カセットテープのデジタル化


カセットテープの音楽をデジタルCD化した報告です。
 
目的
もう20年程も経つカセットテープを聞いたらまだいい音を出している。ならばデジタル化し、CDで一度「聞きなおすのも悪くない」。これで音楽CD化を始めました。


構成
CD-Rドライブを装備すればいまやどこにでもあるPCで音楽CDを作成できます。今回使用するのはHDDレコーダ用に自作したPCです。せっかくCDにするならいい音を確保したいのでUSBデジタルオーディオプロセッサー(USBオーディオアダプタ)を使っています。

項目 仕様

自作PC
 CPU Pentium4 1.8GHz
 メモリ PC2100 256MBx2
 HDD IBM IC35L080AVVA07 80GBx2 160GB
 Raid Promise FasttrakTX2000 (Raid0)
 CDR/RW リコーMP9200 CD-R/RW
 Sound C-MediaCMI8738
 TVキャプチャ MTV1000
 USB USB1.1(4個)
 キーボード Fujitsu製106Mini keyboard
 ディスプレイ EIZO L371
 OS WindowsXP Pro
USBオーディオアダプタ オンキョウ
SE-U55X(S) 
USBデジタルオーディオプロセッサー
MiniCompo
Bose MRA12
 カセットデッキ
AIWA XK-S9000
もう11年以上も前のカセットデッキですが、音がいいのでCDをテープに録音してから聞いていたほどです。


接続
カセットデッキのLineOut端子とSE-U55XのLineIn端子を繋ぐだけでOKです。
今回の構成例では、PC側のオーディオ系統が2系統となり、MiniCompo側のCDやカセットデッキの音(灰色側)はSE-U55Xのデバイスドライバで調整してMiniCompoのAUX1入力で、PC側のTV キャプチャやCDRWドライブの音(黄色)はC-MediaCMI8738のデバイスドライバで調整してAUX2入力で聞くことになります。
PC側のMS MediaPlayerなどのソフトで再生した音やPC内臓スピーカはどちらのデバイスでも音を出せるのですが、PC側の音量調整やMiniCompoのどちらの入力端子(AUX1/2)を選択するのか、など頭の中で考えるのは疲れるのでやむなく作成したのが下の接続図です。


        
デジタル
録音

SE-U55Xに付属の「CarryOnMusic」ソフトで、デジタル録音します。
操作はいたって簡単です。
1 CarryOnMusicを起動しソースとして「Line」を選択します。
2 入力のパラメータ設定を「Setting」でおこないます。
自動分割 シンクロ録音をONにしたときテープ内にある曲を分割して曲ごとにファイルに分割録音してくれます。もちろんテープ1巻録音したところで波形を見ながら手で曲間にマークをつけて分割することもできます。
フォーマット waveを選択します。
その他 サンプリング周波数など必要なら設置します
3 テープデッキからの出力音声で録音レベルを調整します。
4 再生に同期して録音を開始できるよう「synchro」をONにし「録音」ボタンを押します。
後は、テープデッキを再生すれば録画が開始されます。
5 録画を終えたら「Save」をクリックして音楽ファイルをHDDに出力します。
6 CD-R/RWドライブに同梱のROM書き込みソフトで音楽CDを作成します。
感想
「CarryOnMusic」の機能でwaveファイルが曲ごとに自動分割されていとも簡単にできてしまいました。フェードイン、フェードアウトなど編集機能まで使えます。このソフトの製造元はDigiOnのようです。
アクセサリの「サウンドレコーダ」でもwaveファイル出力は可能のようですがミキシングやボリュームコントロールを駆使しなければならないので操作性はかなり落ちます。

ちなみに最初に作成したCDは”恋は水色”などの「ポールモーリア」です。音質も問題ありません。



 


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