短縮を図ります。
故障のマザーボードを除いて基本的にパーツは同じです。
現行「r737改1自作ミニタワー」 のページはこちら
r737m

■PCケース

Galax社 Revolution-03はmicroATX対応で、白色の外観が特徴で、価格的にも魅力です。
電源をフロント面側にして本体高さを低く抑えて容量22Lと最小クラスです。
スペース的にタイトなためパーツ選定では制限事項の事前確認が必須です。
今回のmicroATXマザー /サイドフロー空冷構成での注意事項などは以下です。
revolution-03
  1. 上面の120mm排気ファンは電源がSFXならx2、ATXならx1になります。SFX電源でも電源に近い側は一部分電源排気と重なります。
  2. サイドフローCPUクーラだと、サイドブラケットのファンは x1となり、SFX電源かつ、120 x15mm薄型になります。
  3. microATXマザーと底面120mmファンは接触不可避ながら、今回薄型を使用です。
  4. リアファン80mm小径に替えて、静音化優先で上面120mmファンを使用です。

■構成パーツ

故障のマザーボードとPCIe4.0 SSD以外は移行前と同じパーツです。
  • CPUは前世代AMD Ryzen 7 3700X のままですが、将来はZEN4モデルにUP予定です。
  • 故障のマザーボードはASUS製AMD B550チップセットの最廉価モデルです。
  • SSDはWD_BLACK SN850 PCIe4.0対応でRead7,000MB/s、Write5,300MB/sと倍速です。
[Case]
Galax Revolution-03 /microATX
ミニタワー /容量22L
Galax R03
[CPU] ..継続
AMD Ryzen 7 3700X 3.6-4.4GHz
8c16t /AM4 /7nm /TDP65W
ryzen 7 5700x
[Mother]
ASUS Prime B550M-A
microATX /AMD B550 /AM4 /PCIe4.0
ASUS Prime B550M
[Cooler]..継続
Noctua  NH-D12L
高さ145mm +120mmファン
NoctuaNH-D12L
[Memory]..継続
Essencore KD4AGU880-36A180U
2x16GB /DDR4-3600
essencore
[SSD]..継続
Western Digital WDS500G2X0C + WD_SN850
PCIe3.0 /500GB + PCIe4.0 /1TB
SSD
[Graphic]..継続
NVIDIA Quadro P2200
x4 DisplayPort 1.4  4K@60Hz
p2200
[PowerSupply]..旧品
CORSAIR SF450
80PLUS GOLD 450W
SF450

■組込

概略以下の組込手順になります。
組込が終了したら電源ONしBIOSで構成情報などを確認します。
  1. マザーボードにCPU /Memory /SSDなどを取り付けます。CPUクーラのエアフローは最終的に水平方向です。
  2. マザーボードを組込み、HDD/SSD、拡張ボードなどを取付けます。
  3. 電源を取付けてマザーボードなどに接続します。
  4. フロントパネルケーブル、SATAなどデータケーブルを接続します。
  5. 排気SYS-FAN1、吸気SYS-FAN2を取り付け、電源を接続します。
  6. 外部のディスプレイ、キーボード、マウスなどを接続します。
installation

■パネル

本体上面フロントパネルと背面リアパネルのボタンや端子類です。
フロント
front panel
リア rear panel

■BIOS Update

購入時点BIOSではWindows 11必須条件のTPM項目が未サポートです。
BIOSアップデートでTPMデバイス指定項目を追加します。
なおBIOSアップデート後は設定データがリセットされるため再設定が必要です。
PRIME B550M-A の「BIOS &FIRMWARE」のページはこちら
  1. ASUSサイトからBIOS image fileをダウンロードしUSBに保存します。
  2. UEFI BIOS画面からASUS EZ FLASH 3 Utilityを起動します。
  3. DriveフィールドでBIOS保存先USBドライブを選択してBIOSファイルを選択です。
  4. [このファイルを読む]でアップデートの開始です。
  5. 終了したら[F1]キーでBIOS画面に戻り、EXITでPC再起動して終了です。

■BIOS-Memory

使用するメモリはDDR4-3600ですが、2666MHzで動作しています。
UEFI画面からDDR4-3600を指定します。
  1. UEFI BIOS画面で[Ai Tweaker] [Mrmory Frequency = DDR4-3600MHz]

■BIOS-ファン制御

騒音低減のため最適速度にファンの制御が必須です。
BIOSからQ-Fanコントロールを起動しファンのCalibrationを実施すると、検出したファン最低出力をベースに温度に対するファン出力カーブが設定されます。今回はアイドル域での騒音低減のためカーブの立ち上がりポイントを高温側にシフトしています。なお100%出力ポイントを低温側にシフトすると高負荷時のCPU温度を低くできます。
q-fan control

■BIOS-AMD Virtualization

VMwareなどの仮想マシンを動かすので仮想化テクノロジAMD SVMを有効にします。
  1. UEFI BIOS画面で[Advanced] [SVM Mode = enabled]

■BIOS-Boot

PCの起動時間短縮のために Boot関連の設定変更を行います。
  1. UEFI BIOS画面で[boot] [CMS][CMS = Disabled]
  2. [boot] [boot cofiguration]を開いて
  3. ・[Post Delay Time = 1 sec]
    ・[First Boot = enabled]

■BIOS-TPM

TPMデバイス実行のために TPMの設定を確認します。
  1. UEFI BIOS画面で[Advanced] [AMD fTPM Configuration]
    [Select TPM Device = Enable Firmware TPM]

