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2002年7月 アーカイブ

2002年7月13日

2002月山Racing

■内容
 2002苗場Rcing月山キャンプです。
 雪の量もそれなりで、この時期の月山も格別です。
 場所:山形県月山スキー場
 日付:2002/05/23-25

■フォト
2002gassan

TV録画予約メモ

■目的
  TV番組表をクリックするだけで録画予約ができてしまうテレパソは優れもの。
 具体的な例を報告します。

■構成
 システム構成です。

OS WindowsXP Pro
CPU Pentium4 1.8GHz
Mother Intel D850MVL
TVキャプチャ Canopus MTV1000
■番組予約
  CanopusMTV1000を使用した時の録画予約フローは以下のとおり。
 TV録画ボードが変わっても概ね同じと思われます。

(1)常駐しているTVRecordingManagerからインターネット番組表を開いて、番組を選択し「IPEG録画」をクリックします。

(2)    TvRecordingManagerに番組情報が転送され、予約されます。必要なら画質などを指定できます。

(3)   後はPCをスタンバイ状態にします。
 録画時間になれば自動的にPCが立ち上がり録画が始まります。
 録画終了でPCがスタンバイに戻るように TvRecordingManagerで事前に設定しておきます。

■問題点
  今回遭遇した問題点です。
現象 原因 対策
問題1
留守録のためにPCをスタンバイ状態にするボタンが有効にならない。
PCIスロットに省電力未対応の拡張ボードがあるとスタンバイに移行できないようです。ビデオ編集用ボードDVStorm-RTをは ずす とスタンバイOKとなります。ほかにもCanopusのボードは省電力未対応のものがあるようです。
DV編集用PCとTV録画PCを分けた。
問題2
インターネット番組表にアクセスするボタンが有効にならない。
単純にTvRecording Managerへ番組サイトのアドレス設定漏れ。
3つの番組サイトの中から選択設定。
問題3
スタンバイから復帰しても録画を開始しない
ログオンのためのユーザIDとパスワードを設定するが、パスワードなしのユーザIDでは録画開始できない。
「コントロールパネル」-「ユーザアカウント」でパスワードありのユーザに変更し、ログオンする。これはマルチユーザに対応している Win2000、WinXPに限定された問題と想定されます。
■感想
最終的にWebページから録画予約、留守録がOKとなりました。 さらに携帯からも録画予約可能になりました。

以上今回のメモは予約録画に関する報告ですが、ほかにも
・PCのCHIPSETとTVキャプチャボードの相性問題
 (一般にi845EなどIntel製Chipsetを使用したPCが無難)
・録画ファイル互換性と再生の問題
 (「MPEG2録画」と謳っているのにMPEG2プレーヤで再生できない問題)
・FAT32やNTFSファイルシステム選択とMPEG2ファイル容量の問題
など技術的な難関が数多く存在します。
ハード的に歴史が浅いことと、動画ファイルが、システムのリソースを超える大容量である点に根本的な要因があります。

一般のユーザにとって現段階では、メーカ製のTV録画機能付きPCを購入し、その環境内で利用することが無用のトラブル回 避方法になると考えます。

ついでながら録画した映像を交換する手段としては、PC各社はDVD作成ソフトを必ず同梱していることからも、現段階ではDVD-Videoフォーマット を推奨しているように見て取れます。これなら市販のDVDプレーヤで再生ができるはずです。
MPEG2は規格化されているにもかかわらずファイル自体のつくりや、デコーダの関係で意外と再生できる環境になっていないケースが多く、かつ外から環境 が見えにくいこともあり、実績のあるケースでのみ使う方が無難です。

全体としてデジタル映像の世界は残念ながらまだまだマニアの世界です。 ただ状況が劇的に変わる気配もなきにしもあらずです。

2002年7月26日

自作HDDレコーダ

■目的
 TV録画専用PCをCUBE系ベアボーンキットを使って「HDDレコーダ」として自作します。

■構成
システム構成です。
(1)    高性能小型軽量の最新小型ベアボーンキットCUBE-50にPentium4/1.8GHzを入れます。
(2)    HDDは、大容量に越したことはないので今最もビット単価の安い80GBx2でRAID0構成とし160GBにします。これでもまだ120分VHSテープ 30本分です。 RAIDボードのFastTrakTX2000は137GBのHDD容量制限の壁を越えられるので、さらにHDD容量拡張が可能です。
*最新のPCでも137GB以上のEIDEのHDDは標準では使えません。
  big drive仕様のbiosとdriverが必要です。
(3)    キーボードとマウスは本体にあわせて秋葉原で調達したバルク品。
  MTV1000、CDR-RWは現行PCからの流用品で、ディスプレイは残り品を活用。

