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2020年7月 アーカイブ

2020年7月 1日

kryoM.2 microヒートシンク

■目的
mini-ITX環境でM.2 SSDの転送速度が仕様の1/3以下です。
kryoM.2 microヒートシンク追加により速度低下を回避します。

■ヒートシンク
今回、マザーボード背面のSSD冷却用にAquaComputer社kryoM.2 microを利用します。
kryoM.2 microはサイズ2280用の片面対応ヒートシンクです。
AquaComputer「kryoM.2 micro」 のページはこちら
Size: M.2 2280 (70x24x9 mm)
添付品:熱伝導サーマルパッド /絶縁シール /クリップx2
- High-quality heat sink made from aluminum, black anodized with laser engraving
- Stainless steel clips for easy installation
- High performance thermal pad included in delivery
- Self-adhesive protective foil for electrical insulation of the stainless steel clips included in delivery
kryom.2
■取付
M.2 SSDにkryoM.2 microヒートシンクを取付の手順です。
AquaComputer「KryoM.2 Micro」 のマニュアルはこちら
①絶縁シールをSSDの裏面に貼り付けます。
②サーマルパッドをSSD表面に貼り付けます。
③クリップをSSDの左右端近く差し込みます。
④ヒートシンクの一端をクリップの下に差し込みます。
⑤ヒートシンクの多端をクリップに押し込み固定します。
kryom.2 micro
■転送速度と温度
今回使用のSamsung 950 Pro SSDは温度80℃辺りから速度低下が予想されます。
ヒートシンク追加前後の転送速度と、ヒートシンクありの温度上昇測定結果です。
performance
temperature
■結果
M.2 SSDの速度低下はkryoM.2 microヒートシンク追加により回復しました。
mini-ITXなど厳しい環境条件でのM.2 SSDの使用時は転送速度測定が必須です。
今回のkryoM.2 microの金属製のクリップは固いので注意が必要かも..。

2020年7月 3日

ミニ自作PC構成

■目的
PC自作当初からの目標の一つがコンパクトな自作PCです。
今回i797 mini-ITX 自作PC作成に当たり構成上のポイントをまとめます。

■i797自作PC
i7-9700K搭載で容量9.7ℓのSliger社SM550ケース採用のmini-ITX自作PCです。
静音とTDP95W/CPU冷却を両立のためCPUクーラに120 x15mmファン採用です。
なお現時点水冷クーラーは対象外です。
「i797自作PC 」 のページはこちら
i670
■構成条件
静音、高性能かつ小型化のための構成条件です。
この条件ではTDP95WのCPUがある程度余裕をもって動作することが目標です。
項目 条件 パーツ例
CPU TDP < 95W i7-9700K
Cooler h < 66mm
ファン > 120 x15 mm
Alpenfohn BlackRidge + 120x15mmファン
またはThermalright AXP-100
Mother mini-ITX ASUS ROG STRIX H370i-Gaming
Memory h <31mm G.SKILL F4-2666C19D-16GNT
(DIMM /DDR4-2666 /2x8GB)
Storage m.2 SSD
SATA 2.5"HDD /SSD
WDS500G2X0C /500GB
SanDisk Ultra II /960GB
Case mini-ITX /容量<10ℓ
h < 66mm
Louqe Ghost S1
Geeek A50
Caseファン
size > 120x15 mm
NOCTUA NF-A12x15 PWM
電源 SFX /full plugin ケーブル
*SFFは対象外 ..騒音大
Corsair SF450
■構成パーツ
i797自作PCの構成パーツはSM550ケースを除いて構成条件を満たします。
h=55mmのSM550とh=47mmのBlackRidge /Compatibiltyモードではファンはみだしなしです。
SM550とh=62mmのOverClockモードの組合せではファンがはみだします。
h=66mmのケースだとOverClockモードでもファンはみだしはありません。
i670
[CPU]
Intel i7-9700K TDP95W
第9世代Core8コア8スレッド
12M Cache /3.6GHz /LGA1151
i7-6700k
[Mother]
ASUS ROG STRIX H370i-Gaming
mini-ITX /H370 Chipset/PCIe3.0
LGA1151 /DDR4-2666
ROG STRIX Z370i-gaming
[Memory]
G.SKILL F4-2666C19D-16GNT
DIMM /DDR4-2666 /2x8GB
G.Skill DDR4-2666
[Cooler]
Alpenfohn Black Ridge
x6ヒートパイプ
max47mm /Low Profile
*fanはNoctua 120x15mmを使用
alpenfohn
[PowerSupply]
CORSAIR SF450 80 PLUS® Gold
SFX 450W 80Plus Gold
92mm静音ファン
SF450
[Case]
Sliger SM550
9.7L超小型mini-ITXケース
Cooler<55mm
geeek a50
■CPU温度/ファン回転数
i797自作PCの室温28℃でのHWMonitorによる温度とファン回転数です。
BlackRidge+Nocutua92 x14mmファンのCompatibilityモードではアイドル時46℃/900rpm前後、高負荷時85℃ /2500rpm 90%出力で冷却マージンが今一つです。
BlackRidge+Nocutua120 x15mmファンのOverClockモードではアイドル時35℃/350rpm前後、高負荷時72℃ /800rpm 35%出力でマージン大です。
またAXP100の120mm CPUファンは高負荷時1300rpm 60%出力でCPU温度は74℃です。
temprature
temprature
temprature
■結果
静音/高性能TDP95W級CPU搭載ミニPCではCPUファンサイズ120x15 mmが目標です。
i797自作PCではi7-9700KのTCC 100℃に対しmax72℃/ファン800rpm 35%出力で冷却マージン大かつ静音です。CPUクーラーのケースからのはみ出しを除き当初の目標をクリアしました。
はみ出し回避のため、将来的にクーラ高さh < 66mmのLouqe Ghost S1の採用を予定です。
メモリはCPUクーラーとの干渉回避のため事前のチェックが必須です。
mini-ITX環境では高温速度低下回避のため、m.2 SSD冷却フィンなどの準備が必要です。
SATAコネクタが横向きでmini-ITXボード外に出るマザーはトラブル要因につき非優先です。
SFF電源は小径ファンによる爆音の経験があるので構成パーツの対象から外しました。

