2005 SAJ教育本部 中央研修会テーマ |
前年度の「新教程と新検定制度の理解と活用」のテーマで技術テーマの実地体験が少なかった反省から、 本年度は指導法に力点を置いたテーマを設定。 |
研修テーマ | 受講対象者への各フィールドにおける指導法の工夫 (1)対象別指導の要点 (2)指向別指導の要点 「日本スキー教程」技術と指導のPart1「指導の運営にあったって」の6-7頁の内容を再確認し指向の多様化への対応として レーシング、クロスカントリなどいろいろなジャンル、フィールドへの発展過程を具体的な形で展開する。 |
研修テーマⅠ | 技術指導の進め方 今年度は技術論としての展開のみではなく、実地に身体操作感覚を確認し、指導の現場にフィードバックできる方法論を中心に展開する。映像資料「研修会実技テーマ」DVDを参照(「2005SAJ教育本部オフィシャルブック」ski jounal社2000円に添付)。 |
(1)技術課題の理解 (ⅰ)スキーにおける主観・内観と客観・外観の壁 スキーにおける科学的な「知」とスキーヤの感覚の間の壁を乗り越えて、スキーにおける新しいパラダイムをスキーヤの滑降感覚として理解する。この課題に取り組むテーマの設定は以下。 理論テーマ:スキーのターン運動を導き出すスキーヤの身体的運動の理解 実技テーマ:3つのコントロールのメカニズムと展開 (ⅱ)スキーのターン運動を導き出すスキーヤの身体的運動の理解 1)抜重・回旋 中心軸運動感覚 外スキー主導 2)荷重・角付(外) 2軸運動感覚へ 両スキー主導へ 3)荷重・角付(内) 2軸運動感覚 内スキー主導 (ⅲ)3つのコントロールのメカニズムと展開 1)テールコントロール 中心軸運動感覚 外スキー主導 2)トップ&テールコントロール 2軸運動感覚へ 両スキー主導へ 3)トップコントロール 2軸運動感覚 内スキー主導 |
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(2)指導過程の確認 1)中心軸感覚と外スキー主導の指導プログラム 2)中心軸感覚から2軸運動感覚への指導プログラム 3)2軸運動感覚と内スキー主導の指導プログラム |
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研修テーマⅡ | 検定種目の確認 (1)昨シーズンの反省 実技内容が検定種目にとらわれた練習になり固定されたスタイルの滑りを重視する傾向がみられた。重要なのは指導プロセスの中のどの部分が検定種目に設定されているかを理解すること。また斜面状況で表現できる技術内容が大きく違ってくるので、検定場面の設定も課題検討事項とした。 (2)単位制の導入 指導員検定への単位制導入の初年度となる A単位:テールコントロール技術 B単位:トップ&テールコントロール技術 C単位:トップコントロール技術 |
(1)技術要素の理解 検定種目は指導プロセス上の通過点上の1点を種目として設定しており、種目の完成形を求めるのではなく求めるのは技術課題のメカニズムを理解した表現である。 |
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(2)技術評価の要点 表現された実技内容が、設定された検定種目の範囲内にあること。具体的には ・スキーのターン運動を導き出すスキーヤの身体的運動の理解 ・3つのコントロールのメカニズムと展開 を理解しているかが最大のポイントになる。 「研修会実技テーマ」DVDと「指導者検定DVD」の一貫性の中での技術評価が求められる |
参考文献
「2005SAJ指導員研修会資料」 神奈川県スキー連盟
「2005SAJ教育本部オフィシャルブック」Ski Journal社 2004年11月10日
「日本スキー教程[技術と指導]」Ski Journal社 2003年10月25日