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Mini-ITX

itx
一月ほど前からスタートした高性能省スペースPC自作も終盤です。
あとはCPUのUpgradeを残して完成です。

■目的
 部屋のレイアウト変更によりTV接続の幅447mm/PC録画サーバーの行き場がありません。
 容積が約1/3、幅222mm省スペースMini-ITXケースに組替えます。
 せっかくなのでH.264変換高速化のため4Core/TDP77W/CPU Upgrade対応にさせます。
 省スペースと高性能の両立にチャレンジです。
 i321(MicroATX)
H77(Mini-ITX)
e520
SG05

■パーツ
 まず120mmFANを実装できる容積10リットルSilverstone SG-05 Mini-ITXケースを選択です。
 CPU継続使用につきマザーは高速起動/安定性でSandayBridge ASRock H77M-ITXです。
 * 最終的にはCPUクーラ取り付けで優位のASUS P8H77-Iになりました。
 CPUクーラーは120mmファン薄型ヒートパイプモデルを探します。
 電源は静音のIn-Win IP-P300BN7-2/SFXに決まりました。
 問題は干渉が必至の薄型ヒートパイプCPUクーラーです。

 [なぜ120mmファンにこだわる?]
 簡略の推定計算式から風量は回転数に比例し、またファン口径の3乗に比例する結果でした。
  Q∝S*V∝(3.14*R*R)*(R*θ)∝3.14*R*R*R*θ  Q:風量 S:面積 V:風速 R:半径 θ:回転数
  * 同じ回転数なら120mmファンの風量は80mmの約3.4倍になる計算
  * 同じ風量なら120mmファンの回転数を80mmの約1/3.4にできる計算
  * 冷却性能と静音化を両立するにはファンの大口径化が効果大

■CPUクーラー
 これまで静音目的で自作モデルはヒートパイプCPUクーラー仕様です。
 今回も120mmファン対応薄型CPUクーラーを以下の候補から絞り込みます。
 ・CoolerMaster 風神Slim 薄型59mmH/120x15mmファン
 ・PROLIMA Samuel17 薄型57mmH/120mmx12ファン(別売)
 ・Thermalright AXP-100 薄型59mmH/108-101x15mmファン
    風神Slim   Samuel 17   AXP-100
 fujin
samuel17
 axp-100
(1)風神Slim
 風神Slimはどの取り付け方向でもH77M-ITXのPCIeスロットに干渉につき落選です。

(2)Samuel17
 フロントパネルUSB3.0ケーブルと120mmファンの高さ方向スペースが52mmです。
 高さ方向スペースが65mm以下ではケーブルとの干渉を回避するのが困難です。 
 ファン取り付け位置を10-15mm高くして回避の可能性があります。 
 だめならフロントUSB3.0の使用をあきらめてリアパネルUSB3.0を使用します。

(3)AXP-100
 取付け方向は干渉回避のため下図とし、FANは120mmより小さい100mm専用ファンです。
 なおパーツの取付けには注意が必要です。
 ・PCIeスロットとの隙間がゼロに近いので組立時にボードとの隙間チェックが必須です。
 ・CPUクーラーがかぶさる4個のコネクタ(青色)取付/取り外しの作業性が悪くなります。
AXP-100

■組込
 CPUクーラーと電源までは37mmもスペースがあり通気性は良好です。
 SFX電源のおかげでケーブル配線は予想以上にすっきりしました。
  itx 
  sg-05
■感想
 H77M-ITX/USB3.0コネクタが120mmファンを許容しないのが組込での最大の壁でした。
 結局AXP-100での対応ですが120mmファンのクーラーの風量には及びません。
 通気口だらけのケースですが大口径/低速ファンの効果で無視できる騒音レベルとなりました。
 結果としてCube PCの自作はリスクが高いので、できるなら避けるべきです。
 

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2013年7月21日 12:01
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