2020年7月20日

クリップボード履歴

■目的
クリップボード機能がWindows 10 October 2018 Update(ver 1809)で拡張されました。
履歴を有効にし最新でないコピーデータも利用できるようにします。

■履歴の有効化
クリップボード履歴はデフォルトで無効なため有効化します。
[設定][システム][クリップボード][クリップボードの履歴=on]
clipboard01
■貼り付け
クリップボード履歴から過去のコピーデータを貼り付けることができます。
なおクリップボードはシャットダウンにより自動的にすべてクリアされます。
①[windows]+[v]でクリップボード履歴を開きます。
②履歴が表示されるので[当該のデータをクリック]で貼り付けます。
clipboard02
■履歴メニュ
クリップボード履歴の [...]をクリックしてメニュを実行できます。
①[削除]..当該データを削除します。
②[ピン止めする]..クリアされずにクリップボードに残ります。
③[すべてクリア]..クリップボードのデータをすべてクリアします。
*[設定][システム][クリップボード][クリア]でも同じです。
clipboard03
■結果
Windows10の2018秋バージョンでサポートのクリップボード履歴を有効にしました。
直前だけでなくその前のコピーデータも利用できクリップボードの活用範囲が広がります。
シャットダウンの前に履歴をクリアするには、メニュから[すべてクリア]を選択します。

2020年7月23日

Googleフォトバックアップ

■目的
Googleフォト本体をバックアップします。
これにより元の写真の保管が不確かな環境でも回復を可能にします。

■Googleデータエクスポート
バックアップのために、当該アカウントの[Googleアカウントを管理]ページにアクセスしフォトのデータをエクスポートします。
google acount
①Googleのアカウント表示から[Googleアカウントを管理]ページにアクセスします。
②左メニュ一覧で[データとカスタマイズ]を選択します。
③[データのダウンロード、削除、プランの作成][データをダウンロード]でGoogleデータエキスポートのページを開きます。
④[新しいエキスポートの作成/追加するデータの選択][サービス]で[選択をすべて解除]でチェックマークを解除の後に[Googleフォト=on]と しま す。
⑤必要なら[すべてのフォトアルバムが含まれます]から個別にアルバムを選択します。
⑥[次のステップ]の後、必要なら[ファイル形式、エクスポート回数、エクスポート先の選択]を変更できます。
⑦[エキスポート]をクリックしてバックアップ開始です。
■ダウンロード
エクスポートには時間を要するため、終了後にメールで連絡されます。
メールを受信したら指定された期間(1週間)内に[ダウンロード]します。
complete mail
■サンプル
エクスポートされたGoogleフォトのサンプルです。
complete mail
■結果
Googleフォト本体のバックアップを実行しました。
これにより元の写真の保管が不確かな環境でもフォトの回復が可能になりました。
なおGoogleフォトは圧縮があるので画質優先なら元画像の利用がベストです。
今回のバックアップ容量は9.5GBです。

