オーバー1GHzへのアップグレード Rev0:2000/11/29
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項目 内容
目的
再生時間わずか2分のデジタル映像をMpeg変換するのに24分もかかることと、900MHzCPUが2~3万円台で入手できる状況にあるのでCleron333MHz(515MHzで動作)から1GHzへのアップグレードを行う。
アップグレード
の部品
交換部品の準備
部品 メーカー/型名 仕様
 CPU Intel
PentiumⅢ
933/133MHz
これで1GHzオーバーを狙う。
 動作速度:933MHz
 SystemBus:133MHz
 Package:FC-PGA(Soket370)
 マザーボード ASUS
CUSL2
815E搭載人気#1
 対応CPU:PentiumⅢ/Cleron Sket370
 Chipset:Intel815E(グラフィック内蔵)
 FSB:100/133MHz
 メモリ:PC100/133 SDRAM

 *今回は内蔵グラフィックは使用しない
メモリ - PC133 128MB(cl=3) SDRAM

部品組込み マザーボードのマニュアルに従い部品を組み込み配線を接続する。

【注意事項】1
CPUファンの取り付け金具の強度が強すぎ、誤ってボードのパターンを破損しそうです。はずす時はもっと大変…Intelの常識を疑いたくなるくらいです。
BIOSの
セットアップ
以下を設定する。
・CPU Internal Frequency:933MHz

【注意事項】2

CUSL2のマニュアルにはAGPボードを使用するときは「BIOSで815E内蔵ビデオ機能をDisableに指定する」とありますが、BIOSバージョン1003では指定項目が存在しません。AGPグラフィックボードをさすと自動的に内蔵ビデオ機能はDisableになるようです。
OSの
インストール
今回はWin2000のCDがUpgrade版なので
・WinNTインストール(最小構成)
・Win2000へアップグレード(Full構成)
の手順でOSをインストールする。

 詳細は「Winインストールの報告」「Win2000インストールの報告」を参照。

【注意事項】3
8GB以上の大容量HDDを使用する場合は問題が発生するケースがいくつかあるようです。詳細はIBMのWebサイト上のテクニカルサポートを参照ください。
今回発生した問題点は以下のものです。
Q1 Why does Windows NT recognize only 8GB of my large IBM drive?
WinNTインストール時大容量のHDDが8GBにしか認識されない。
A1 Windows NT 4.0 has a limitation of 8GB after an initial install. The proper way of getting beyond this limitation is to set up NT with a partition of 4GB or less (recommended size would be 2GB). When the install is completed, you will need to install Service Pack 4 or above, which can be found at: http://support.microsoft.com/support/downloads/LNP345.asp After Service Pack 4 is installed, you can convert to NTFS under Disk Administrator and partition the remainder of the drive.

4GB以下(2GB以下を推奨)のパーティションに、そのままインストールを実行後、SP4をインストールすると正常に認識する。

ユーティリティの
インストール
マザーボードの添付CDから必要なソフトをインストールします。
今回は以下をインストールしました。
・INF Update Utility for Intel 815 Chipset
・Intel Ultra ATA Storage Driver(IDE UltraATA100 ハードディスク)

【注意事項】4
INF Update Utility for Intel 815 ChipsetをインストールしないとIntel 82801BA/BAM USB Host Controllerを不明なデバィスとして検出します。それでもUSBは使用できるようです。不明なデバイスを特定する手段がわかりませんので忘れずにインストールしたほうがよさそうです。

【注意事項】5
Win2000でIntel Ultra ATA Storage DriverをインストールするとIDE接続のハードディスクやCD-R/RW、DVD-ROMドライブをSCSIデバイスとして誤識別します。これが原因でCD-Rなどのライティングソフトを使用できなくなる場合はアンインストールで対処する旨の報告があります。実質ハードディスクの転送速度は66MB/秒に達していないので影響はないようです。今回はSCSI接続のCD-Rを使用していて影響が出ないのでアンインストールはしていません。


I
CPU
クロックアップ
 CPUの内部クロックをBIOSで設定します。
 動作安定のためVcore電圧を1.65Vから1.70Vに変更しています。
単位:MHz
CPUクロック FSB/SRAM/PCI Win2000 WinBench99 HDBench3.22
  933(標準) 133/133/33
◎1064 152/152/37
 1099 157/157/39
 1106 158/158/39 ×
 1120 162/162/40 ×使用中エラ

【注意事項】6
クロックアップはシステムクラッシュの原因になるので一般には推奨できません。
アップグレード
の結果
PentuimⅢ933MHzが1100MHzあたりまで動くのを確認したので1064MHzで使用します。1GHzオーバーを達成です。
交換した部品はCPUとマザーボード、メモリーです。

クロック表示結果(1.064GHz/152MHz)
 

ベンチマーク実測値
項目 Cleron333
515MHz動作
PentiumⅢ933
1064MHz動作
CPUmark99 39.6 93.3
FPU WinMark 2480 5620
Business Disk WinMark99 2530 9250
High-End Disk WinMark99 5020 12600
High-End Graphics WinMark99 343 965

AVIファイルのMPEG変換時間の実測値
モバイルPentiumⅢ
500MHz
PentiumⅢ933
(1035MHz動作)
MPEG変換時間
(再生時間2分3秒)
26分35秒 9分32秒



 

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