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2004年6月 アーカイブ

2004年6月 4日

CMカット編集

■目的
 PCで録画したMPEG2の映像からCMや録画の始めと終わりの不要部分をカットします。

 ■CM
 TV放送のCM(コマーシャル)部分をカットする方法は従来からの音声信号による自動カットがありますが、ステレオ音声の放送では使えません。また最近 では 録画したデジタル映像からCMを検出する優れものの市販ソフトもありますが、最終的にDVDを作成するには目視でのチェックが欠かせません。現時点では録 画し た映像を早送りして目視でCM部分を見つけてカットする原始的な方法が現実的と思われます。
 CMの長さは通常15秒が1単位で15秒、30秒の長さのCMが大部分です。15秒を分割した5秒、10秒のCMもありえます。またTV放送時は複数の CM が60秒ほど連続して流れるのが多いようです。

■ソフト
  使用したソフトは以下の2つです。
Mpeg Cutter (Canopus)
(1)GOP単位でカット編集します
(2)カット部のサムネイル゙を表示
(3)カット部にマークするだけの簡単操作
MpegCraft DVD (Canopus)
MpegCutterにフレーム単位のカット編集、DVD-Video作成などの機能を付加して市販されたものです。
MpegCraftDVD の詳細はこちら

■カット編集
  MpegCutterによるカット編集の例です。MpegCraftDVDでも基本的に同じです。


手順 内容
ファイルを開く     ドラッグ&ドロップで編集対象ファイルを開きます
不要部分サーチ スキップ再生(早送り)でCMなどの不要部分をサーチします。CMの終端は、先頭から15秒単位でスキップすることで簡単に探せま す。
マーク カット部にマークをつけます
保存 保存で編集済のMPEGファイルを生成します。
■結果
  MpegCutter、MpegCraftDVDいずれも簡単にカット編集が可能です。カット編集からDVD作成までを一括して実行するには MpegCraftDVDが便利です。不要部分のサーチにはInterVideo社のDVD Player 「WinDVD」の早送り(max32倍速)を併用することで大幅な時間短縮が可能です。PCの性能にもよりますが使用中のVAIO PCV-R71改(Pentium4/2.6GHz)で2Hr録画からCMなどをカットし編集済のファイルを生成するまでトータル15分ほどです。従来の VHSテープのダビングや、ビデオ編集ソフトの再エンコードで同じことを実行したら2Hr以上かかり、画質が落ちるのと較べれば格段の進歩です。
 MpegCutterはGOP単位編集しかサポートしていませんが、早送りが高速で不要部分をサーチするのに時間を要しない点で実用的なので結局こちら を使用しています。
なおCPU:Pentium4/2.6GHzで2Hr/4GBの録画ファイルの作業時間・速度は以下です。

Mpeg Cutter
Mpeg Craft DVD
早送り     6倍速
(PCの性能で変わります)   
2倍速
不要部分サーチ
(Win DVD併用)
約10分
ファイル生成
(GOP 単位編集)
5分15秒

2004年6月 7日

googleサイト内検索

■目的
 google検索エンジンを使ってサイト内検索を可能にします。

■googleフリー検索
 「googleフリー検索(ウェブ+サイト検索)」はgoogleの検索サービスで、サイト内検索はgoogleの検索対象を指定のドメイン内に制限す るこ とで実現されます。標準で提供されるウェブ+サイト内検索の画面は以下です。
 「googleフリー検索(ウェブ+サイ ト検 索)」はこちら
 googleフリー検索に関するニュース 記事 はこちら

■検索ボックス
 標準の検索ボックスをベースにスペースを最小にしてみた例です。

<form method=GET action="http://www.google.co.jp/search">
<input type=text name=q size=25 maxlength=255 value="">
<input type=hidden name=hl value="ja">
<input type=hidden name=ie value=Shift_JIS>
<input type=submit name=btnG value=">>">
<input type=hidden name=sitesearch value="YOURSITE.CO.JP">
</form>
*sitesearchでドメインを指定すると指定したドメインの範囲で検索が実行されます。
*YOURSITE.CO.JPは自分のホームページのドメイン名に変更します。
(jp/やcom/の後のユーザIDやディレクトリは指定できないので注意)

■実装
 ホームページビルダーのページ編集を使ってHTMLタグを挿入・編集します。
表追加 検索ボックスを実装する位置に表を追加しセルにカーソルを移動します。
htmlタグ追加 メニューバーから[挿入]-[その他]-[htmlタグ]でHTMLタグをセルに追加します。