2020年7月24日

iPhone 8 Plusフィルム

■目的
落下によりスマホ保護フィルムが割れたので交換します。
スマホはiPhone 8 Plus 5.5インチです。

■保護フィルム
AMAZONおすすめ商品の中から以下を選択です。
【浮き対策/フルカバー】 Nimaso iPhone8 Plus / iPhone7 Plus 5.5インチ 用 全面保護フィルム 液晶強化ガラス (2枚組、ブラック、アイフォン8 Plus / 7 Plus用)
【浮き対策/フルカバー】 Nimaso iPhone8 Plus 全面保護フィルム x2のページはこちら

Nimaso
商品詳細
①フルカバー/2.5Dラウンドエッジ加工デザイン
②高硬度9Hでスクラッチを防止
③3D Touch対応/高透過率/超極薄で画面操作もスムーズ
④高耐久性防汚コートで指紋付着防止
⑤飛散防止加工によりガラスの飛散防止
■貼り付け
事前にYoutube/NIMASOのページから該当するビデオを参照します。
今回ガイド枠なしの商品ながら、最も近いビデオサンプルです。


■完成イメージサンプル
フィルム貼り付け後のイメージサンプルです。
ラウンドエッジ加工でフィルムのエッジ部分が丸いので圧倒的に上質の仕上がりです。
*表面/黒い部分は撮影時の影で、仕上がりとは無関係です。
Nimaso
■結果
[浮き対策/フルカバー] Nimaso iPhone8 Plus用保護フィルムに交換を終えました。
低価格の[ガイド枠付き]に比べてラウンドエッジ加工により圧倒的に上質の仕上がりです。
次回交換するとしたらまた同じ商品です。
* 目の疲れ軽減のため最終的には保護フィルムを外しました ..2021/05/30

2020年7月30日

車載NASプラン /PI225-GK

■目的
生産終了した車載利用のNASが故障してTV録画の音楽番組を聴けないままです。
車載利用できるNASがないのでポケットPCをNASにするプランです。
    -> 最終的にNASの代わりにApple Lightning-USB3カメラアダプタ接続SSDを使用。

■システム構成
車載NASの1080p/TSビデオファイルをWi-FiでiPad miniに転送し再生します。
TS(mpeg2圧縮)だとモバイルNASでは性能不足なのでLarkBoxポケットPCをNASにします。
NASはACC給電とし、モバイルバッテリ経由でエンジンON/OFFの影響を回避します。
system configuration
■PI225-GK
ポケットPCにはCeleron®️ N4000搭載Zotac社のPI225-GKを予定します。
OSはWindows 10 Pro/64で、本体にUSB-C接続のSSDをNASとして利用予定です。
Zotac社のPI225-GKのページはこちら
PI225-GK
項目
PI225-GK PI335-GK
OS Windows 10 Pro /64bit <-
CPU Celeron®️ N4000
(2C/2T 1.1GHz / 最大2.4GHz)
Celeron®️ N4100
(4C/4T 1.1GHz / 最大2.4GHz)
GPU Intel UHD 600
(HDMI  x1..USB-C変換 4K/30fps)
Intel UHD 600
(HDMI 2.0 /DP1.2)
Memory LPDDR4 4GB <-
Storage eMMC 64GB <-
Wireless 802.11ac/a/b/g/n
Bluetooth 5
Gigabit Ethernet
802.11ac/a/b/g/n
Bluetooth 5
Ports USB3.0-C  x2 
microSD x1
USB3.0-C  x1  USB3.0-A  x2
microSD x1
Headphone /Mic x1
Power Adapter Input :AC 15W Input :AC 20W
Size/Weight 95.4(w) x63(d) x8(h) mm
/80g
115(w) x76(d) x20.7(h) mm
/220g
■車載電源
車載利用ではCar ChargerおよびエンジンON/OFF影響回避の外付けバッテリを利用します。
今回利用予定のCar Chargerとバッテリは以下です。
バッテリの入力はUSB-C 30W、出力USB-A /5V /3Aでパススルー充電が可能です。
Anker PowerDrive Speed+ 2-1 PD & 1 PowerIQ 2.0のページはこちら

anker

Car Charger /Anker PowerDrive Speed+ 2-1 PD & 1 PowerIQ 2.0
入力
12V / 24V = 5A
出力 Power Delivery 出力:5V=3A / 9V=3A / 15V=2A / 20V=1.5A
Power IQ 2.0 出力:5V=3A / 9V=2A / 12V=1.5A
サイズ 約63 x 35 x 35 mm
omni 13+

バッテリ /Omni 13+
容量 13600mAh
入力
USB-C 最大40W
出力
USB-C PD 60W
USB-A x2  5V/4.8A (5V/3Aシングル)
AC 120/150V、最大65W

