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■目的
Google Formの自動返信メールをForm Notificationsアドオンから Apps Scriptに変更です。
これにより「xxxx 様」のようなユーザ情報を含むメッセージ作成を可能にします。
■自動返信メール
Google Formで自動返信メールを実行するには3つの方法があります。
今回はGoogle Apps Scriptを用いた自動返信メールを設定です。
ただし無料プランでは1日100宛先までの制限ありです。
|
内容 |
標準 |
[回答のコピーを送信]
メッセージの編集はできない |
アドオン |
[Form Notifications]..従来
アドオンによるメッセージの簡単なカスタマイズが可能
無料プランでは1日100宛先までの制限あり |
スクリプト |
[Google Apps Script]
送信されたデータを含めてメッセージのカスタマイズが可能
無料プランでは1日100宛先までの制限あり |
■Script設定
Formデータ保存のスプレッドシートのApps Script画面でスクリプトを作成します。
- スプレッドシートを開いて[拡張機能][Apps Script]でApps Script画面を開きます。
- 画面上の「無題プロジェクト」名を適当な名称に変更します。
- qiitaサイト等のサンプルをベースに、[コード.gs]をカスタマイズし[保存]します。
■トリガー設定
Apps Script画面で返信タイミングと返信に使うGoogleアカウントを設定し、Apps Scriptアプリからアカウントへの必要なアクセス権を許可します。
- Apps Script画面で[トリガー][+トリガーを追加]で設定画面を開きます。
- [イベントの種類を選択=フォーム送信時]以外はデフォルトにして[保存]します。
- [Choose an Account]画面が開くのでメール送信のGoogleアカウントを指定します。
- Google hasn't verified this appに対しては[Advanced][Go to
プロジェクト名(unsafe)]を選択します。
- Googleアカウントへのアクセスに対して[ALLOW]で応答します。
- トリガーが追加されたのを確認して終了です。
■Scriptサンプル
今回はメールの内容を最小限にしてスクリプトもシンプルです。
返信先メールアドレス
emailとユーザ名
USERNAMEはFormで送信されたユーザ情報になります。
// 自動返信メールのスクリプト
function onFormSubmit(e) {
// 返信先のメールアドレス、ユーザ名を取得する
var email = e.namedValues['E-MAIL'][0];
var USERNAME = e.namedValues['氏名'][0];
// 返信メールの件名
var subject = '競技会申込受付';
// メールの本文
var BODY = USERNAME + ' 様\n\n' +
'競技会への参加申込み有難うございます。\n' +
'申込書を受付けましたので連絡いたします。\n' +
'なおスケジュールなど詳細はホームページを参照ください。\n' +
'https://xxxx.xxx/xxxx.html \n\n' +
'**このメールは自動返信されたものです。**\n' +
'**またこのメールへの返信はできません。**\n\n' +
'競技会実行委員会\n' +
'メール:xxxx@xxx.xxx\n' +
'電 話:xxx xxxx xxxx\n';
// メールを返信する
MailApp.sendEmail({
to: email, //返信先メールアドレス
name:"競技会実行委員会", //返信元名称
subject: subject, //件名
body: BODY //本文
});
}
■メールサンプル
Script Appsで作成されたメールのサンプルです。
斜体の
emailと
USERNAMEには返信先ユーザの情報が表示されます。
Subject: 競技会申込受付
Date: Wed, 12 Oct 2022 11:27:25 +0000
From: 競技会実行委員会<xxx@gmail.com>
To: email
USERNAME 様
競技会への参加申込み有難うございます。
申込書を受付けましたので連絡いたします。
なおスケジュールなど詳細はホームページを参照ください。
https://xxxx.xxx/xxxx.html
**このメールは自動返信されたものです。**
**またこのメールへの返信はできません。**
競技会実行委員会
メール:xxxx@xxx.xxx
電 話:xxx xxxx xxxx
■結果
- Google Apps Scriptによる自動返信メールを実行可能にしました。
- これにより「xxxx 様」のようなユーザ情報を含むメッセージ作成が可です。
- 今回は必要最小限のスクリプトですが、より複雑な内容へのアレンジが可能です。
- 返信メールのメールアドレスとユーザ名はFormから取得します。
- 1日の返信メール宛先合計は、無償だと1アカウント当たり100件の制限ありです。