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■目的
 TV録画専用PCをCUBE系ベアボーンキットを使って「HDDレコーダ」として自作します。

■構成
システム構成です。
(1)    高性能小型軽量の最新小型ベアボーンキットCUBE-50にPentium4/1.8GHzを入れます。
(2)    HDDは、大容量に越したことはないので今最もビット単価の安い80GBx2でRAID0構成とし160GBにします。これでもまだ120分VHSテープ 30本分です。 RAIDボードのFastTrakTX2000は137GBのHDD容量制限の壁を越えられるので、さらにHDD容量拡張が可能です。
*最新のPCでも137GB以上のEIDEのHDDは標準では使えません。
  big drive仕様のbiosとdriverが必要です。
(3)    キーボードとマウスは本体にあわせて秋葉原で調達したバルク品。
  MTV1000、CDR-RWは現行PCからの流用品で、ディスプレイは残り品を活用。

部品 仕様
ベアボーンキット
  (MCJ)
 MB: Shuttle FS50 (超小型 Flex ATX)
 チップセット: SiS650
 FSB: 400MHz
 IDE: Ultra DMA 100
 VGA: SiS650 内蔵
 サウンド: C-Media CMI 8738
 メモリ: DDR-SDRAM  x 2
 PCI: 2 (空き)
 3.5ベイ: 2
 5ベイ: 1
 I/O: LAN /1394 /S-Viseo出力 /USBx4
 サイズ: 181 x200 x280 mm
 電源: 160W
OS Windows XP Pro
CPU Pentium4 1.8GHz
メモリ PC2100 256MBx2
HDD IBM IC35L080 AVVA07 80GBx2  160GB
Raid Promise Fasttrak TX2000 (Raid0)
CDR/RW リコー MP9200 CD-R/RW
TVキャプチャ Canopus MTV1000
マウス SANWA Saply e-Mouse (光学マウス)
キーボード Fujitsu製106Mini keyboard
ディスプレイ EIZO L371
■組込
 組立はマザーボードを交換するよりは簡単です。
 ただしケーブルの取り回しには、かなりの手間がかかります。
(1)    CPU、メモリをマザーボードにさします。
        CPUファンはケースに付属の薄型のものを使います。
        CPUに付属のファンは厚すぎて使えません。
(2)    IDEケーブル、類をマザーボードにさします。
(3)    Raid]ボードをPCIにさしてHDD2個を3.5"ドライブベイに固定したうえでIDEケーブル、電源ケーブルを接続します。
(4)    CDR-RWドライブを固定しIDEケーブル、電源ケーブルを接続します。
(5)   
    MTV1000をPCIにさし、アンテナ類のケーブルを接続します。本体が小型のため、ぎりぎりで実装可能です。
(6)   
ディスプレイ、マウス、キーボードをつないで電源投入しOSのインストールをすれば、終わりです。今回はHDDとしてRAIDしか乗せてありませんの で OSイ ンストール時、Setup Startで、"F6"を押してDOS用RAIDドライバーを最初に組み込みます。これをやらないとHDDが認識されませんので注意が必要です。なお録画 用パーティション のファイルシステムは実質、最大ファイル容量の制限がないNTFSにします。
■騒音対策
小型のケースに高性能CPUを組み込んであるので、発熱対策で高速ファンをまわしているのは想像できましたが、電源を入れた瞬間、唸りを上げるファンの音 に唖 然。CUBE系ベアボーンを使うときは、低騒音対応のものを探す必要があるようです。

CPUファン

ベアボーン付属のファンは70mm高速ファンで騒音の大半はこれが原因です。とりあえず80mm/4000rpmの薄型CPUファン を秋 葉原で調達後、ファンのみPanasonic 流体軸受けのPanaFlo FBA08 A12L2 EX80mm /1900rpmサイレントタイプケースファンに交換した結果、騒音は激減しました。CPUファンからはほとんど騒音は出ていません。
CPU温度をBIOS画面で確認すると最高許容温度70度Cより以下の45-48度C程度ですので、OKとしました。4000rpmの 80mmファンより3-4度Cほど上昇したようです。
電源ファン 電源ファンは40mm/超高速ファンを使用しているのでとりあえず40mm/4000rpmサイレントファンに交換しました。これで CPUファンとあわせて、エアコンの弱風と同じ程度まで騒音レベルは低下しました。
オリジナルの騒音に比べれば天と地の差です。   
ケースファン ケースカバーを開いて使っている関係でケースファンは停止させています。
■Audio
PC内は高周波信号の発生源でもありアナログの音声信号がPC内を流れるのは気持ちのいいものではありません。一般的に音声認識用にUSBオーディオアダ プタ を使っているように、音声信号をUSBを経由して、PCから遠い位置でアナログ信号に変換後スピーカまたはオーディオアンプに接続します。
オンキョウ SE-U55X(S) USBデジタルオーディオプロセッサー
■ディスプレイ
液晶ディスプレイとTV表示の画質をデジカメで比較した結果です。
最新の液晶はどうかわかりませんが、TVの画質が一歩先というところです。特に白色のコントラストが液晶のほうが落ちるようです。
できるならTV出力機能をサポートしたPCをTVに繋いで観るのがベターと思われます。(液晶ディスプレイを使うなら白のはっきり出る液晶をTV録画、再 生に 選択するのがポイントか?)

液晶ディスプレイ
(EIZO L371)
TV
(SONY KV28-DX750)
■感想
MTV1000とSIS650chipsetの相性が心配でしたが、問題は出ていません。
VTR、音楽CDプレーヤの代替で、AUDIO 系のminiコンポーネントにつなげて使っています。iEPGの録画予約や留守録は  もちろん可能です。

大容量なので、VTR、CDプレーヤなど、映像と音楽のサーバとして使うことで、音楽、映像をランダムに長時間BGMとして流すこともできます。また 100MHz LANでどのPCからも音楽やビデオの再生が可能です。

2002/8月にMTV用リモコンが発売されました。これを使えば操作性は大幅に改善されます。またS-VHS出力端子がSIS650マザーボードについ てい るので、TVに繋げれば完全にVTRそのものです。もっとも、S-VHS端子で繋いでOSの設定中ですが、ケーブルの仕様があわないのかうまく表示されま せ ん。引き続き調査を継続し結果は別途報告予定です。

発展形として家庭内でHDDレコーダを共用する場合、NECのSmartVision HG/Vが推奨品です。TVキャプチャカードのないPCでも無線LANで接続してTVや録画映像をMPEG4で視聴できる仕様になっているようです。詳細 がWEBでも確認 できませんが無線LANがIEEE802 11bだと転送速度によっては、画質が犠牲になる可能性はあります。

今回CUBE系ベアボーンを小型高性能に引かれて使ってみましたが、騒音については盲点です。秋葉原の店頭で購入前に直接耳で確認してはいたのですが騒が しす ぎて参考になりませんでした。同じベンダーの最新ベアボーンSS51Gでは構造的に多少の改善はみられるようです。

オーディオノイズ対策のほうは、私に音を聞き分ける能力がないのか宝の持ち腐れ状態で、精神的に安心して聞いているだけです。

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