サイズ
約131(W)×84(D)×22(H) mm
重量 約405g
■結果
ポケットPCをNASにして1080p/TSビデオを車載iPadで再生できそうです..未検証。
PCの候補はCeleron N4000(2C/2T 1.1GHz / 2.4GHz)搭載Zotac社のPI225-GKです。
ACC給電ではエンジンON/OFF影響回避のためOmni 13+バッテリを予定します。
Omni13+はパススルー対応で、充電と並行しACとUSB-Aでの給電が可能です。

2020年7月31日

車載iPad /SSD接続とTS再生

■目的
生産終了した車載利用のNASが故障してTV録画の音楽番組を聴けないままです。
NASの代わりにSSDをUSB接続してiPadで再生します。

■接続構成
iOS13からUSB接続デバイス内の音楽/ビデオファイルの再生が可能になりました。
よってApple Lightning-USB3カメラアダプタ経由でiPadにSSDをUSB接続する構成です。
地デジ/BSなどTV録画保存のSSDを参照できて1080p/TS対応のアプリなら再生が可能です。
なお車載につきカーチャージャからSSDへの給電とiPad本体の充電を同時に行います。
Apple Lightning - USB 3カメラアダプタのページはこちら

system configuration
car
■USB接続SSD
USB接続2.5"SSD/HDDケースに余り物のSSDを入れてTV録画ファイルを保存します。
今回目標の容量1TBは1080p /TSデジタルTV録画ファイルで約100hr相当分です。
Transcend 2.5インチSSD/HDDケースのページはこちら

■アプリ
iOS標準[ファイル]はUSB接続SSD内のmp4を再生ながらTSには対応しません。
現時点でSSD内のTS再生を確認できたのはnPlayer有料版になります。
●[ファイル]
USB接続SSD内のMP4は再生可能ながらTSファイルは再生不可

●nPlayer
有料版(610円)でUSB接続SSD内のMP4/TSファイルとも再生可能

●その他
iOS13リリースから1年ですが主要ビデオアプリはUSB接続SSDに未対応..2020/07月現在
MP Player /PlayerExtreme /VLC /AppleTV /OPlayer /KM Player /Infuse
[ファイル]
file app
[nPlayer]
nPlayer
■バッテリ残量
SSD再生中はiPad本体への充電が行われるのでバッテリ残量は普通に100%です。
使い終わってスリープだと通常1週間ほどで残量ゼロですがアダプタがあると1日余りで消費します。残量がゼロだとiPadをしばらく起動できないケースもあるので、当日の使用終了時はアダプタを外すか、シャットダウンするのが賢明です。
以下はバッテリ残量からスリープ時の消費電力と残量を算出したものです。

スリープ時消費電力 残量
iPad本体のみ 0.11W 7.2日
iPad + アダプタ 0.25W 3.2日
iPad + アダプタ + SSD 0.6W 1.3日
battery
■アクセサリ
今回使用した車載用のケーブルなどのアクセサリパーツです。
アクセサリ
商品名
USB carcharger iq Anker PowerDrive 2 
(USBカーチャージャ IQ x2 24W /4.8A )

litghting - usb Anker PowerLine II ライトニングUSBケーブル
(Apple MFi認証取得/超高耐久 0.9m ブラック)
USB 2.0 cable Amazonベーシック USB2.0延長ケーブル 1.0m
(タイプAオス - タイプAメス)
litghting - usb Y字Wパワーケーブル USB3.0
(補助電源ケーブル付き)
■問題点
SSD関連でいくつか問題が発生ながら解消しました。
●ファイルシステムとソフトウェアアップデート
現象:    USBメモリは問題ないがSSDをデバイスとして表示しない ..
対応:    ①SSDのファイルシステムをNTFSからexFATに変更し、
                ②カメラアダプタを接続してソフトウェアが自動アップデートされたら解消

●ERRORNAME
現象:    SSDのボリューム名が"ERRORNAME"に化ける
原因:    日本語未サポート
対応:    英文字に変更して解消

●バスパワー給電
現象:    テスト用は問題ないのに本番用SSDが表示されず電源LEDも点灯しない
原因:    バスパワー(0.9A)よりSSD(1.6A)の消費電力が大
対応:    Y字Wパワーケーブルによる補助電源(+2.4A)追加で解消
■結果
Lightning-USB 3カメラアダプタ経由で2.5"SSD内TSファイルの再生が可能になりました。
SSD内のTSを再生できたのは現時点でnPlayerで、操作/動作とも不満ないレベルです。
USBデバイスのファイルシステムはNTFSではなくFAT32あるいはexFATなどにします。
Lightning-USB 3カメラアダプタではデバイスへの給電と並行しiPadの充電を行います。
バスパワーより大きい消費電力のSSDには供給不足解消に補助電源ケーブルを使います。
iOS標準[ファイル]はUSB接続SSD内のファイル再生が可能ですがTSには非対応です。

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