編集 ページ編集でテキストボックスのサイズや文字追加・フォント・枠の非表示、ロゴの追加など外観を整えます。

■結果
結果的にはCGIやJavaなどのプログラムなしで簡単にサイト内検索の機能を追加できます。検索結果の画面に広告などがはいるのは通常の検索サービスと 同じです。
googleの検索ロボットがインデックスを収集に来ないとアップデートされないデメリットはありますが、毎月自動巡回するので実用的には問題ないかと思 われます。
 なおドメイン名指定で検索範囲を制限しますが、複数URLでドメイン名を共用しているとき(たとえばURLがwww.xxx.jp/userのようなと き)は、さらにほかのURLを検索対象から排除する指定が必要になります。このような環境のときは、たとえばこちらなどを参照ください。最近はHTMLだ けでなくpdf文書の内容も検索対象になるのでinurlによる制限が適当かと思われます。

2004年6月10日

WinXP/自動バックアップ

■目的
 WinXP標準搭載の「バックアップユーティリティ」を使ったPCのデータバックアップの具体例です。初期設定するだけで後は自動で実行されます。

■データバックアップ
 Office文書やメールなど日々作成蓄積されるデータファイルはARCservなどの市販ソフトなどでバックアップしますが今回WinXPに標準装備 の 「バックアップユーティリティ」を使います。OSを含むシステムのバックアップはこちらに示すようにHDDイメージのバックアップが適当ですので対象にし ませ ん。
 一般にデータのバックアップには以下の種類があります。
通常
(フル)
指定されたファイルをすべてバックアップしアーカイブ属性をoffにします。容量が大きいと所要時間が大きくなります。
差分 休日:通常、平日:差分なら休日以降更新されたファイルを平日にバックアップします。平日の所要時間は短く、復元は通常と最新差分 ファイ ルからです。
増分 休日:通常、平日:増分なら当日更新されたファイルを平日にバックアップします。平日の所要時間は差分より少ないが復元にその週の全 増分 ファイルが必要で、時間を要します。
 「バックアップユーティリティ」の標準媒体はデジタルカセットテープなどのテープ媒体ですが今回はPCのアップグレードなどで余ったHDDを増設して バック アップデータを格納します。テープドライブの増設よりは手軽で安価です。

■バックアップ設定
(1)「バックアップユーティリティ」の起動
 [スタート]-[プログラム]-[アクセサリ]-[システムツール]-[バックアップ]で起動します。
 *WinXP Home Editionではインストールされていないケースもあるようです。
 インストール方法は購入したPCのマニュアルなどを参照ください。
(2)バックアップ対象
 今回はC:およびD:ドライブ内の指定したデータをE:ドライブにバックアップします。
(3)JOBの設定
 [スケジュールジョブ]タグの画面でジョブを設定します。設定内容は以下です。
選択したデータのみバックアップ バックアップ対象データにチェックマークをつけます。
job1、job2とも同じ内容です。
job1 保存場所/名前    :e:\databkup\full.bkf
種類/schedule    :通常(フル)/週単位/月曜12:15-
オプション    :置き換え
job2  保存場所/名前    :e:\databkup\dif.bkf
種類/schedule    :差分/週単位/火水木金土日12:10- 
オプション    :置き換え
■PC電源のON/OFF自動化
  休止状態からの起動とバックアップ後の電源OFFの自動化が可能です。ただ電源OFFの条件はバックアップジョブ固有でないので、アイドル時間 の設定には注意が必要です。
項目     条件
起動 1    「電源オプション」で休止状態を有効にしておきます
2    「バックアップユーティリティ」の[ジョブ][設定]でスリープの解除を指定しておきます。
電源OFF Cの「電源オプション」で休止状態までのアイドル時間を設定しておきます
■バックアップファイル
 ジョブを実行するとバックアップファイルが生成されます。
今回のケースでは古いバックアップファイルを置き換えるように設定しましたが、残す指定も可能です。

■復元
 今回は[メディアの復元と管理]タグを開いて通常→差分の順に復元します。

■留意点
 バックアップで留意すべき点は以下です。
項目  内容
C:ドライブのデータ  C:ドライブ(システムパーティション)内のメールなどのデータはD:ドライブに移すべきですが、移行ができない場合でも最 低限バックアップ対象にしておきましょう。
●MyDocument
●メール、予定表、アドレス帳(Outlook/OutlookExpress)など
●bookmark(IE/Netscape)
一時ファイル CD-ROM作成や動画編集などのソフトは大容量の一時ファイルを生成するので突然のバックアップ時間の増大の要因になることがあり ま す。今回は、ディレクトリ"cache"に一時ファイルをまとめておくようにして、バックアップ対象からはずしました。

■結果
 以下のスケジュール設定でデータのHDDへの自動バックアップを可能にしました。データ圧縮の指定が見当たりませんが、クライアントPCのデータバック アッ プなら「バックアップユーティリティ」で十分と思えます。

所要時間の実測は以下のとおりで、満足できる状態です。
項目 容量 所要時間
通常 3.8GB 9分
差分 - 1分以下

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