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r965自作ミニタワー

作成日: 2025/01/31

■目的

自作実績では最速となるAMD Ryzen 9 9900X CPU搭載にアップデートします。
メモリー /SSDと合わせてVideo編集時間の短縮に期待です。

■自作ミニタワーPC

使用中の自作PCはGalaxの容量22LケースにAMD Ryzen 7 5700X搭載です。
今回最速Ryzen 9 9900X にし、CPUクーラー /マザー /メモリー /ケースなど交換します。
またZoom会議用にm.2Wi-Fiボードを後付けです。
新しいmicroATXミニタワーPCは高性能/小容量25Lでかつ必要な拡張性を有します。
現行「r757自作ミニタワー」 のページはこちら
r965
r757

■PCケース

Jonsbo社D32 Proに14cmファン-CPUクーラーを組込みRyzen 9 9900Xを冷却します。
フロント側に電源を置く構造は、拡張性を確保しながら容量25ℓとクラス最小のサイズです。
今回はCPUクーラ優先につき背面コネクタマザー非対応モードでの使用です。
Jonsbo D32 Proのページはこちら
D32 Pro

■構成パーツ

[CPU] ..新規
AMD Ryzen 9 9900X
12c24t /4.4-5.6GHz /AM5 /TDP120W
ryzen 9 9900x		 [Cooler] ..新規
Noctua  NH-D15 G2 LBC
高さ168mm +140mmファン
NoctuaNH-D15 G2
[Mother] ..新規
ASRock B650M Pro RS
microATX /AMD B650 /AM5 /PCIe5.0
B650M Pro RS		 [Memory] ..新規
Crucial Pro
2x16GB /DDR5-6000
essencore
[SSD]
WD WDS500G2X0C PCIe3.0 /500GB
Crucial T500 PCIe4.0 /2TB

SSD		 [Graphic]
NVIDIA Quadro P2200
x4 DisplayPort 1.4  4K＠60Hz
p2200
[M.2 WiFi]..新規
インテル  AX210
Wi-Fi 6E
ax210		 [PowerSupply]
CORSAIR RM550X
80 PLUS GOLD 550W
rm550x

■組込

概略以下の組込手順になります。
組込が終了したら電源ONでBIOSで構成情報などを確認します。
  1. マザーボードにCPU /Memory /SSD /M.2 Wi-Fiなどを取り付けます。
  2. マザーボードにCPUクーラーを取り付けます。
    NOCTUA NH-D15 G2 Manual EN のページはこちら
    注）AM5 CPUの場合のCPUクーラー取付プレートはOffset positionにします。
  3. マザーボードを組込み、HDD /SSD、拡張ボードなどを取付けます。
  4. 電源を取付けてマザーボードなどに接続します。
  5. フロントパネルケーブル、SATAなどデータケーブルを接続します。
  6. ケースファン3を取り付け、電源ケーブルを接続します。
  7. 外部のディスプレイ、キーボード、マウスなどを接続します。
installation
ATX INLET

■ATX電源インレット

RM550x 電源インレットの取付方向が逆のため電源ケーブルコネクタを挿せません。
応急的に電源側のインレットを180度回転して取付けなおします。
ATX INLET

■パネル

本体前面のフロントパネルと背面リアパネルのボタンや端子類です。
フロント
 USB10GTypeC /2xUSB5GBTypeA /Audio
front panel
リア Antena /HDMI /DP /USB-C10G /USB-A10G /USB-5GA /USB-A0.5G /Audio
rear panel

■BIOS Update

当該マザーボードBIOSをサポートサイトからダウンロードしてUSBメモリに準備します。
今回はUEFI画面からInstant Flashツールでのアップデートです。
ASRock B650M Pro RS の「Software/BIOS Setup Guide」はこちら
  1. ASRockサポートサイトからBIOSファイルをダウンロードしUSBに保存します。
  2. USBメモリをPCに挿してUEFI BIOSの[Tool][Instant Flash]をクリックでBIOSアップデートが実行されます。
  3. BIOSはデフォルト設定に戻るので変更がある場合は再設定が必要です。

