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■目的
intelのCore2Quad Q9450オーバクロックのメモです。
■オーバクロック
X86 CPUなどは定格より高いクロックで動作させ、性能向上を図ることが容易に可能です。
また最近のCPUは、定格の2倍を超えるクロックでも動作するモデルがあることが報告されています。
オーバクロックでは消費電力や発熱の増加、信頼性・安定性の低下があることを考慮し実施します。
■ベースクロックと倍率
オーバクロックのキーワードはベースクロックと倍率の変更です。
一般的なCPUは倍率の変更はできないが、Core2Extremeなど一部のCPUではこれが可能です。
ベースクロック |
Pentium4以降はクアッドバンプ技術でベースクロックあたり4倍の信号をFSBで扱うので、FSB/4がベースクロックとなる。 |
倍率 |
CPU動作クロックのベースクロックに対する比が倍率となります。 |
ちなみにQ9450CPUだとベースクロックと倍率は以下になります。
Q9450のベースクロック=FSB1333MHz/4=333MHz
Q9450の倍率=CPU動作クロック2666/333=8
■Q9450オーバクロック
倍率を変更できないのでベースクロック333MHzをオーバクロックすることになります。
ベースクロックをあげるとCPUはもちろんメモリなど周辺のクロックもアップします。
max目標はCPU動作クロックで3.2GHz、常用3.06GHzあたりです。
比率 |
ベースクロック |
CPU |
FSB |
メモリー |
PCI バス |
PCIe x16 |
100% |
333 |
2666 |
1333 |
400 |
33.3 |
100 |
110% |
366 |
2928 |
1464 |
440 |
36.6 |
110 |
115% |
383 |
3064 |
1532 |
460 |
38.3 |
115 |
120% |
400 |
3200 |
1600 |
480 |
40.0 |
120 |
■BIOS設定(GigaByte GA-G33M-DS2R)
MB Inteligent Tweakerの画面でベースクロックを変更します。
電圧の設定はAutoで最適値に設定されます。
■オーバクロック値の確認
CPU-Zのユーティリティで確認します。
以下は常用時の設定値です。
■結果
ベースクロックが120%(400MHz)を超えたところで動作不安定になるのを確認しました。
最終的に112%の動作速度3.0GHzで使用中。これは価格が約3倍のQX9650(3.0GHz)と同等速度です。
CPU温度はなぜか低く表示されクロックアップしても、それだけではさほど変わりません。
..アイドル時はクロック倍率を8から6(約2GHz)にダウンしているのが要因かもしれません。
CPU温度:19度/24度(MP3変換処理中) System温度:32度
CPUクーラを触ってもまったく熱くないですが、ChipsetのG33はカチカチに熱く要注意です。
比率 |
ベースクロック |
CPU |
FSB |
結果 |
100% |
333 |
2666 |
1333 |
OK |
112% |
375 |
3000 |
1500 |
OK (常用) |
115% |
383 |
3064 |
1532 |
OK |
120% |
400 |
3200 |
1600 |
x (Win 起動不安定) |