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■目的
TSファイルのカット編集にオープンソースのAvidemuxを使用中です。
編集エラー対応で市販TMSR6(TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6)を併用します。
■TMSR6
2020/7月に4年半ぶりにメジャーアップデータされたペガシス社のカット編集ツールです。
編集箇所以外は無劣化で出力する「スマートレンダリング」機能により、エンコードを極小にし高速、短時間での出力を実現します。
AV Watch
「4年半ぶりのメジャーアップデートTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6」はこちら
TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6のページはこちら
■機能
TMSR6の主な機能です。
項目 |
内容 |
入力 |
TS/PGMX/MXF 解析 |
カット編集 |
カット /分割 /結合 /範囲抽出
トランジション追加
CM候補検出
テロップ追加 |
音声 |
音声追加 /削除
ノイズ除去 /ノーマライズ
ボリューム調整 /フェード |
出力 |
再エンコード部分解析
スマートレンダリング
CUDA /QSV ハードウェアエンコーダ
バッチツール |
■フォーマット
TMSR6の入出力フォーマットです。
入力 |
出力 |
■ MPEG-PS (MPEG-1, MPEG-2)
■ MPEG-TS (MPEG-2, H.264/AVC,
H.265/HEVC)
m2ts (Blu-ray, AVCHD)
mts (AVCHD など)
ts (放送データなど)
m2t (HDV)
■ MP4 (H.264/AVC, H.265/HEVC)
■ MXF (MPEG-2, H.264/AVC, H.265/HEVC)
■ MKV (MPEG-2, H.264/AVC, H.265/HEVC, VP9)
■ AVI (非圧縮, Cineform, Motion JPEG)
■ FLV (H.264/AVC)
■ MOV (H.264/AVC, H.265/HEVC, Cineform)
■ WebM (VP9) |
■ MPEG-PS (MPEG-1, MPEG-2)
■ MPEG-TS (MPEG-2, H.264/AVC,
H.265/HEVC)
m2ts (Blu-ray, AVCHD)
mts (AVCHD など)
ts (放送データなど)
m2t (HDV)
■ MP4 (H.264/AVC, H.265/HEVC)
■ MXF (MPEG-2, H.264/AVC)
■ MKV (MPEG-2, H.264/AVC, H.265/HEVC, VP9)
■ AVI (非圧縮, Cineform, Motion JPEG) |
■編集フロー
ファイルの入力&カット編集/入力設定/出力設定/出力の順に処理します。
ただファイル入力&カット編集を除けばデフォルトの指定で処理が可能です。
①ファイル入力&カット編集 |
|
②入力設定 |
|
③出力設定 |
|
④出力 |
|
■カット編集
TMSR6でのカット編集画面です。
編集は分割点あるいは開始フレーム/終了フレームの設定とカットボタンとで行います。
始端/終端のみの編集の場合、開始フレームと終了フレームのみの設定で出力です。
■CM解析
TMSR6ではCM解析と結果を利用した編集が可能です。
以下は8か所のCM部分と候補を検出したサンプルです。
■再エンコード解析
再エンコードが必要な部分が赤く表示されます。
カットやトランジション部分、GOP最大フレーム数オーバーだと再エンコードされます。
■性能
約2hr番組録画サンプルの読込/書出の合計時間の実測値です。
合計時間約4秒/GBとTMSR6/Avidemuxとも高速ですが、Avidemuxがやや速いです。
ファイル容量:11,148MB /2hr
フォーマット:TS (MPEG-2 /AAC 4800Hz)
CPU /MEMORY:Intel i7-9700K /16GB
ストレージ:SSD (Samsung 950 Pro /512GB)
■結果
- TMSR6、Avidemuxともスマートレンダリングサポートにつき併用します。
- カットポイントの探索はCM解析など可能なTMSR6がより効率的です。
- TMSR6はファイル指定後すぐ編集開始ですが、Avidemuxは読込時間が必要です。
- 読込/書出時間は合計で約4秒/GBとTMSR6、Avidemuxともに高速です。