■BIOS-Memory

使用するメモリはDDR5-6000ですが、[Auto]割当値とは異なります。
UEFI画面からDDR5-6000を指定します。
  1. UEFI BIOS画面で[Ai Tweaker] [DRAM Frequency = DDR5-6000MHz]

■BIOS-AMD Virtualization

これまでの例だとVMwareなどの仮想マシンを動かすのにAMD SVMを有効にしています。
今回項目が見当たらないので実際仮想マシンのインストール時に再確認予定です。
  1. UEFI BIOS画面で[Advanced] [SVM Mode = enabled]

■BIOS-TPM

TPMデバイス実行のために TPMの設定を確認します。
  1. UEFI BIOS画面で[Advanced] [CPU Configuration] [AMD fTPM Switch=AMD CPU fTPM]

■BIOS-LED

マザーボードのLEDは不要につき就寝中も含めて完全OFFです 。
  1. UEFI BIOS画面で[Advanced] [Onboard Device Configuration] [Turn on onboard LED in S5=Disabled]
  2. [Advanced] [Onboard Device Configuration] [RGB LED =Off]

■BIOS-FAN制御

騒音低減のため最適速度にファンの制御が必須です。
BIOSから[H/W Monitor] [Fan Tuning]でファンの最低動作速度を検出します。
[Fan-tastic]を開くと検出したファン最低速度をベースに温度/出力カーブが 設定されます。今回はCPU1、CH3ともに[Customize]のデフォルト設定のカーブを適用しました。
fan control

■BIOS-Boot

PCの起動時間短縮のために Boot関連の設定を確認します。
  1. UEFI BIOS画面で[boot][CMS = Disabled]
  2. [boot]を開いて
    3. ・[Setup Prompt Timeout = 1 sec]
    ・[First Boot = enabled]

■Driver

マザーボードのサポートサイトからドライバーをインストールしデバイスマネージャーで「不明なデバイス」がないことを確認します。
またTPM2.0が実装されていなければBIOSでCPUのfTPMをenableにします。
以下はドライバーインストール後のデバイスマネージャのサンプルです。
device manager

■PT3 Driver

マザーボードを組替えてPT3 TVチューナが動作しない問題に対応します。
PT3 Driverが高性能グラフィックカードなどのPCI接続(Above 4G Coding)に非対応が要因です。
[現象] PT3 TV チューナで"BonDriverの初期化に失敗しました"となり視聴できません。
[対応] ①Above 4G Coding不要ならBIOS画面で[Advanced] [PCI Configuration] [Above 4G Coding=Disabled]とします。
[対応] ②Vectorサイトのpt2wdmドライバをPT3 Driverに上書きインストールします。
* pt2wdmはWindows Update失敗(0x800f0823エラー)により最終的に対応①を適用です。
Vector pt2wdmデバイス・ドライバのページはこちら

■ソフトウェアライセンス

マザーボードやCPUの変更でリセットされるソフトウエアライセンスを有効にします。

 内容
Windows 11
 今回は旧Product Keyで認証不可につき新規購入です。
Photoshop EL15 組替前にライセンスからのサインアウトが必須です。