部品 仕様
ベアボーンキット
  (MCJ)
 MB: Shuttle FS50 (超小型 Flex ATX)
 チップセット: SiS650
 FSB: 400MHz
 IDE: Ultra DMA 100
 VGA: SiS650 内蔵
 サウンド: C-Media CMI 8738
 メモリ: DDR-SDRAM  x 2
 PCI: 2 (空き)
 3.5ベイ: 2
 5ベイ: 1
 I/O: LAN /1394 /S-Viseo出力 /USBx4
 サイズ: 181 x200 x280 mm
 電源: 160W
OS Windows XP Pro
CPU Pentium4 1.8GHz
メモリ PC2100 256MBx2
HDD IBM IC35L080 AVVA07 80GBx2  160GB
Raid Promise Fasttrak TX2000 (Raid0)
CDR/RW リコー MP9200 CD-R/RW
TVキャプチャ Canopus MTV1000
マウス SANWA Saply e-Mouse (光学マウス)
キーボード Fujitsu製106Mini keyboard
ディスプレイ EIZO L371
■組込
 組立はマザーボードを交換するよりは簡単です。
 ただしケーブルの取り回しには、かなりの手間がかかります。
(1)    CPU、メモリをマザーボードにさします。
        CPUファンはケースに付属の薄型のものを使います。
        CPUに付属のファンは厚すぎて使えません。
(2)    IDEケーブル、類をマザーボードにさします。
(3)    Raid]ボードをPCIにさしてHDD2個を3.5"ドライブベイに固定したうえでIDEケーブル、電源ケーブルを接続します。
(4)    CDR-RWドライブを固定しIDEケーブル、電源ケーブルを接続します。
(5)   
    MTV1000をPCIにさし、アンテナ類のケーブルを接続します。本体が小型のため、ぎりぎりで実装可能です。
(6)   
ディスプレイ、マウス、キーボードをつないで電源投入しOSのインストールをすれば、終わりです。今回はHDDとしてRAIDしか乗せてありませんの で OSイ ンストール時、Setup Startで、"F6"を押してDOS用RAIDドライバーを最初に組み込みます。これをやらないとHDDが認識されませんので注意が必要です。なお録画 用パーティション のファイルシステムは実質、最大ファイル容量の制限がないNTFSにします。
■騒音対策
小型のケースに高性能CPUを組み込んであるので、発熱対策で高速ファンをまわしているのは想像できましたが、電源を入れた瞬間、唸りを上げるファンの音 に唖 然。CUBE系ベアボーンを使うときは、低騒音対応のものを探す必要があるようです。

CPUファン

ベアボーン付属のファンは70mm高速ファンで騒音の大半はこれが原因です。とりあえず80mm/4000rpmの薄型CPUファン を秋 葉原で調達後、ファンのみPanasonic 流体軸受けのPanaFlo FBA08 A12L2 EX80mm /1900rpmサイレントタイプケースファンに交換した結果、騒音は激減しました。CPUファンからはほとんど騒音は出ていません。
CPU温度をBIOS画面で確認すると最高許容温度70度Cより以下の45-48度C程度ですので、OKとしました。4000rpmの 80mmファンより3-4度Cほど上昇したようです。
電源ファン 電源ファンは40mm/超高速ファンを使用しているのでとりあえず40mm/4000rpmサイレントファンに交換しました。これで CPUファンとあわせて、エアコンの弱風と同じ程度まで騒音レベルは低下しました。
オリジナルの騒音に比べれば天と地の差です。   
ケースファン ケースカバーを開いて使っている関係でケースファンは停止させています。
■Audio
PC内は高周波信号の発生源でもありアナログの音声信号がPC内を流れるのは気持ちのいいものではありません。一般的に音声認識用にUSBオーディオアダ プタ を使っているように、音声信号をUSBを経由して、PCから遠い位置でアナログ信号に変換後スピーカまたはオーディオアンプに接続します。
オンキョウ SE-U55X(S) USBデジタルオーディオプロセッサー
■ディスプレイ
液晶ディスプレイとTV表示の画質をデジカメで比較した結果です。
最新の液晶はどうかわかりませんが、TVの画質が一歩先というところです。特に白色のコントラストが液晶のほうが落ちるようです。
できるならTV出力機能をサポートしたPCをTVに繋いで観るのがベターと思われます。(液晶ディスプレイを使うなら白のはっきり出る液晶をTV録画、再 生に 選択するのがポイントか?)

液晶ディスプレイ
(EIZO L371)
TV
(SONY KV28-DX750)
■感想
MTV1000とSIS650chipsetの相性が心配でしたが、問題は出ていません。
VTR、音楽CDプレーヤの代替で、AUDIO 系のminiコンポーネントにつなげて使っています。iEPGの録画予約や留守録は  もちろん可能です。

大容量なので、VTR、CDプレーヤなど、映像と音楽のサーバとして使うことで、音楽、映像をランダムに長時間BGMとして流すこともできます。また 100MHz LANでどのPCからも音楽やビデオの再生が可能です。

2002/8月にMTV用リモコンが発売されました。これを使えば操作性は大幅に改善されます。またS-VHS出力端子がSIS650マザーボードについ てい るので、TVに繋げれば完全にVTRそのものです。もっとも、S-VHS端子で繋いでOSの設定中ですが、ケーブルの仕様があわないのかうまく表示されま せ ん。引き続き調査を継続し結果は別途報告予定です。

