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■目的

VAIOラップトップPCの起動時間が長くなってしまった問題に対応します。

■VAIO

対象のPCは2016年製VAIO-VJS1511モデルです。
仕様からは起動時間が長くなる問題は起こりにくい性能レベルと思えます。
VAIO-VJS1511の仕様はこちら

Model	VAIO-VJS1511
OS	Windows 10
CPU	Core i7-6700HQ 2.6/3.5 GHz
Memory	8 GB /PC4-17000
Display	15.5" 液晶 1920 x1080
HDD	Hybrid HDD 1 TB SATA 6 Gbps

■要因と対応

今回の起動時間が長くなる要因と対応です。
VAIO FAQ「Windows 10 /VAIOの動作が遅い」はこちら

要因	対応
DISK容量	100/930GB OK
メモリ容量	3/8 GB OK
自動起動アプリ	今回は影響小のアプリ以外はoffに変更 手順:[設定-アプリ-スタートアップ] ・5kPlayer: off ・Canon Quick Menu: off ・Cyberlink Virtual Drive: off ・Driver Update: off ・ElcMouse Apl: off ・Microsoft Edge: off ・Microsoft Onedrive: off ・Program: off ・Send to onenote Tool: off ・Wondershare Studio: off ・iTunes Helper: off ・uhelper.exe: off
アプリ	不正ソフトとマルウェア ・Driver reviver （不正ソフト）削除 ・Security reviver （不正ソフト）削除 ・DriverUpdate Slimware（不正ソフト）削除 ・EasyPDFCombine （マルウェア）駆除 ・internet Speed Tracker (アドウェア）駆除 ・QuickPDFMerger (マルウェア）駆除 ＊削除は[設定-アプリ]の画面から。当該アプリが実行中なら、タスクマネージャで停止後、削除します。 ＊駆除はウィールススキャンソフトを利用します。

■起動時間

対策により起動時間は33秒から16秒程度に短縮しました。

■結果

• VAIOの長くなったPC起動時間は33秒から16秒程度に短縮しました。
• 今回の要因は自動起動アプリと3個の不正ソフトなどでした。
• 自動起動アプリは基本的にoff、不正ソフトなどは削除または駆除です。

■目的

Windows上でLinuxを実行できるWSL2をインストールしてみます。

■WSL2

仮想マシンに替えてWindows 上でLinuxを直接実行できる機能です。
起動や動作にかかる負荷が少なく、WindowsとLinux間のデータのやり取りが容易で、特にサーバー市場でシェアの大きいLinuxのソフト開発環境としてメリット大です。
WSL2はファイルシステムのパフォーマンス向上と、システム コールの完全互換性を目標に開発された新しいバージョンです。
なおインストールされるLinuxディストリビューションはUbuntuがデフォルトです。
Microsoft Docs「Linux 用 Windows サブシステムとは」

■WSL2インストール

今回はWindows 11マシンにWSL2をインストールします。
管理者権限でPowershellのwslコマンドを実行して一括自動インストールが可能です。
インストール後はUbuntuのコンソール画面を開くことができます。
Microsoft Docs「WSL のインストール」

■アプリインストール

まずPowershellからLinux GUI サポートが含まれる最新バージョンにWSLを更新です。
続いてUbuntuのpackageを最新にupdateしてからアプリをインストールします。
アプリはUbuntuのコンソール画面あるいはWindowsのスタートメニュから起動できます。
Microsoft Docs「 ..Linux GUI アプリを実行する」

■ファイル連携

WSLとwindows間のファイル連携は容易です。
Linux側からはコンソールなど、Windowsからはエクスプローラを使用します。

方向	サンプル
Linux -> Windows	[Ubuntuコンソール] user1@pc01:~$ ls -l //mnt total 0 drwxrwxrwx 1 user1 user1 4096 May 12 08:42 c drwxrwxrwx 1 user1 user1 4096 May 12 08:42 d drwxrwxrwx 1 user1 user1 4096 May 12 08:42 e drwxrwxrwt 2 root root   60 May 15 16:12 wsl drwxrwxrwt 6 root root  260 May 15 16:12 wslg user1@pc01:~$ [Nautilusエクスプローラ] //mnt
Windows -> Linux	[Windowsエクスプローラ] \\wsl$

■PCパフォーマンス

WSLでChromeを実行中のPCパフォーマンスのサンプルを示します。
PCリソースの消費で特に目につくところは見られません。

■結果

• WSL2のWindows11へのインストールを試してみました。
• PowershellのwslコマンドだけでWSL2とLinuxの一括自動インストールが完了です。
• アプリはLinuxコンソールからインストールしWindowsメニューからも起動可能です。
• LinuxコンソールやWindowsエクスプローラで相手側ファイルへアクセスが可能です。
• WSL実行中のPCリソースの消費で目立つ点は見られません。