■温度上昇..HWmonitor

CPU適正最大は95℃ですが、室温20℃でのPC内部温度とファン回転数の実測値です。
CPU温度はアイドル時29℃、高負荷(PassMark Bench)時は約74℃でマージンありです。
CPUファン回転数はアイドル360rpm、高負荷時1240rpm/82％出力で余裕ありです。
M.2 SSDは高負荷時にCドライブ 49℃、Dドライブ58℃で共にマージンありです。

temperature

■性能PassMark

PassMarkベンチマークCPU性能は組替前の2.0倍でほぼ予想通りです。
cpu pssmark

■Videoカット編集

2時間番組(11.5GB)のカット編集出力時間です。使用するTSMR6アプリはスマートレンダリングによりストレージの転送速度依存が大ですが、最近のSSDの高速化により逆に5700Xの自作PCではCPU性能依存割合が8割を占めます。
5700Xより倍速の9900Xでは予定通り-40％の時間短縮です。

cpu pssmark

■消費電力

システム消費電力は高負荷時(PassMark Bench)で240W付近、アイドル時68Wです。
なお通常使用 (chrome + TV視聴)で100W付近となりました。
power

■仕様

r965自作microATXミニタワーの仕様になります。

 r965
 r737改2
Case
 Jonsbo D32 Pro /microATX
 Galax Revolution-03 /micro-ATX
CPU
 AMD Ryzen 9 9900X
8C16T@4.4-5.6GHz /AM5
 AMD Ryzen 7 3700X
8C16T@3.6-4.4GHz /AM4
CPU Cooler
 Noctua  NH-D15 G2 LBC
height＝168mm
 Noctua  NH-D12L
+ NF-A12x25 PWM
Mother board ASRock B650M Pro RS
 ASUS Prime B550M-A
Memory
 Crucial Pro
DDR5-6000 /2x16GB		 Essencore KD4AGU880-36A180U
DDR4-3600 /16GB x2
拡張Slots 1 x PCIe 4.0 x16 (x16 mode)
1 x PCIe 3.0 x16 (x4 mode)
1 x M.2 (Key E) 2230 WiFi/BT
 1 x PCIe 4.0 x16 (x16 mode)
2 x PCIe 3.0 x1
SSD C: WD_BLACK /500GB PCIe3.0
D: Crucial T500 /2TB PCIe4.0
E: WD_SN850 /1TB PCIe4.0x2
 C: WD_BLACK /500GB PCIe3.0
D: WD_SN850 /1TB PCIe4.0
E: VK000960G /960GB SATA
Extension Board ELSA NVIDIA Quadro P2200
PT3 /PCIe2.0 x1 TV Tuner
 ELSA NVIDIA Quadro P2200
PT3 /PCIe2.0 x1 TV Tuner
LAN 1 x Realtek RTL8125BG 2.5Gb LAN
1 x Intel AX210 Wi-Fi 6e

 1x Realtek RTL8111H 1Gb LAN
Audio
 Realtek ALC897 7.1 HD
 Realtek ALC887 7.1 codec
I/O Panel
 2 x アンテナ
1 x HDMI
1 x DisplayPort 1.4
1 x USB 3.2 Gen2 Type-A(10Gb/s)
1 x USB 3.2 Gen2 Type-C (10Gb/s)
2 x USB 3.2 Gen1
4 x USB 2.0
1 x RJ-45 LAN
1 x BIOS Flashback スイッチ
3 x Audio jack(s)
 1 x PS/2 keyboard/mouse ports
1 x DVI-D
1 x D-Sub
1 x HDMI
1 x LAN (RJ45) port(s)
2 x USB 3.2 Gen 2 Type-A
4 x USB 3.2 Gen 1 Type-A
3 x Audio jack(s)
Graphic出力
 x4 DisplayPort 1.4  4K＠60Hz
 x4 DisplayPort 1.4  4K＠60Hz
Power Supply CORSAIR RM550x 550W Gold
 CORSAIR SF450x 450W Gold
Display
 Dell U2720QM (4K)
Dell U2720QM (4K)
Mouse
 Logcool MX Anywhere 3
 Logcool MX Anywhere 3
Keyboard
 Topre RealForce SJ08B0
Topre RealForce SJ08B0
Power
 Idle:68W
Max:240W
 Idle:40W
Max:140W
Size
 W207 xH314 xD396 mm
 W185 xH303 xD391 mm
Weight
 約8.3kg
 約8.5kg

■結果

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