発展形として家庭内でHDDレコーダを共用する場合、NECのSmartVision HG/Vが推奨品です。TVキャプチャカードのないPCでも無線LANで接続してTVや録画映像をMPEG4で視聴できる仕様になっているようです。詳細 がWEBでも確認 できませんが無線LANがIEEE802 11bだと転送速度によっては、画質が犠牲になる可能性はあります。

今回CUBE系ベアボーンを小型高性能に引かれて使ってみましたが、騒音については盲点です。秋葉原の店頭で購入前に直接耳で確認してはいたのですが騒が しす ぎて参考になりませんでした。同じベンダーの最新ベアボーンSS51Gでは構造的に多少の改善はみられるようです。

オーディオノイズ対策のほうは、私に音を聞き分ける能力がないのか宝の持ち腐れ状態で、精神的に安心して聞いているだけです。

2002年7月29日

YahooBB-8M導入メモ

■目的
  川崎から埼玉県熊谷市への転居に伴いインタネット接続をyahooBB-8Mへと変更しました。
 10営業日以内での接続を謳っていたyahooへの申し込みと結果報告です。

■探す
まず転居先をNTT局舎から2Km以内の条件で探します。
最近は不動産業者もユーザニーズが高いことからすぐ対応してくれるようです。

次はADSL業者をインタネット検索サイトで探します。今回参考にしたのは地域別に検索が可能なADSL BroardBandです。熊谷市だと8M候補としてはDION、NTTのフレッツADSL、YahooBB、T-com、knet(catv)があがり ましたが、サービ スの問題などやや落ち着きが出た気配のyahooを圧倒的な低価格(\2280+ルータレンタル\690)と、「10営業日がんばります宣言」をかって、 最終 的に決めました。

なおサービスとしてインタネット電話で全国一律7.5\/3分で電話料金が大幅に安くできるBBフォンが利用できます。固定電話での電話代が高額なケース では 有効かもしれません。またモバイルなどで必要となるダイヤルアップ接続もOKのようです。
e-mailはbiglobe、so-net、wakwakのアカウントを持っていましたが、事実上はwakwakのみのためyahooではメールボック スを 開設しません。

■準備
NTTの「線路情報開示システム」を利用して既設電話回線の「線路距離長」「伝送損失」のデータを取得します。従来の距離情報より正確な転送速度予測が可 能で す。
今回は電話移転で新規電話番号のせいか、未開設TEL扱いとなり測定不能でしたが、直線距離で1.5km以内とわかっていたので前回のアッカの例から8M タイ プで3-4Mbpsはいけると想定しました。

 1つ1つの点は、実際に速さを測定したデータです。
 水色の領域は、予想速度の範囲を示しています。

■手続
受付からぴったり10営業日での開通でした。
「やるときはやるじゃない、ソフトバンクも」の感想です。
◆yahooBB-8M ADSL開通までの流れ ◆
 (1)「本申込み」お手続き 7/2
 (2) ADSLモデム・ルータの送付案内 7/12
 (3) NTT電話局内工事&接続確認 7/16
 (4) 開通・ご利用開始のご案内メール配信 7/23
 *接続確認は自前で完了しました。LAN設定の経験があればまったく問題ありません。
■接続
 yahooBB指定の接続は以下です。

 ADSLルータ:YahooBB/BBフォンコンボモデム(LANは10Baseのようです)
 ケーブル  :Ethernet 10Base-T (クロスケーブル)

■設定
ADSLモデムだけの設定では、複数のPCを接続できないのと、100Base-TXの高速LANを構成できないのでPCとADSLモデムの間に 100MBpsブロードバンドルータを入れて100Mbpsのネットワークを構成しました。LANケーブルはクロス/ストレートの2種類を使い分け、ルー タと モデム間はクロスケーブルを使います。(このあたりの説明はマニュアルにも記載されていませんので注意が必要です)

IPアドレス 192.168.1.xx 
Subnet Mask  255.255.255.0   
Gateway 192.168.1.1
DNS ルータで検出のDNSを設定
■速度検証
ADSL測定サイトでの転送 速度 測定結果です。
転居前の川崎の5-6Mbpsには及びませんが、局舎からの距離が長くなった割には予想より若干速い4.67Mbpsの転送速度です。

■感想
実効速度でISDNの約80倍の転送速度が出ているが実際のWEBダウンロードでは10倍程度になるケースが多い。これはインターネットやWEBサーバが ブロードバンドに対応していないことを意味するが、逆に言えば1.5MのADSLでも実質的には8MのADSLとそれほどかわらないとも言えます。
過大な期待は抱かないほうがいいみたいだが、確実にISDNの10倍ほどの速度はストレスを感じさせないのも事実でありMpeg1画像品質のレベルでも問 題のない転送速度です。

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