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■目的
 ActiveDirectoryシステムなどの検証にWMwareを利用中です。
 仮想マシン数の増加に伴う応答速度低下の回避方法をメモします。

■環境条件
 PC:FMV-A574/H
 OS:Windows8.1 Trial版
 APP:VMware Player for Windows 64bit 7.1.0

■ホストPC
 本来なら高性能デスクトップあるいはワークステーションがベストです。
 実際は普通のノートPCでVMware Playerを使います。
項目 LIFEBOOK A574H
備考
OS Windows8.1 Ultimate /64bit Trial
CPU i5-4300M /2.6GHz /2Core HTテクノロジ対応
Memory 4GB
HDD 320GB /SATA
USB USB3.0 x2   USB2.0 x2
 LIFEBOOK A574/Hのページはこちら

■ホスト構成
 パフォーマンスに影響を及ぼすホストPCの構成です。
項目
内容 
備考
ホストOS
32bitより64bit OSが高速

CPU CPUモデル :intel i3またはAMD A8相当以上
ハードウェア支援CPU仮想化..bios
 BIOS :Intel VT-x、AMD-V有効
TurboBoostを有効化..bios
ハイパースレッディングを有効化..bios
電源管理 :C1Eを無効化..bios
節電モード :無効化
CPU利用率を監視
メモリ 推奨メモリ容量 :8GB以上
ホスト割り当てメモリ容量 :4GB以上
メモリ利用状況を監視
仮想ディスク
十分な空き容量を確保
十分なパフォーマンスを確保
DISK利用率と転送速度を監視

■仮想マシン
 パフォーマンスに影響する仮想マシンの設定項目です。
項目
内容 
備考
CPU CPUコア数:最大コア数を設定
ハードウェア支援CPU仮想化
 Intel VT-x/EPT、AMD-V/RVIを仮想化=on

Memory メモリ容量=推奨メモリ容量 推奨最大メモリ容量以上に割り当てないこと
DISK DISK容量=推奨値
今すぐ全ディスク容量を割り当てる=on
仮想ディスクを単一ファイルとして格納=on
最適化 /デフラグ実行

VMWareTools VMWareToolsをインストール Gigabit Networkサポート
Display表示高速化 
ホスト /ゲスト間ファイル転送向上
Display
フルスクリーン表示


■構成
 構成1の性能低下回避のため構成2でMemoryとDISKを増強します。
項目
構成2 
構成1
OS
Win8.1 /64bit
Win8.1 /64bit
Memory
DDR3L 1600 SDRAM
PC3L-12800 /4GB x2 (8GB)
DDR3L 1600 SDRAM
PC3L-12800 /4GB x1 (4GB)
DISK HOST :HDD /SATA3 /320GB max75MB/s
Guestx4 :USB3.0 /SSD /SATA3 /240GB max240MB/s
HOST+Guest x2 :HDD /SATA3 /320GB max75MB/s

■仮想DISK
 今回DISK動作時間が100%につき仮想DISKファイルを内蔵HDDからUSB3.0接続SSDに移行します。
 内蔵HDDより2倍程度速い速度は、ノートPCでの有力なDISKパフォーマンス増強手段になります。
ssd
 
■パフォーマンス
 構成1では仮想マシンx2ですでにDISK使用率100%で体感上も大幅な性能低下がみられます。
 構成2ではメモリ/DISK補強で仮想マシンx4でも性能低下は見られません。

 [構成1]
performance01

 [構成2]performance02
■関連ページ
 WMware 「VMware Workstationのパフォーマンスベストプラクティスはこちら
 Windows Seven Forums 「Windows 7: Virtual Machine - Speed Up Performance」はこちら
 Sysprobs 「10 Simple Steps to Improve Virtual Machine Performance in VMware」はこちら

■結果
 構成1では仮想マシン2台でDISK使用率100%による応答速度低下でテスト続行不能に陥ります。
 構成2は内蔵DISK+USB3.0接続SSD+8GBメモリ追加により仮想マシンx4でも動作に支障は見られません。
 パフォーマンスモニタは性能の可視化ツールとして有効です。

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