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■目的
HDD交換を機に最新kernel ver2.4のRedHat Linux7.1を、インストールした報告です。
■RedHat Linux7.1
待望の2.4kernelを採用して5月にリリースされたRedHatです。
以下のようにノートPC用の機能もかなり強化されています。
1.SMPマルチプロセッサー性能の向上
2.2GBを超えるファイル、最大メモリ64GBなどの拡張
3.USB, PCMCIA, IEEE1394, RawI /Oデバイス、I2O, ACPIのサポート
4.UDF, JFFS, EFS, NFSver3, Samba拡張, 日本語 (code page932)サポート
5.ATM, PPPoE (ADSLで利用のネットワークプロトコル)のサポート
6.Devfs, DRM (3D高速化), LVM, kHTTPdサポート
■構成
システム構成です。
モデル |
内容 |
東芝SS3440 |
PentiumⅢ500MHz 96MBメモリ
i82440MX PCI Busmaster IDE Controller
i82440MX PCI to USB Controller
MK3017GAP 30GB/UltraDMA100 HDD
Toshiba ToPIC100 CardBus Controller
Trident Cyber9525DVD PCI/AGP 2.5MB
i82557/i82558 10/100 Ethernet
YAMAHA AC-XG Audio
TOSHIBA FirePort Type D0 |
FDD |
USB-FDD (純正オプション) |
Mouse |
MicrosoftUSB Intellipoint Mouse |
SCSIカード |
Adaptec APA-1460A |
CD(SCSI) |
Panasonic KXL-810AN |
■準備
CD-ROM(kxl-810AN)からインストールしようとしてもpcmciaドライバ(どこにあるのかわからない)を要求して来てインストールがそ
れ以上進みません。代わりにNFSを使ったネットワークインストールを行う事にします。
(1)起動FDの作成
DOS 窓でインストールCD からNFSインストール用起動FD を作成します。
c:\ >z:[ enter] (z:はCD-ROMドライブ)
z:\ >cd \ dosutils [enter]
z:\dosutils>rawrite [enter]
Enter Disk image source file name:..\ images\ bootnet.img [enter]
Enter Target diskette drive:a[enter]
please insert a formatted diskette into drive A:and press
Enter:[enter]
(2)Linuxインストールのための空き領域を確保します。
市販ソフトのPartition Magic6を使用して4GBを確保。
(3)USB-FDD Emulation をenable にします (詳細SS3440 マニュアル参照)
ついでにMouse/keybord もEmulation をenable にしました。
■NFSサーバ
SS3440とは別にLinux/NFSサーバを構成します。
(1)NFSのインストール
(2)CDイメージを置くデイレクトリの作成
/home/export/redhat71を作成する
*CD1(/mnt/cdrom)をダイレクトにエクスポートしても2枚目CD2への切替が未サポートのようです。「...ファイルを開けません。...」の
エラー表示後フリーズします。CDイメージはHDDに置くしかないようです。
(3)/etc/exportsの編集
エクスポート対象のデイレクトリ/home/export/redhat71を指定します
/home/export/redhat71 192.168.1.0/255.255.255.0(ro)
(4)NFSの追加/起動
・runlevel managerでnfsをlevel5に追加します。(次回起動より自動起動)
・runlevel managerでnfsを起動します。
ps axコマンドでnfsdが起動しているのを確認できます。
(5)インストールCD1を/home/export/redhat71にコピーします。
(6)インストールCD2の/RedHat/RPMSを
/home/export/redhat71/RedHat/RPMSにマージします。
■インストール
FDにインストール起動FDをセットし電源ONでインストーラを起動します。
手順はマニュアルの通りです。
インストールの注意事項は以下の通りです。
■インストールの種類は「カスタム」を選択します。
■パーティション設定では「Disk Druid」を選択します。
■大容量HDDを使用するので/bootと/パーティションを作成します。
■Win98とのデュアルブートのためliloをMBRにインストールします。
■ネットワーク環境に合わせて設定を行います。
■NFSサーバ指定の前にUSB-FDを抜いてUSBマウスに繋ぎ替えます。
■NFSサーバの指定を行います。設定例
NFS Server Name:192.168.1.20
RedHat Directory:/home/export/redhat71
■パッケージグループの設定では「ラップトップ」忘れず選択します。
■「Xの設定を行わない=on」にしてインストールします。
■ブートディスクはインストール後mkbootdiskで作成します。
■Xウィンドウ
インストール時にXウィンドウを設定すると起動後フリーズします。
これを回避のために今回は特別にインストール後Xウィンドウを設定します。
以下は注意事項です。
(1)日本語表示のためkonを起動します
(2)mouseconfigでマウスをMicrosoftUSB Intellipointに設定します
(3)「/etc/sysconf/mouseで予期せぬ行5を検出しました」
のメッセージが出たらviで5行目を削除すると問題を回避できます。
ちなみに5行目は/dev/mouseです。これはバグの疑い大です。
(4)XcofiguratorでXウィンドウを設定します。
・VGAはTrident Cyber9525DVDのメモリ容量を2MBに指定します。
(メモリ容量が16kbで自動認識されているかもしれません)
・モニターはカスタムとし
水平同期:31.5-48.5kHz 垂直同期:50-70Hzを指定します
・色数:16bit 解像度:1024x768を指定します。
■結果
SS3440は非互換ですが結果的にインストールできました。
CD-ROMからのインストールが可能につきNFSインストールで解消しました。
*mouseconfigとXcofiguratorはつい最近アップデート版がリリースされたようです。
これでインストールの問題が解消されたかどうかは未確認です。