「Rapid Restore PC」の概要 Rev0:2003/06/26
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目的
IBMのPCなら「Rapid Restore PC」を使えば、使用環境を含めたシステムリカバリー可能なので今回は手持ちのThinkPad X24で使用することを前提にした概要報告です。
今回は動作を確認しての報告ではなく一部に推定が含まれます。

Rapid Restore PCの概要 [種類]
種類 内容
Rapid Restore PC バックアップにシステムのインストールされたHDDの空きエリアを使用します。詳細はこちら
Rapid Restore PC for USB HDD バックアップにUSB ハードディスクを使用します。詳細はこちら

[仕様]
項目 仕様
サポート機種 1999年10月以降発表のすべてのIBM PC
サポートOS Ver.2.03 Windows 98 SE / Me / NT4.0 SP6
Ver.2.6 Windows 2000 Pro、WinXP

[詳細]
要約すれば以下となります。特に(3)項の制限は要注意
(1) バックアップ先はHDD内の"IBM_SERVICE"パーティションとなる。ない場合は、空き領域あるいはCドライブのサイズを縮小して(最大40%)して自動作成される
(2) "IBM_SERVICE"パーティションには工場出荷時のバックアップデータとRapid Restore PCのバックアップデータが格納される推定される
(3) 基本パーティションだけの構成が前提と推定される。
拡張パーティション(たとえばDドライブ)や未使用領域はリカバリー時に自動削除される。

               ↓


(4) "IBM_SERVICE"パーティションはバックアップデータ量に合わせて自動的に拡張される。あらかじめ余裕を持って設定することもできる。
(5) 工場出荷時の状態に戻すためのIBM Product Recovery Programとは共用可能。
(6) バックアップ時のデータ圧縮率は約50%
(7) CD-Rへの書出しとリカバリーが可能

結果 「Rapid Restore PC」は基本パーティション(Cドライブ)だけの構成が前提と推定され、拡張パーティション(たとえばDドライブ)がある構成には対応していないようです。これはシステムをリカバリーしたとき、バックアップ時点以降のメールなどのデータが消失することを意味するので実際にインストールして対象ファイルを個別指定する機能の有無など今後検証確認が必要です。
増設HDDにメールなどのデータを格納する手段や個別データごとのバックアップ、リカバリーでこれを回避することは可能です。
手持ちのThinkPad X24では購入時のパーティション構成に変更を加えてDドライブを追加してメールやmydocなどのデータパーティションとして使用しており、上記の問題を回避するためには、「Rapid Restore PC」ではなく拡張パーティションに対応した「DriveImag」を使用することにしました。
今回は利用を控える結果ですが、工場の出荷時に戻す従来のシステムリカバリーに比べたら「Rapid Restore PC」は格段の進歩と思われます。



 

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