■Driver

マザーボードを組替えたので添付CDなどからドライバーをインストールしデバイスマネージャーで「不明なデバイス」がないことを確認します。
またTPM2.0が実装されていなければBIOSでCPUのfTPMをenableにします。
以下はドライバーインストール後のデバイスマネージャのサンプルです。
device manager

■ソフトウェアライセンス

マザーボードやCPUの変更でリセットされるソフトウエアライセンスを有効にします。

内容
Windows 11
自動認証不可なら使用中のプロダクトキーで再認証します。さらにエラーならMicrosoftアカウントページで組換前のデバイス(PC)を削除
Office 2013
使用中のプロダクトキーを入力することで認証OK。もし認証不可ならMicrosoftアカウントページで組換前のデバイス(PC)を削除。
Photoshop EL15 組替前にライセンスからのサインアウトが必須です。

■エアフロー

CPUクーラーのエアフローはなぜか垂直より水平が良好な結果でした。
したがって最終的にCPUクーラーのエアフローは水平になるように取付けです。
cpu-cooler instalation

■温度上昇

室温29℃でHWmonitorによるPC内部温度とファン回転数です。
CPU温度はアイドル時38℃、高負荷時は約69℃(許容温度100℃)でマージンありです。
CPUファン回転数はアイドル400rpm、高負荷時1300rpm/67%出力で余裕ありです。
なおCドライブ PCIe3.0 SSDが高負荷時80℃につきヒートシンク追加で49℃に改善です。
*Aquacomputer kryoM.2 micro passive heat sink
temperature

■性能PassMark

総合PassMarkベンチマークは台数ベースでトップ10%に近いレベルです。
CPU /メモリ /ディスク各性能はトップ10%前後、グラフィックが平均以上です。
cpu pssmark

■消費電力

PassMark Bench実行時のシステム消費電力はアイドル時40W、高負荷時140W付近です。
power

■仕様

microATXミニタワーr737m改1 自作PCの仕様になります。

r737改2 r737改1
Case
Galax Revolution-03 /micro-ATX Antec NX200M /micro-ATX
CPU
AMD Ryzen 7 3700X
8C16T@3.6-4.4GHz /AM4
<-
CPU Cooler
Noctua  NH-D12L
+ NF-A12x25 PWM
<-
Mother board ASUS Prime B550M-A  Gigabyte B550M AORUS PRO-P  (rev1.0)
Memory
Essencore KD4AGU880-36A180U
DDR4-3600 /16GB x2
<-
拡張Slots 1 x PCIe 4.0 x16 (x16 mode)
2 x PCIe 3.0 x1
1 x PCIe 4.0 x16 (x16 mode)
1 x PCIe 3.0 x1
SSD C: WD_BLACK /500GB PCIe3.0
D: WD_SN850 /1TB PCIe4.0
E: VK000960G WCNR /960GB
C: WD_BLACK /500GB PCIe3.0
D: 950Pro /512GB PCIe3.0
E: VK000960G WCNR /960GB
Extension Board ELSA NVIDIA Quadro P2200
PT3 /PCIe2.0 x1 TV Tuner
<-
LAN 1x Realtek RTL8111H 1Gb LAN 1x Realtek® 2.5GbE LAN
Audio
Realtek ALC887 7.1 codec Realtek® ALC1200 codec
I/O Panel
1 x PS/2 keyboard/mouse ports
1 x DVI-D
1 x D-Sub
1 x HDMI
1 x LAN (RJ45) port(s)
2 x USB 3.2 Gen 2 (teal blue)  Type-A
4 x USB 3.2 Gen 1 (blue) Type-A
3 x Audio jack(s)
4 x USB 2.0/1.1 ports
4 x USB 3.2 Gen 1 ports
1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A (red)
1 x USB Type-C™ -USB 3.2 Gen 2
1 x Q-Flash Plus button
1 x RJ-45 port
1 x optical S/PDIF Out
5 x audio jacks
Graphic出力
x4 DisplayPort 1.4  4K@60Hz <-
Power Supply CORSAIR SF450x 450W Gold CORSAIR RM550x 550W Gold
Display
Dell U2720QM (4K) <-
Mouse
Logcool MX Anywhere 3 <-
Keyboard
Topre RealForce SJ08B0 <-
Power
Idle:40W
Max:140W
Idle:39W
Max:140W
Size
W185 xH303 xD391 mm W200 xH390 xD351 mm
Weight
約8.5kg 約6.5kg

■結果

  • PCケースを容量22LのGalax製にしてmicroATX最小クラスのサイズを実現です。
  • CPUは前世代AMD Ryzen 7 3700X のままですが、将来ZEN4モデルにUP予定です。
  • ASUS製B550M-Aマザーを採用ですが、TPM追加のBIOSアップデートが必須です。
  • DドライブはPCIe3.0 SSDを4.0のWD_SN850にリプレースでほぼ倍速です。
  • CPUクーラーのエアフローは垂直より水平がCPU温度/騒音とも良好の結果です。
  • 室温29℃でCPU温度はアイドル時38℃、高負荷時69℃、ファン出力67%です。
  • 高温80℃で性能低下のCドライブSSDはヒートシンク追加で49℃に改善です。

About 2022年8月

2022年8月にブログ「cbreeze」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2022年7月です。

次のアーカイブは2022年9月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type