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■目的
テスト的にWindowsでNFSファイルサーバを構築します。
UNIXクライアントからWindowsのファイルを共有できます。
■WindowsとNFS
WindowsとUNIX相互運用のためのツールServices for Unix(SFU)を無償ダウンロードできます。
SFUによりでWindows PCをNFSサーバに、またNFSクライアントすることが可能です。
Microsoft WindowsとUNIXの相互運用に関するページはこちら
■SFU3.5によるNFSサーバの構築
今回は以下の構成でWindowsサーバ上にNFSサーバを構築します。
NFSサーバ:WinServer2003 R2
NFSクライアント:FedoraCore6(FC6)
[手順] ..以下はWinPCのディレクトリtv0をNFS共有する例です。
1.UNIXクライアント
(1)マッピング用ファイルのコピー
パスワードファイル/etc/passwdとグループファイル/etc/groupのWinServer2003へのコピー
* ユーザ/グループマッピング作成にあとで使用します。
(2)マウントポイントの作成
# mkdir /mnt/nfs_tv0
2.WinServer2003の設定
(1)[管理ツール][サーバの役割][ファイルサーバ][nfs]でファイルサーバをインストール
(2)[エクスプローラ][共有ディレクトリ右クリック][共有とセキュリティ][nfs共有]で共有ディレクトリtv0を設定
(3)[管理ツール][nfs用Microsoftサービス][ユーザ名マッピング]でUNIX-WindowsのuserID/GroupIDの変換マップを作成
3.UNIXクライアント
(1)nfs共有ファイルのマウント
# mount 192.168.xxx.xxx:/tv0 /mnt/nfs_tv0
■FC6クライアントでのNFS共有結果
*1 左はWindowsエクスプロラでnfs共有'tv0'を表示の例です。
*2 右上はFC6内のファイルを表示の例です..半角/全角カナ、漢字ファイル名とも表示可能です。
*3 右下は同じファイルをnfs共有ディレクトリにコピーの例です..ファイル名の文字化けがあります。
■結果
FC6クライアントのnfs共有だと日本語ファイル名が文字化けします..SFUではFC6の内部コードUTF-8を未サポート。
NFSサーバの設定はWindows共有設定とあまり変わりません。
NFSクライアント側の設定は基本的にmountを行うだけです。
アクセス制御のためにWindowsとLinuxユーザとグループIDを結びつけるためにマッピングを作成する必要があります。
*注意事項
(1)Windowsはファイル名の大文字小文字を区別しませんがUNIXは区別します。
nfsで大文字小文字を区別するにするには以下の設定が必要です。
[管理ツール][ローカルセキュリティの設定][セキュリティの設定][ローカルポリシー][セキュリティオプション]
[システムオブジェクト:Windowsシステムではないサブシステムのための大文字と小文字の区別をしないことが必須=無効]
(2)ほかにもWindowsとUNIXシステムの相違からくる以下の事項などを検討する必要があります。
・隠しファイル属性仕様の相違
・ファイルロックの仕様相違
・Windowsでファイル名に使用できない記号文字の変換