テレパソTV録画予約 Rev0:2002/07/13
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目的
インターネットTV番組表をクリックするだけで録画予約ができてしまうテレパソは優れもの。具体的な例を報告します。また、トラブルの連続に見舞われたケースも報告します。
構成
システム構成です。

項目 仕様
 OS WindowsXP Pro
 CPU Pentium4 1.8GHz
 Mother Board Intel D850MVL
(Intel 850 Chipset)
 TVキャプチャ Canopus MTV1000
    
番組予約 CanopusMTV1000を使用した時の録画予約フローは以下のとおり。TV録画ボードが変わっても概ね同じと思われます。

(1) 常駐しているTVRecordingManagerからインターネット番組表を開いて、番組を選択し「IPEG録画」をクリックします。


(2) TvRecordingManagerに番組情報が転送され、予約されます。必要なら画質などを指定できます。


(3) 後はPCをスタンバイ状態にします。録画時間になれば自動的にPCが立ち上がり録画が始まります。録画終了でPCがスタンバイに戻るようにTvRecordingManagerで事前に設定しておきます。
問題対応
今回は、次から次にトラブルの連続にみまわれた。
1つはOSの省電力機能にからむハードの問題、
2つめは単純に設定漏れ、
3つめはOSのタスクスケジューラにからむ問題
であり、いずれにしても留守録には普段家庭で使うPCにはなじみのないOSの電源管理、タスクスケジューラの機能がかかわっていることが見て取れる。またマニュアルの記載も十分とはいえず、まだ発展途上であることを伺わせる内容となってしまった。
問題
その1
現象 留守録のためにPCをスタンバイ状態にするボタンが有効にならない。

原因 PCIスロットに省電力未対応の拡張ボードがあるとスタンバイに移行できないようです。ビデオ編集用ボードDVStorm-RTをはずすとスタンバイOKとなります。ほかにもCanopusのボードは省電力未対応のものがあるようです。詳細はこちら
対応 DV編集用PCとTV録画PCを分けた。

問題
その2
現象 インターネット番組表にアクセスするボタンが有効にならない。
原因 単純にTvRecordingManagerへ番組サイトのアドレス設定漏れ。
でせめてアクセスしたら「アドレスがないよ!」といってくれればOKなのですが。
対応 3つの番組サイトの中からhttp://www.ontvjapan.com/を選択。

問題
その3
現象 スタンバイから復帰しても録画を開始しない
原因 ログオンのためのユーザIDとパスワードを設定するが、パスワードなしのユーザIDでは録画開始できない。
対応 「コントロールパネル」-「ユーザアカウント」でパスワードありのユーザに変更し、ログオンする。これはマルチユーザに対応しているWin2000、WinXPに限定された問題と想定されます。

使用
の感想

最終的に録画予約、留守録がOKとなり、WEBページで簡単にできるのはさすがにPCの恩恵です。さらに携帯からも録画予約できる機能もリリースされたので、出先で録画予約することも可能になりました。

また問題点は原因がわかれば単純ですが、いずれも原因を究明するまでにかなりの時間を要する結果となってしまいました。
特に
問題その1」については初期段階でハードウェアの問題と想定できたのでマザーボードのIntelへ報告したのですが「電源管理はマイクロソフトの問題」と解釈され解決がおくれてしまいました。
結局スタンバイがOKであるPCとハード構成を比較して、最終的には拡張ボードをはずして原因を特定するという原始的な方法で何とか原因を特定できました。

「その2」「その3」は、通常起こりえる問題なのですが、まだユーザにわかりやすい製品の仕上げに達していない裏返しだと思われます。

TV録画の
問題点

以上今回の報告は予約録画に関する報告ですが、ほかにも
・PCのCHIPSETとTVキャプチャボードの相性問題
 (一般にi845EなどIntel製Chipsetを使用したPCが無難)
・録画ファイル互換性と再生の問題
 (「MPEG2録画」と謳っているのにMPEG2プレーヤで再生できない問題)
・FAT32やNTFSファイルシステム選択とMPEG2ファイル容量の問題
など技術的な難関が数多く存在します。
ここでは詳細には説明しませんがどちらかといえば問題が出るほうが当たり前の状況にあると考えたほうが無難です。いずれもハード的に歴史が浅いことと、動画ファイルが、システムのリソースを超えるほどの大容量を必要とする点に根本的な要因があります。

チャレンジ旺盛な方は別として、一般のユーザにとって現段階では、メーカ製のTV録画機能付きPCを購入し、その環境内で利用することが無用のトラブル回避方法になると考えます。

ついでながら録画した映像を交換する手段としては、PC各社はDVD作成ソフトを必ず同梱していることからも、現段階ではDVD-Videoフォーマットを推奨しているように見て取れます。これなら市販のDVDプレーヤで再生ができるはずです。(まだ確かめてはいませんが…)
MPEG2は規格化されているにもかかわらずファイル自体のつくりや、デコーダの関係で意外と再生できる環境になっていないケースが多く、かつ外から環境が見えにくいこともあり、実績のあるケースでのみ使う方が無難です。

全体としてPCメーカー製に付属のソフトの数だけでもわかるようにデジタル映像の世界は残念ながらまだまだマニアの世界です。「もう少し何とか簡単にならないの」とか「絶対、一般のユーザには無理だ」というケースが出るのがデジタル映像関連の仕事に接していても感じる状況ですが、状況が劇的に変わる気配もなきにしもあらずです。



 

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