内足谷まわり

投稿日:

SKI競技会を通して、最近の高速でターン弧の深いポールセットに対応するために意識しているのが内向/内傾/内足谷まわりです。特に深いターン弧のセットで、早いタイミングでターンを開始するには、最も楽でロスの少ない方法と感じています。




■最新SKI技術の動向...SAJスキー教程
(1)SKIはなぜ曲がる
 スキーがターンする原因は理論的に、荷重/角付/回旋から、重力による荷重/角付に変わっています。実際にはこれらにスキーのサイドカーブがプラスされると思います。
(2)テールコントロールからトップコントロールへ
 カービングターンへの質変化に伴い、抜重/荷重/角付/回旋/外スキー主導から内スキー主導の荷重/角付へと変化しています。
 
■SKIコントロールの感覚
...以下は経験的に感じていることを書いています。
(1)谷まわりでのスキーコントロール
・外スキー主体の谷まわり
 早い段階から運動方向に対してスキーの迎角を作らないと外スキーへの荷重がうまく行かない感じがします。またバランスが非常にとりにくく感じます
・内スキー主体谷まわり...内足谷まわり
 感覚的には、内向/内傾で内足に乗るだけで楽にターンを開始でき、より大きな荷重/角付が得られると感じます。より大きな荷重/角付はより大きな回転力を発生する最新の理論だと、谷まわりで意識的に内スキーに乗ることは、より効率的で容易な谷まわりを可能にするはずです。
(2)山まわりでのスキーコントロール
 フォールラインの手前から感覚的には浅い外傾/外向/外足荷重です。フリースキーで確認すると結果的に両足荷重のシュプールです。また谷まわりでの内傾のままだとスキーのずれを指摘されます。

■効果
従来の常識からすれば邪道かもしれませんが、内足谷まわりにより以下の効果を感じます。
(1)感覚的に早いタイミングでターンを終了し次のターンを開始できるようです。
(2)タイム計測結果は同じSLセット(約30秒)でも1秒程度短縮されました。
(3)特に緩斜面深まわりの長いセットなどでは脚力・持久力が圧倒的に少なくて済みます。